鏡を見るたび、毛穴の黒ずみやくすみが気になりませんか?実は、多くの女性を悩ませる肌トラブルの一つです。さまざまな要因で引き起こされる毛穴の黒ずみやくすみですが、一体どのように対処すれば良いのでしょうか?
この記事では、フォトフェイシャルで毛穴の黒ずみや開きの原因と、効果的な改善策を分かりやすく解説していきます。最新の美容医療やフォトフェイシャルについても紹介するので、ぜひ最後まで読んで、理想の肌を手に入れましょう。
目次
フォトフェイシャルで毛穴の黒ずみ・開きを改善
鏡を見るたびに毛穴の黒ずみやくすみが気になってしまう…、そんな悩みをお持ちの方もいるのではないでしょうか。今回は、毛穴の黒ずみやくすみの原因、そしてフォトフェイシャルでどのように改善できるのか、医師の立場から詳しく解説します。
毛穴の黒ずみの原因
毛穴の黒ずみの原因は、大きく分けて「メラニンによる黒ずみ」と「皮脂の酸化による黒ずみ」の2つがあります。
メラニンによる黒ずみ
紫外線や摩擦などの刺激からお肌を守るために、メラニンという色素が作られます。日焼け後のお肌が黒くなるのも、メラニンによるものです。メラニンが、ターンオーバーの乱れなどによって肌の中に留まってしまい、毛穴に沈着することで黒ずんで見えてしまうのです。
日焼け止めを塗らずに長時間外出したり、ゴシゴシと肌をこすったりするような洗顔をしている方は注意しましょう。メラニンが過剰に作られてしまい、毛穴の黒ずみが悪化してしまう可能性があります。
皮脂の酸化による黒ずみ
皮脂は、本来肌を保護するために必要なものですが、過剰に分泌されると毛穴に詰まりやすくなります。毛穴に詰まった皮脂が空気に触れて酸化すると、黒ずんで見えてしまうのです。特に、皮脂分泌が盛んなTゾーンや鼻は、黒ずみが目立ちやすい部分です。
毛穴の開きの原因
毛穴の開きの原因も、さまざまな要因が考えられます。主に、過剰な皮脂分泌や加齢によるたるみ、乾燥が原因です。
過剰な皮脂分泌
皮脂の分泌が多い脂性肌の方に多く見られます。過剰な皮脂が毛穴詰まりを引き起こし、毛穴を広げてしまうことがあります。
脂性肌の方は、皮脂を抑えるスキンケアを取り入れるなど、日頃から皮脂ケアを意識することが大切です。
加齢によるたるみ
年齢を重ねるにつれて、肌の弾力やハリを保つコラーゲンやエラスチンが減少していきます。
その結果、肌のハリや弾力が失われてしまい、毛穴が目立ってしまいます。
20代後半から徐々に始まり、30代、40代と年齢を重ねるごとに深刻化する傾向です。
加齢による毛穴の開きを予防するためには、コラーゲンの生成を促すスキンケアを取り入れたり、紫外線対策を徹底したりすることが重要です。
乾燥
肌の水分量が不足すると、肌は乾燥から自身を守ろうとして、過剰に皮脂を分泌してしまうことがあります。その結果、毛穴が開いてしまったり、ニキビなどの肌トラブルを引き起こしやすくなってしまいます。
乾燥を防ぐためには、セラミドやヒアルロン酸など、保湿成分が配合されたスキンケアで保湿ケアをすることが大切です。
また、加湿器を使用したり、部屋の湿度を適切に保つなど、生活環境を整えることも効果的です。
フォトフェイシャルで毛穴にアプローチ
フォトフェイシャルは、IPL(Intense Pulsed Light)という特殊な光を使った治療法です。IPLは、カメラのフラッシュのような光をイメージすると分かりやすいかもしれません。メラニン色素やヘモグロビンによく吸収される性質があり、シミやくすみ、そばかすの改善や赤ら顔の改善にも効果が期待できます。
さらに、コラーゲンの生成を促進する効果もあるため、肌にハリを与え、毛穴を引き締める効果も期待できます。フォトフェイシャルの魅力は、1回の施術でさまざまな肌トラブルにアプローチできる点にあります。
フォトフェイシャルは、肌のターンオーバー(肌の生まれ変わりのサイクル)に合わせて施術を行うことで、より効果を実感しやすくなります。医師の指示に従って、適切な間隔で施術を受けるようにしましょう。
フォトフェイシャルによって期待できる効果や持続期間、注意点などについて、以下の記事で詳しく記載しているのでぜひご覧ください。
>>フォトフェイシャルの効果とは?施術回数や効果が持続する期間も紹介!
