簡単にできるニキビ跡を消すコツとは?やってはいけないセルフケアも解説

2025.01.30 更新

思春期ニキビが大人になっても残り、赤みや茶色いシミ、クレーター状の凹凸として目立つことに悩む方は多いです。ニキビ跡には種類があり、それぞれに適したケアが重要です。

ニキビ跡について、自宅でできるケアから、美容皮膚科での専門的な治療まで、具体的な対策を徹底解説します。記事を読めばニキビ跡の悩みを解消し、ニキビができたときも落ち着いて対処できます。

以下の記事ではニキビ肌の改善方法について、原因とタイプ別で解説しています。ぜひ確認してみてください。
>>ニキビ肌の改善方法とは?原因とタイプ別の改善策、適切な生活習慣を解説

簡単にできるニキビ跡ケア5選

簡単にできるニキビ跡ケア5選は以下のとおりです。

  • 毎日の洗顔で優しく汚れを落とす
  • 保湿ケアで肌のバリア機能を守る
  • 紫外線対策で色素沈着を防ぐ
  • ビタミンC誘導体などで美白ケアを目指す
  • ターンオーバーを促す

毎日の洗顔で優しく汚れを落とす

ニキビ跡ケアの基本は毎日の洗顔です。毛穴に詰まった皮脂や汚れを落とすことは大切ですが、ゴシゴシ力を入れて洗うのはNGです。肌への摩擦は、炎症を悪化させたり、色素沈着を濃くしたりする原因になります。

スクラブ成分が配合された洗顔料でゴシゴシ洗うと、一見肌がツルツルになったように感じますが、実際には肌表面に細かい傷がついている可能性があります。ニキビ跡を悪化させるだけでなく、新たなニキビの発生にもつながるため注意が必要です。

洗顔では、ぬるま湯を使って、よく泡立てた洗顔料で優しく丁寧に洗いましょう。すすぎ残しがないように、ぬるま湯で丁寧にすすぐことも大切です。洗顔後は、清潔なタオルで優しく押さえるように水分を拭き取りましょう。

保湿ケアで肌のバリア機能を守る

ニキビ跡のケアには、肌のバリア機能を維持することが重要です。バリア機能が低下すると、外部からの刺激を受けやすくなり、炎症が悪化しやすくなります。保湿ケアは、肌のバリア機能を正常に保つために欠かせません。

保湿ケアでは、洗顔後すぐに化粧水や乳液を使用して肌に水分を補給しましょう。洗顔後は肌が乾燥しやすいため、時間をおかずに保湿ケアを行うことが重要です。お風呂上がりに化粧水を塗らずに10分放置すると、肌の水分が蒸発してしまいます。乾燥肌の方は、洗顔後すぐに保湿ケアをしないと、肌がつっぱったり、かゆくなったりすることがあります。

保湿成分としてセラミドやヒアルロン酸を含む化粧品を選ぶのもおすすめです。肌の水分保持能力を高める効果が期待できます。

紫外線対策で色素沈着を防ぐ

紫外線は、ニキビ跡の色素沈着を悪化させる大きな原因です。ニキビ跡が気になる方は、紫外線対策を徹底することが大切です。

紫外線対策の基本は、日焼け止めです。日焼け止めは、SPFとPAの値を確認し、自分の肌質や生活環境に合ったものを選びましょう。日焼け止めは、こまめに塗り直すことが重要です。

曇りの日でも紫外線は降り注いでいます。曇りの日に日焼け止めを塗らずに外出すると、知らないうちに紫外線を浴びて、ニキビ跡の色素沈着が悪化してしまう可能性があります。

日焼け止め以外にも、帽子や日傘、サングラスなども効果的です。日差しの強い日や長時間外にいるときは、日除けのアイテムを併用することで、より効果的に紫外線対策ができます。

ビタミンC誘導体などで美白ケアを目指す

ビタミンC誘導体は、チロシナーゼという酵素の活性を抑制することでメラニンの生成を抑え、炎症後色素沈着の改善に役立つとされています。ビタミンC誘導体が配合された化粧水や美容液を使って、ニキビ跡をケアしてみましょう。

美白を目指すケアを行う際は、自分の肌質に合った製品を選ぶことが重要です。敏感肌の方は、低刺激の製品を選びましょう。すぐに効果が出なくても、根気強く続けることで、徐々にニキビ跡が薄くなっていくことが期待できます。

