刎頚の友

2022.05.17 更新

前回に続き、漢文に纏わる話。

初めて「刎頚(ふんけい)の友」という表現を知ったのは、小学3年生の時。

父親の書斎にあった、『三国志』(横山光輝)という漫画の一コマでした。

こそこそ忍び込んでは、1冊ずつ、兄と共有しあったものです。

今にして思うのは、「絶対バレてたよな」の一言に尽きますが。

 

さて、表題の意味。

『この男になら、クビを刎ねられたとしても悔いなし』と思える程の、親しい間柄を指します。

現代を生きる我々の感覚で言うところの『親しい』とは、重みが違うのでしょうが。

 

親しい、仲が良い。そういう私的な部分を超えて。

社会の為に、無我夢中。

「そんな君でいてくれよ」

そう指摘してくれる友人が、います。

人生の岐路に立つ私を、いつも応援してくれる友人に感謝する次第です。

※図は「刎頸の交わり」