フォトフェイシャルの費用相場
フォトフェイシャルは、シミ治療などのレーザー治療と比較すると、比較的費用が安い傾向があります。しかし、それでも高額な施術であることに変わりはありません。施術を受ける前に、費用目安や回数パックの料金設定などを知っておくことが大切です。
費用は、クリニックの立地や規模、使用する機械によっても大きく変わるため、事前にしっかりと確認しましょう。
フォトフェイシャルの費用目安
フォトフェイシャルの費用は、クリニックや施術部位、照射範囲によって大きく異なります。
一般的に顔全体を施術する場合、1回あたり15,000〜30,000円程度が相場です。しみやそばかすが多い場合、広範囲に照射する必要があるため費用が高くなる傾向があります。回数パックを契約すると、1回あたりの費用を抑えられることが多いです。
部位 | 費用目安 |
顔全体 | 15,000~30,000円 |
頬 | 10,000~20,000円 |
鼻 | 5,000~10,000円 |
首 | 10,000~20,000円 |
回数パックの料金設定
多くのクリニックでは、複数回の施術をまとめて契約する回数パックが用意されています。回数パックを利用することで、1回あたりの施術費用を抑えられます。例えば、1回の施術費用が20,000円のクリニックで、5回パックが80,000円で設定されている場合、1回あたり16,000円で施術を受けられます。
回数パックの料金設定や割引率は、クリニックによって大きく異なるため、事前に複数のクリニックで比較検討することをおすすめします。
保険適用について
フォトフェイシャルは、美容を目的とした施術であるため、健康保険は適用されず、全額自己負担です。ただし、クリニックによっては、クレジットカード払いに対応している場合もあります。費用の支払いが気になる方は、事前に相談してみましょう。
その他の毛穴治療との比較
フォトフェイシャルは、毛穴の黒ずみ・開きを改善する効果が期待できる治療法ですが、以下の治療法も存在します。
- ケミカルピーリング
- レーザートーニング
- フラクショナルレーザー
- ダーマペン
それぞれの治療法の特徴やメリット・デメリットを理解したうえで、医師と相談しながら自分に合った治療法を選びましょう。
ケミカルピーリング
ケミカルピーリングは、酸性の薬剤を肌に塗布することで、古い角質を溶かし、肌のターンオーバーを促進する治療法です。古い角質が剥がれることで、毛穴に詰まった皮脂や汚れが排出されやすくなるため、毛穴の黒ずみ・開き、ニキビ跡の改善効果が期待できます。
ケミカルピーリングは、使用する薬剤の濃度によって「ソフトピーリング」「ミディアムピーリング」「ハープピーリング」の3つに分けられます。
- ソフトピーリング
グリコール酸や乳酸などのマイルドな酸を使用するため、肌への刺激が少なく、初めての方でも受けやすいピーリングです。軽いニキビや毛穴の黒ずみ、くすみなどが気になる方におすすめです。 - ミディアムピーリング
サリチル酸やトリクロロ酢酸などのやや強い酸を使用するため、ソフトピーリングよりも高い効果が期待できます。ニキビや毛穴の開き、シミなどが気になる方におすすめです。 - ハープピーリング
フェノールなどの強い酸を使用するため、深いシミやニキビ跡、傷跡などに効果が期待できます。ダウンタイムが長いため、施術を受ける際にはスケジュール調整が必要です。
レーザートーニング
レーザートーニングは、メラニン色素に反応するレーザーを照射することで、シミやくすみ、そばかす、肝斑などの色素沈着を改善する治療法です。従来のレーザー治療と比較して、肌へのダメージが少ないため、ダウンタイムが短いというメリットがあります。