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ターンオーバーを促す

肌のターンオーバーを正常化することも、ニキビ跡ケアには重要です。ターンオーバーが乱れると、古い角質が肌に残り、ニキビ跡が目立ちやすくなります。新しい皮膚細胞の生成も遅れるため、ニキビ跡の治りが遅くなってしまいます。

ターンオーバーを促進するには、以下の生活習慣を意識することが大切です。

  • バランスの良い食事
  • 質の良い睡眠
  • 適度な運動

バランスの良い食事は、肌の健康を維持するために必要な栄養素を供給します。ビタミンCやビタミンEは、抗酸化作用があり、肌の老化を防ぐ効果が期待できます。

質の良い睡眠は、成長ホルモンの分泌を促します。成長ホルモンは、肌のターンオーバーを促進する働きがあります。睡眠不足は、ターンオーバーを乱す原因となるため、注意が必要です。

適度な運動は、血行を促進し、肌の新陳代謝を高める効果が期待できます。運動不足は、ターンオーバーの乱れにつながる可能性があります。

規則正しい生活習慣を毎日続けることで、ニキビ跡を改善し、美しい肌を保つことができます。セルフケアで改善が見られない場合は、医療機関を受診して適切な治療を受けましょう。

ニキビケアのNG行動3選

ニキビケアのNG行動3選は以下のとおりです。

  • ニキビを潰す
  • 刺激の強い洗顔料やスクラブを使用する
  • 厚塗りメイクをする

適切なケアを怠ると、ニキビ跡はさらに悪化してしまう可能性があります。

ニキビを潰す

ニキビを潰すのはNGです。多くの方がやってしまいがちな行動ですが、ニキビ跡を悪化させる大きな原因となります。ニキビを潰すと、皮膚のバリア機能が破壊され、細菌が侵入しやすくなることで炎症がさらに悪化し、赤みや色素沈着が濃くなってしまいます。

炎症が真皮にまで及ぶと、クレーター状のニキビ跡になってしまうリスクも高まります。ニキビを潰す際に強い力を加えると、皮膚組織が損傷し、ケロイド状のニキビ跡になる可能性もあります。

ケロイド状のニキビ跡は、赤く盛り上がった状態で治りにくく、見た目も気になるため、注意が必要です。ニキビ跡は一度できてしまうと、なかなか消すことが難しいため、ニキビを潰すのは避けましょう。

刺激の強い洗顔料やスクラブを使用する

刺激の強い洗顔料やスクラブを使用するのもNGです。刺激の強い洗顔料やスクラブは、肌に必要な皮脂まで奪い取ってしまい、肌のバリア機能を低下させてしまいます。バリア機能が低下すると、外部からの刺激を受けやすくなり、炎症が悪化しやすくなります。

厚塗りメイクをする

ニキビ跡を隠そうとして厚塗りメイクをしてしまうのもNGです。厚塗りメイクは、毛穴を塞いでしまい、ニキビ跡の悪化や新たなニキビの発生につながる可能性があります。

ファンデーションなどのメイク用品には、油分や界面活性剤などが含まれており、毛穴を詰まらせてしまうことがあります。毛穴が詰まると、皮脂が排出されなくなり、ニキビの原因となるアクネ菌が増殖しやすくなります。厚塗りメイクは、肌のターンオーバーを妨げ、ニキビ跡の治りを遅らせてしまう可能性もあります。

ニキビ跡が気になる場合は、コンシーラーを使って部分的にカバーするのがおすすめです。就寝時は、肌を清潔な状態に保ちましょう。

専門家によるニキビ跡治療3選

ニキビ跡は、種類や深さによって適切な治療法が異なります。美容皮膚科で受けられる代表的なニキビ跡治療として、以下の3つご紹介します。

  • レーザートーニングで色素沈着を改善
  • フラクショナルレーザーでクレーターを治療
  • ケミカルピーリングで肌の再生を促進

適切な治療を受けることで、自信あふれる美肌を目指せます。

レーザートーニングで色素沈着を改善

レーザートーニングは、メラニン色素に反応するレーザーを照射し、シミやくすみ、色素沈着したニキビ跡を薄くする治療法です。レーザーの熱エネルギーがメラニン色素に吸収されることで、メラニン色素が細かく破壊され、徐々に体外に排出されていきます。

