「首のシワやたるみが気になってきた…」
放置しておくとますます悪化し、見た目の印象も老けてしまう恐れがあります。
年齢を重ねても若々しく、見た目の印象もできることならキープしたいですよね。この記事では、首のシワやたるみの主な原因と予防方法について詳しく解説します。本記事を読むことで、首元のケアに役立つ具体的な対策を知り、美しい首元を保つ方法がわかるでしょう。
首の老化以外にも、そもそもの「老化の原因と対策」についても別記事で紹介しているので、合わせてご確認ください。
>>老化の原因と対策!なぜ起こるのか?何歳から始めるべきかを徹底解説
目次
首のシワとたるみの主な原因
この章では首のシワやたるみの主な原因を紹介しています。
- 紫外線の影響
- 乾燥による影響
- 摩擦の影響
- 筋力の衰えがもたらす影響
- 加齢による影響
原因を知ることで不安がなくなり、適切な対応ができるようにもなるのでぜひチェックしておきましょう。
紫外線の影響
紫外線は、肌の老化を進める大きな原因の一つです。日焼け止めクリームを塗らずに強い日差しを浴び続けると、ひりひりとした痛みを感じますよね。
紫外線を浴びると、肌の奥深くにあるコラーゲンやエラスチンといった、肌のハリや弾力を保つための成分が破壊されてしまいます。結果的に、肌の弾力が失われることで、シワやたるみが生じます。
首は顔よりも紫外線を浴びやすく、1年を通して無防備になりがちなので注意しましょう。
乾燥による影響
お肌の乾燥も、シワやたるみの大きな原因の一つです。お肌は約80%が水分でできています。乾燥によって肌の水分量が減ってしまうと、細胞と細胞の間に隙間ができ、肌の表面がデコボコになります。
首の皮膚は顔に比べて皮脂腺が少なく、乾燥しやすいのが特徴です。乾燥で肌のバリア機能が低下し、外部刺激を受けやすくなることで、シワやたるみとなります。
摩擦の影響
衣類の襟やアクセサリーによる摩擦も、首の肌にダメージを与える要因です。日常的な摩擦が蓄積されることで、肌の弾力が失われ、シワやたるみにつながります。
摩擦は、肌の表面を削り取るようなものです。タオルでゴシゴシと強く拭いている方や、ネックレスやマフラーを常用している方は注意が必要です。
筋力の衰えがもたらす影響
年齢を重ねると、体の筋肉量が減少し、体のあらゆる部分がたるみやすくなります。首は広頸筋という薄い筋肉で支えられているため、筋力の衰えが顕著に現れやすい部位です。広頸筋は、あごから鎖骨にかけて広がる筋肉で、首の皮膚や脂肪を支える役割を担っています。
加齢や運動不足によって筋力が低下すると、首の皮膚を支える力が弱まり、たるみが顕著になります。
加齢による影響
加齢にともなう肌の老化は避けられません。肌の老化は自然現象であり、誰にでも起こるものです。だんだんと肌の細胞再生能力が低下し、コラーゲンやエラスチン・ヒアルロン酸などの生成量も減少します。
結果的に肌の弾力が失われ、シワやたるみができやすくなってしまいます。
首のシワ・たるみを予防するための5つのポイント
首のシワやたるみは、毎日のちょっとした心がけで、進行を遅らせたり、予防したりできます。以下では今日から実践できる、首のシワ・たるみを予防するための5つのポイントを紹介します。
徹底した紫外線対策を意識する
紫外線は「光老化」を引き起こし、シワやたるみの原因となるだけでなく、シミやくすみの原因にもなります。顔に比べて首は皮膚が薄く、紫外線の影響を受けやすい部分です。顔以上に日焼けしやすいことを意識して、日頃からしっかりと対策しましょう。
具体的な紫外線対策方法
- SPF30以上、PA+++以上の日焼け止めを首全体に塗布
- 2-3時間おきに塗り直し
- 帽子やストールの活用で物理的に紫外線をカット
保湿ケアで乾燥を防ぎ、肌のハリを保つ
首の皮膚は、乾燥すると肌のバリア機能が低下し、外部からの刺激を受けやすいです。「顔がつっぱらないのに首はつっぱる」という感覚があれば、首の保湿ケアが必要なサインかもしれません。
効果的な保湿ケア
- 化粧水→美容液→乳液→クリームの順で保湿する
- セラミドやヒアルロン酸などの保湿成分を含む製品を選ぶ
- 就寝前の集中保湿ケアの実施(ワセリンやシアバターなど、油分を多く含んだクリームを使う)
タオルの摩擦に注意する
タオルでゴシゴシと強くこすってしまうと、肌に負担がかかり、シワやたるみの原因になってしまいます。首は顔よりも皮膚が薄く、デリケートな部分なので、優しく押さえるイメージで使いましょう。濡れたタオルでゴシゴシとこするのは、摩擦が大きくなってしまうため、やめましょう。
肌への負担を減らす拭き方
- 清潔で吸水性の高いタオルを使用
- ゴシゴシこすらず、優しく押さえるように拭く
- 拭き取り後は速やかに保湿ケアを行う
首の筋トレでフェイスラインを引き締める
首の筋肉が衰えると、フェイスラインがぼやけてしまい、老けて見えやすいです。顔の筋肉ともつながっているので、首の筋肉が衰えると顔のたるみにもつながります。ぜひ首の筋トレを習慣的におこないましょう。
