「糸リフトとショートスレッドリフトのどちらが良いかわからない…」
ショートスレッドリフトと糸リフトは、どちらも顔のたるみを改善する人気の施術ですが、仕組みや効果には大きな違いがあります。
この記事では、ショートスレッドリフトと糸リフトの違いを解説し、あなたに合った施術を見つけるお手伝いをします。記事を読むことで、各施術の特徴やリスク・費用について理解し、自分に合った施術を選ぶための知識を得られます。
目次
ショートスレッドリフトと糸リフトの大きな違い
ショートスレッドリフトと糸リフトの違いについて、それぞれの特徴を紹介しているのでチェックしましょう。
ショートスレッドリフトの主な特徴
ショートスレッドリフトは、極細の糸を多数挿入することで、肌本来の自然治癒力を利用して内側から肌の再生を促します。ダウンタイムの短さが大きな特徴です。メイクは施術翌日からできますが、スレッドの挿入部位以外については当日からできます。効果の持続期間は個人差がありますが、1年程度が目安です。
糸リフトの主な特徴
糸リフトは、たるみを物理的に引っ張り上げる施術で即効性があり、目に見える効果を実感しやすいのが特徴です。溶ける糸と溶けない糸の2種類があり、ご自身の希望に合わせて選ぶことができます。
溶ける糸は、体内で徐々に分解されて吸収されるため、異物が体内に残したくない方におすすめです。効果は約1~2年持続します。溶けない糸は、半永久的に効果が持続するため、長期的な効果を期待する方に向いています。
ショートスレッドリフトに比べると、腫れや内出血などのダウンタイムが長くなる傾向です。
自分に最適な施術方法を選ぶために知っておきたいポイント
ショートスレッドリフトと糸リフトのどちらの施術が適しているかは、肌の悩みや希望する効果・ライフスタイルによって大きく異なります。
肌のハリや弾力を取り戻したい方、自然な仕上がりをご希望の方は、ショートスレッドリフトがおすすめです。劇的に縦方向にリフトアップしたい場合には、糸リフトがおすすめです。糸リフトは、効果が1〜2年と長く持続するため、1回の施術で長く効果を実感したい方に向いています。
あなたの希望や不安を丁寧に伝えながら、一緒に最適な施術方法を見つけましょう。
ショートスレッドリフトと糸リフトの施術方法とリスクの違い
ショートスレッドリフトと糸リフト、どちらも良いことばかりではありません。当然発生するリスクにも違いがあります。それぞれの施術方法・得られる効果・リスクについて解説しています。
ショートスレッドリフトの施術方法とリスク
ショートスレッドリフトは、髪の毛よりもさらに細い吸収性の糸を皮膚の浅い部分に多数挿入する施術です。糸は、時間の経過とともに体内に吸収されます。
挿入された糸は、肌の中で異物と認識されることで肌の再生能力を高め、コラーゲンやエラスチンの生成を促します。結果、肌にハリや弾力が生まれ、たるみが改善される効果が期待できるのです。
顔全体に施術することが可能で、目元や口元の小ジワ・ほうれい線・フェイスラインのたるみなどに効果があります。施術時間は30分〜1時間程度と比較的短く、ダウンタイムも少ないのが特徴です。
リスクとしては、内出血や腫れ・痛み・赤みなどが挙げられます。リスクを最小限に抑えるためには、経験豊富な医師のいるクリニックを選ぶことが大切です。
以下では、ショートスレッドリフトのデメリットについてまとめています。施術を検討している方は、事前にリスクも知っておくことでより安心できるので、ぜひチェックしてみてください。
>>ショートスレッドリフトのデメリットは?知っておきたい注意点と対策を解説
糸リフトの施術方法とリスク
糸リフトは、特殊な形の糸を皮下に挿入し、たるんだ皮膚を引き上げることでリフトアップ効果を得る施術です。使用する糸には、溶ける糸と溶けない糸の2種類があります。糸には「コグ」と呼ばれる小さな突起が付いており、突起が皮下組織に引っかかることで、たるみを物理的に引き上げます。
糸リフトは、ほうれい線やマリオネットライン・フェイスラインのたるみなど、比較的大きなたるみを改善するのに効果的です。施術時間は1〜2時間程度で、ショートスレッドリフトよりもダウンタイムが長くなる傾向です。
リスクとしては、ショートスレッドリフトと同様に、内出血や腫れ・痛み・赤みなどが挙げられます。糸が皮膚から露出したり、皮膚が凹凸になったりすることもあります。挿入する部位や糸の種類によって、効果やリスクが大きく変わるので、医師とのカウンセリングが重要です。
ショートスレッドリフトと糸リフトの価格の違い
ショートスレッドリフトと糸リフトは、使用する糸の種類や本数・施術範囲によって価格設定が大きく異なります。一般的には、効果の持続期間が長い糸リフトのほうが高額な傾向です。
ショートスレッドリフトは、1本あたり数千円〜1万円程度が相場です。顔全体に10〜20本程度の糸を挿入する場合、費用は数万〜10万円程度になります。
糸リフトは、溶ける糸を使用して両側で4本の糸を挿入する施術が一般的で、費用は20万円前後かかることが多いです。溶けない糸を使用したり糸の本数を増やしたり、施術範囲を広げると、費用はさらに高額になります。
ショートスレッドリフトと糸リフトの施術における注意点