薄いそばかすや日焼けによるシミにも効果がありますが、ニキビ跡の色素沈着にも有効です。炎症後の色素沈着は、ニキビが治った後もメラニン色素が皮膚に残ってしまうことで起こります。レーザートーニングは、残ってしまったメラニン色素をターゲットに作用し、肌の色ムラを改善していきます。

レーザートーニングの特徴は、ダウンタイムが短いことです。施術後すぐにメイクも可能ですので、日常生活への影響も最小限に抑えられます。レーザートーニングは、複数回の施術が必要となる場合がありますが、回数を重ねるごとに徐々に色素沈着が薄くなっていくのを実感できます。

効果には個人差がありますので、医師と相談しながら最適な治療プランを立てていきましょう。肌の色が濃い方は、レーザー治療後に抗酸化物質を併用することで、より効果的な治療となる可能性が示唆されています。

フラクショナルレーザーでクレーターを治療

フラクショナルレーザーは、肌に小さな穴を無数にあけることで、肌の再生を促す治療法です。レーザーを照射することで、肌の深層にある線維芽細胞が刺激され、コラーゲンやエラスチンの生成が促進されます。コラーゲンやエラスチンは、肌の弾力やハリを保つために重要な成分です。クレーター状のニキビ跡や毛穴の開き、小ジワなどが改善されます。

フラクショナルレーザーは、肌の表面に微細な穴をあけるため、ダウンタイムが生じます。施術後数日間は赤みや腫れ、かさぶたなどが生じることがありますが、徐々に治まります。ダウンタイムの長さや症状の程度には個人差がありますので、施術前に医師からしっかりと説明を受けましょう。

フラクショナルレーザーは、ニキビ跡の中でも特にクレーター状のニキビ跡に効果があります。クレーター状のニキビ跡は、ニキビの炎症が真皮層まで達し、皮膚組織が破壊されてできてしまいます。フラクショナルレーザーは、肌の深層から再生を促すことで、凹凸を滑らかに整えていきます。

ケミカルピーリングで肌の再生を促進

ケミカルピーリングは、酸性の薬剤を使用して古い角質を取り除く治療法です。薬剤によって、表皮の古い角質が剥がれ落ち、新しい肌の再生が促進されます。古くなった角質が剥がれ落ちることで、肌のターンオーバーが正常化しやすくなり、以下が改善されます。

  • ニキビ跡の色素沈着
  • くすみ
  • 毛穴の開き
  • 肌のざらつき

ニキビ痕の治療において、ケミカルピーリングは有効な選択肢の一つです。

ケミカルピーリングで使用する薬剤が低濃度であれば、ダウンタイムはほとんどありません。高濃度の薬剤を使用する場合は、施術後数日間、赤みや皮むけが生じることがあります。施術前に医師と相談し、自分の肌質や症状に合った薬剤の濃度を選択しましょう。

ケミカルピーリングは、ニキビ跡の治療だけでなく、美肌効果も期待できます。肌のターンオーバーを正常化し、明るく滑らかな肌へと導きます。

まとめ

ニキビ跡に悩んでいる方は、毎日の洗顔や保湿、紫外線対策といった基本的なケアを丁寧に行いながら、ニキビ跡の種類に合わせたケアを取り入れていきましょう。ビタミンC誘導体や、生活習慣の見直しも効果的です。セルフケアでなかなか改善しない場合は、美容皮膚科などの専門機関に相談するのもおすすめです。

ニキビ跡の治療には以下の方法があります。

  • レーザートーニング
  • フラクショナルレーザー
  • ケミカルピーリング

専門家のアドバイスのもと、自分に合った治療法を見つけることで、より効果的にニキビ跡を改善できます。焦らず諦めずに、根気強くケアを続けていきましょう。

ニキビへの対処法として毛穴ケアも大切です。以下の記事では開き毛穴の原因や毛穴トラブルについてまとめていますので、ぜひご覧ください。
>>正しい毛穴ケアとは?開き毛穴の原因、タイプ別のケア方法とNG習慣を解説

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参考文献

Soliman YS, Horowitz R, Hashim PW, Nia JK, Farberg AS, Goldenberg G. Update on acne scar treatment. Cutis, 2018, 102(1), p.21;25;47;48