たるみ改善に効く?ショートスレッドリフトの効果と施術の流れを詳しく解説

2024.07.22 更新

「ショートスレッドリフトってどんな効果があるのか知りたい」

そんなあなたに向けて、この記事では、ショートスレッドリフトの効果と施術の流れについて詳しく解説します。

この記事を読むことで、顔のたるみを改善し、若々しい印象を取り戻す方法がわかります。最終的に、ショートスレッドリフトが美しさを取り戻すための有効な手段であることが理解できるでしょう。

ショートスレッドリフトの効果

顔のたるみは、年齢を重ねるにつれて誰もが経験する悩みのひとつです。肌のハリや弾力を保つコラーゲンやエラスチンが減少することで、肌は重力に逆らえず、たるんでしまうのです。たるみは顔の印象を老けさせてしまうだけでなく、疲れた印象を与えてしまうこともあります。

ショートスレッドリフトは、そんなたるみのお悩みを解消する糸を使った施術です。メスを使わずに、顔のたるみを改善し、若々しい印象へと導きます。

フェイスラインを引き締めるリフトアップ効果

ショートスレッドリフトは、たるんでしまった皮膚を糸で物理的に引き締めることで、フェイスラインをすっきりとさせます。

「輪郭がぼやけてきた」「二重あごが気になる」といった悩みをお持ちの方におすすめです。施術を受けることで、シャープなフェイスラインを取り戻し、横顔が美しくなったと実感できるはずです。

たるみの程度や希望する仕上がりによって、糸の本数や種類・挿入する部位などを調整します。カウンセリングの際に、医師と相談することが大切です。

皮下組織のコラーゲン生成を促進する効果

ショートスレッドリフトに用いる糸は、時間の経過とともに体内に吸収される素材でできています。糸が皮下に挿入されることで、肌は軽い傷を受けたと認識し、自己修復しようとします。その過程で、コラーゲンやエラスチンの生成が促進され、肌にハリや弾力が生まれるのです。

コラーゲンは、肌の弾力を保つために欠かせないタンパク質ですが、加齢とともに減少していきます。コラーゲンが減少すると、肌のハリや弾力が失われ、たるみやシワの原因になります。

細かいシワの改善効果

加齢とともに、目元や口元など、顔のさまざまな場所に細かいシワが目立つようになります。ショートスレッドリフトは、細かいシワにも効果が期待できます。

肌にハリと弾力が生まれ、細かいシワを目立たなくすることが可能です。特に、口元の細かいシワやほうれい線などに効果を発揮します

毛穴の引き締めと肌質の向上効果

ショートスレッドリフトは、毛穴の開きや肌質の改善にも効果が期待できます。糸を挿入することで、肌のターンオーバーが促進され、古い角質が剥がれやすくなります。毛穴に詰まった汚れや皮脂が排出されやすくなり、毛穴が目立たなくなるのです。

コラーゲンやエラスチンの生成が促進されることで、肌のキメが整い、なめらかでハリのある肌にもなります。肌のトーンアップ効果も期待できます。

ショートスレッドリフトは比較的新しい治療法であり、効果の持続期間や潜在的なリスクについては、さらなる研究が必要です。施術を検討する際は、メリットだけでなく、デメリットやリスクについても十分に理解し、信頼できる医師と相談することが大切です。

ショートスレッドリフトの施術の流れ

ショートスレッドリフトの施術は、以下の手順でおこなわれます。

  • 診察と希望の確認
  • 表面麻酔による痛みの抑制
  • 細い針を使用した糸の挿入
  • アフターケアと日常生活への復帰

ショートスレッドリフトの施術の流れをそれぞれ順に解説しているのでチェックしておきましょう。

診察と希望の確認

まずは、医師による診察をおこないます。患者の皆さまのお悩みやご希望をじっくり伺うことは、最適な治療プランを立てる上で重要です。「ほうれい線が気になる」「フェイスラインをすっきりさせたい」「目元の小じわを目立たなくしたい」など、どんなことでもお気軽にご相談ください。

お顔の状態や肌質・たるみの程度などを診察し、患者の皆さまに最適な施術プランを一緒に考えていきます。患者の皆さまによっては、より強力なリフトアップ効果を得られる「糸リフト」という施術が適している場合もあります。

糸リフトは、ショートスレッドリフトよりも太い糸を使用するため、効果の持続期間が長く、より明確な効果が期待できる施術です。しかし、その分ダウンタイムや費用も増えます。

診察では、施術の違いやメリット・デメリットを丁寧に説明し、患者の皆さまに最適な施術方法を提案します。イメージは以下のとおりです。

  • ショートスレッドリフト:たるみが軽度で、ダウンタイムを最小限に抑えたい方
  • スレッドリフト:よりはっきりとしたリフトアップ効果を希望し、ダウンタイムを許容できる方