簡単にできる首の筋トレ
- 首を前後左右にゆっくり動かす(各方向10回ずつ)
- 首を横に倒し5秒間キープ(左右交互に実施)
- 舌を天井に突き出して5秒間キープ(10回繰り返し)
加齢に負けない生活習慣を身につける
バランスの取れた食事や質の高い睡眠・適度な運動など、健康的なライフスタイルを心がけましょう。
今日から始められる生活習慣改善のポイントを紹介します。
- ビタミンC・Eやコラーゲンを含む栄養バランスの良い食事
- 1日7-8時間の質の高い睡眠
- 週3回以上の適度な有酸素運動
- 禁煙(徐々にタバコの本数を減らす)
ビタミンCはコラーゲンの生成を助ける働き、ビタミンEは抗酸化作用があるので肌の老化を防ぐ効果があります。睡眠中は、成長ホルモンが分泌され、肌の修復もおこなわれます。
適度な運動をすることで血行を促進し、肌の新陳代謝をアップさせるのでおすすめです。タバコに含まれるニコチンは、血管を収縮させて血行を悪くするため、禁煙することをおすすめします。
専門医やクリニックの選び方と注意点
自己ケアで効果が感じられない場合は、専門医による治療を検討することも選択肢の一つです。
経験豊富な医師を選ぶなら、日本皮膚科学会認定皮膚科専門医や日本美容外科学会専門医といった資格があるかを確認しましょう。医師の経験と知識を示す信頼の証です。クリニックのホームページで医師の経歴や症例数をチェックしておきましょう。
他にも、親身にカウンセリングで悩みや希望をじっくりと聞いてくれ、最適な治療方法を提案してくれるクリニックだと安心です。治療内容や費用・リスク・ダウンタイムなどについても、事前に分かりやすく説明してくれます。
美容施術や治療方法の選択肢
代表的な美容施術をいくつか紹介しているので、治療に興味のある方はチェックしておきましょう。
- マイクロボトックス注射
効果:毛穴の細かい化と皮脂の分泌抑制、顔のリフトアップ効果
治療間隔:3-4ヶ月おきに1回程度 - 幹細胞培養上清液の局所注射
効果:肌の再生と修復を促進し、自然な肌の若返りをサポート
治療間隔:1-2ヶ月おきに数回の注射が推奨 - コラーゲン生成促進治療
効果:肌の弾力改善と長期的なシワ・たるみの予防
治療間隔:1-2ヶ月おきに2-3回程度(維持療法が必要) - レーザー治療
効果:肌表面の質感改善とコラーゲン生成促進
治療間隔:4-6週おきに1-2回程度(症状に応じて調整)
料金や保険適用について知っておく
美容施術は、残念ながら健康保険が適用されません。費用は全額自己負担となり、クリニックや施術内容によって料金は異なるので、事前に確認しておきましょう。
高額な治療費が気になる方は、一度クリニックに相談してみることをおすすめします
まとめ
首のシワやたるみは、日々のケアと健康的な生活習慣によって予防や改善が可能です。自己ケアを基本としつつ、必要に応じて専門的なケアを組み合わせることで、より効果的に首の若々しさを保てます。
今日からでもできる首のシワ・たるみを予防するための5つのポイントは以下のとおりです。
- 徹底した紫外線対策を意識する
- 保湿ケアで乾燥を防ぎ、肌のハリを保つ
- タオルの摩擦に注意する
- 首の筋トレでフェイスラインを引き締める
- 加齢に負けない生活習慣を身につける
個々の肌質や生活スタイルに合わせたケア方法を見つけ、継続的に実践することが大切です。
参考文献
・Veronesi F, Borsari V, Martini L, Visani A, Gasbarrini A, Brodano GB and Fini M. “The Impact of Frailty on Spine Surgery: Systematic Review on 10 years Clinical Studies.” Aging and disease 12, no. 2 (2021): 625-645. PubMed
・Rodríguez-Sanz J, Malo-Urriés M, Corral-de-Toro J, López-de-Celis C, Lucha-López MO, Tricás-Moreno JM, Lorente AI and Hidalgo-García C. “Does the Addition of Manual Therapy Approach to a Cervical Exercise Program Improve Clinical Outcomes for Patients with Chronic Neck Pain in Short- and Mid-Term? A Randomized Controlled Trial.” International journal of environmental research and public health 17, no. 18 (2020). PubMed