前回に続き、漢文に纏わる話。
初めて「刎頚(ふんけい)の友」という表現を知ったのは、小学3年生の時。
父親の書斎にあった、『三国志』(横山光輝)という漫画の一コマでした。
こそこそ忍び込んでは、1冊ずつ、兄と共有しあったものです。
今にして思うのは、「絶対バレてたよな」の一言に尽きますが。
さて、表題の意味。
『この男になら、クビを刎ねられたとしても悔いなし』と思える程の、親しい間柄を指します。
現代を生きる我々の感覚で言うところの『親しい』とは、重みが違うのでしょうが。
親しい、仲が良い。そういう私的な部分を超えて。
社会の為に、無我夢中。
「そんな君でいてくれよ」
そう指摘してくれる友人が、います。
人生の岐路に立つ私を、いつも応援してくれる友人に感謝する次第です。
※図は「刎頸の交わり」