レーザーを照射することで、コラーゲンの生成を促進する効果もあるため、毛穴の開きや肌のハリ不足の改善にも効果が期待できます。レーザートーニングは、1回の施術では効果を実感しにくい場合があり、5〜10回程度、定期的に施術を受けることで、より高い効果が期待できます。
フラクショナルレーザー
フラクショナルレーザーは、レーザー光を点状に照射することで、肌に微細な穴を開け、肌の再生を促す治療法です。肌に微細な穴を開けることで、コラーゲンやエラスチンの生成が促進され、肌のターンオーバーが促進されます。
フラクショナルレーザーは、毛穴の開きやニキビ跡、小ジワや肌のハリ不足など、さまざまな肌悩みに効果が期待できます。
フラクショナルレーザーは、肌への負担が大きいため、施術後には赤みや腫れ、かさぶたなどのダウンタイムが生じます。ダウンタイムの期間は、レーザーの種類や照射範囲、肌質などによって異なり、数日〜1週間程度かかる場合もあります。
ダーマペン
ダーマペンは、髪の毛よりも細い極細針を肌に垂直に刺すことで、微細な穴を開け、肌の再生を促す治療法です。ダーマペンは、フラクショナルレーザーと同様に、肌に微細な穴を開けることで、コラーゲンやエラスチンの生成を促進し、肌のターンオーバーを促進します。
ダーマペンも、フラクショナルレーザーと同様に、毛穴の開きやニキビ跡、小ジワや肌のハリ不足など、さまざまな肌悩みに効果が期待できます。ダーマペンは、フラクショナルレーザーと比較して、ダウンタイムが短い傾向です。
治療法の選び方
毛穴治療にはさまざまな種類があり、それぞれにメリット・デメリットがあります。どの治療法が最適かは、肌の状態や毛穴の悩み、予算、ライフスタイルによって異なります。
- ダウンタイムが気になる方
フォトフェイシャルやケミカルピーリング、レーザートーニングなどを選びましょう。 - 効果を重視する方
フラクショナルレーザーやダーマペンを選びましょう。
どの治療法が最適かは、医師の診察やカウンセリングを通じて判断する必要があります。自己判断で治療法を決めずに、必ず医療機関を受診し、医師に相談しましょう。
まとめ
フォトフェイシャルは、IPLという光を使ってメラニンやヘモグロビンにアプローチする治療法です。シミやくすみ、そばかすの改善だけでなく、コラーゲンの生成促進効果により毛穴の開きにも効果が期待できます。
効果を実感するには、3~4週間間隔で5~10回の施術が必要です。費用はクリニックや施術部位によって異なり、顔全体の場合1回あたり15,000〜30,000円程度が相場です。
当クリニックは完全予約制で、東大卒の医師が丁寧にお話を伺って治療方針をご提案します。お肌の状態に合わせてお悩みを解決できるように説明するので、安心してお問い合せください。当クリニックで行っているフォトフェイシャルの詳しい料金や治療の流れについては以下の記事をご覧ください。
>>フォトフェイシャルM22の光治療について
参考文献
- Bell KA, Brumfiel CM, Haidari W, Boger L. “Trifarotene for the Treatment of Facial and Truncal Acne.” The Annals of pharmacotherapy 55, no. 1 (2021): 111-116.
- Rezapour A, Arabloo J, Moradi N, Ehsanzadeh SJ, Hourzad M, Alipour V. “Safety and Effectiveness of Endodermal Radiofrequency for Skin Rejuvenation: A Systematic Review.” Aesthetic plastic surgery 47, no. 1 (2023): 378-386.