ショートスレッドリフトと糸リフトは、それぞれ特徴や注意すべき点が異なります。医師とよく相談し、施術内容やリスク・費用などを理解したうえで、納得してから施術を受けるようにしましょう。
ショートスレッドリフトの施術で注意すべき点
ショートスレッドリフトの施術を受ける際の注意点として、以下の点が挙げられます。
- クリニックは慎重に選ぶ
施術を受けるクリニック選びは慎重に行いましょう。経験豊富な医師が在籍しているか、カウンセリングで親身に相談に乗ってくれるかなどを考慮しましょう。 - 施術後の過ごし方
ショートスレッドリフトは、スレッドの挿入部位以外なら、施術後すぐにメイクをして帰宅することができます。ただし、施術部位を強くこすったり、マッサージしたりしないようにしましょう。当日は、飲酒や激しい運動・サウナなども控えてください。 - 効果の持続期間
効果の持続期間は1年程度で、効果を維持するためには定期的に施術を受ける必要があります。効果には個人差があり、効果を実感するまでに数回施術を受ける必要がある場合もあります。
糸リフトの施術で注意すべき点
糸リフトの施術を受ける際の注意点として、以下の点が挙げられます。
- クリニック選びは慎重に行う
ショートスレッドリフト同様、施術を受けるクリニック選びは慎重に行いましょう。医師の技術や経験によって仕上がりやリスクが大きく変わります。 - 施術後のダウンタイム
施術後のダウンタイムはショートスレッドリフトよりも長く、腫れや内出血が1〜2週間程度続く場合があります。施術を受ける時期は、重要なイベントや予定がない時期を選びましょう。施術後しばらくは、口を大きく開けたり笑ったりすると、施術部位に痛みを感じることがあります。日常生活に支障が出るほどの痛みではありませんが、気になる場合は痛み止めを処方してもらいましょう。 - 糸の種類による効果とリスク
糸リフトには、溶ける糸と溶けない糸の2種類があります。糸の種類によって効果やリスク・費用などが異なるため、医師とよく相談して選びましょう。
当院では東大卒の医師が診察で患者さまの気になる部分を丁寧にヒアリングしたうえで、ショートスレッドリフトの施術をしております。以下のページで詳しく解説しているので興味のある方はぜひご覧ください。
>>銀座アイグラッドクリニックのショートスレッドリフト
まとめ
ショートスレッドリフトと糸リフトは、顔のたるみを改善するための人気の施術ですが、それぞれに異なる特徴やリスクがあります。
- ショートスレッドリフト
・細い糸を使い、肌の浅い層に挿入して内側からハリを向上させる
・ダウンタイムが短く、効果は半年〜1年程度 - 糸リフト
・太くて丈夫な糸を使い、たるんだ皮膚を物理的に引き上げる
・即効性があり、効果は1~2年持続
どちらの施術が適しているかは、年齢や肌の状態・希望する効果によって異なります。医師とよく相談し、自分に最適な施術を選びましょう。
参考文献
- Halouani A, Dimassi K, Ben Mansour A and Triki A. “Impact of purse-string uterine suture on scar healing after a cesarean delivery:a randomized controlled trial.” American journal of obstetrics & gynecology MFM 5, no. 7 (2023):100992.
- Albertsmeier M, Hofmann A, Baumann P, Riedl S, Reisensohn C, Kewer JL, Hoelderle J, Shamiyeh A, Klugsberger B, Maier TD, Schumacher G, Köckerling F, Pession U, Weniger M and Fortelny RH. “Effects of the short-stitch technique for midline abdominal closure: short-term results from the randomised-controlled ESTOIH trial.” Hernia:the journal of hernias and abdominal wall surgery 26, no. 1 (2022):87-95.
- Fortelny RH, Andrade D, Schirren M, Baumann P, Riedl S, Reisensohn C, Kewer JL, Hoelderle J, Shamiyeh A, Klugsberger B, Maier TD, Schumacher G, Köckerling F, Pession U, Hofmann A and Albertsmeier M. “Effects of the short stitch technique for midline abdominal closure on incisional hernia (ESTOIH):randomized clinical trial.” The British journal of surgery 109, no. 9 (2022):839-845.