糸の種類や本数によっても、施術費用やダウンタイムが変わってきます。施術に関する疑問や不安な点は、診察時にすべて解消しておきましょう。

表面麻酔による痛みの抑制

施術前に、表面麻酔クリームを施術部位に塗布します。塗ることで、施術中の痛みを最小限に抑えられるのです。麻酔クリームが効いてくるまで15~30分ほど待ちます。

麻酔の効果には個人差があるため、施術中に痛みを感じた場合は我慢せずに医師に伝えましょう。痛みが強い場合は、麻酔を追加するなど、臨機応変に対応してくれます。

細い針を使用した糸の挿入

いよいよショートスレッドリフトの施術開始です。髪の毛よりも細い特殊な針を用いて、たるみを改善したい部分に、溶ける糸を挿入していきます。

糸には小さなトゲ状のものやメッシュが付いていて、挿入することで皮膚の組織を物理的に引き上げ、リフトアップ効果が期待できます。挿入する糸の本数や部位にもよりますが、スレッドの施術のみの時間でしたら、20〜30分程度の施術時間です。

アフターケアと日常生活への復帰

ショートスレッドリフトは、施術部位を避ければ、施術後すぐにメイクをして帰宅することも可能です。ダウンタイムが短いことも大きなメリットです。

ただし、施術後数日間は、腫れや内出血・赤み・痛みなどがみられる場合があります。時間の経過とともに自然に落ち着いていきますので、ご安心ください。

アフターケアは、施術効果を最大限に引き出し、長く持続させるために重要です。施術直後は軽い腫れや内出血が見られることがありますが、時間とともに自然に改善します。医師の指示に従い、適切なスキンケアを心がけましょう。

施術効果を持続させるためのケア方法と注意点

ショートスレッドリフトの効果を長く持続させるためには、適切なアフターケアが不可欠です。以下のポイントに注意しましょう。

  • 施術直後の冷却ケア
  • 優しい洗顔と保湿
  • 徹底した紫外線対策
  • バランスの取れた食生活

施術直後は、糸の挿入による一時的な反応で、顔に軽い腫れが生じることがあります。腫れが気になる場合は、保冷剤をタオルで包んで優しく当てることで緩和できます。ただし、冷やしすぎないよう注意が必要です。

洗顔は、肌を刺激しないよう優しくおこないます。洗顔料をよく泡立て、赤ちゃんの肌を扱うように優しく洗うことを心がけましょう。洗顔後は清潔なタオルで水気を拭き取り、保湿クリームでしっかりと保湿します。

紫外線対策は、肌の老化を防ぐ上で非常に重要です。外出時には日焼け止めクリームを塗り、帽子や日傘を使用するなどの対策をおこないましょう。

食生活も肌の健康に大きく影響します。タンパク質やビタミンCを積極的に摂取することで、コラーゲンの生成を促進し、肌のハリや弾力を保つことができます。鶏肉や豆腐・ブロッコリー・イチゴなどを積極的に取り入れるようにしましょう。

以上のケアを継続することで、ショートスレッドリフトの効果をより長く維持し、若々しい印象を保ちやすくなります。

別の記事で、ショートスレッドリフトのデメリットについて注意点や対策をまとめているので、ぜひ合わせてチェックしてみてください。

>>ショートスレッドリフトのデメリットは?知っておきたい注意点と対策を解説

ショートスレッドリフトの効果と施術に関する参考情報

ショートスレッドリフトは、たるみ治療の中でも比較的新しい手法です。他の治療法と比較しながら、その特徴を理解しましょう。

ショートスレッドリフトと他のたるみ治療法の比較

ショートスレッドリフト・ヒアルロン酸注入・レーザー治療の3つの違いをメリット・デメリットに分けて比較しています。

ヒアルロン酸注入のメリット・デメリットは以下のとおりです。

  • メリット:
    ・たるみやシワの改善
    ・顔のボリュームアップに効果的
    ・施術直後に効果を実感できる
  • デメリット:
    効果の持続期間が短く、定期的な注入が必要

レーザー治療のメリット・デメリットは以下のとおりです。

  • メリット:
    ・肌のハリや弾力をアップさせ、たるみを改善
    ・ダウンタイムが短い
  • デメリット:
    効果を実感するまでに時間がかかり、複数回の施術が必要な場合がある

ショートスレッドリフトのメリット・デメリットは以下のとおりです。

  • メリット:
    ・ダウンタイムが短く、自然な仕上がり
    ・糸の挿入でコラーゲン生成を促進
  • デメリット:
    効果の持続期間は個人差があり、半年から1年程度

ショートスレッドリフトの適応症と禁忌症

ショートスレッドリフトは、すべての人に適しているわけではありません。妊娠中の方や特定の病気をお持ちの方などは、施術を受けることができない場合があります。

ショートスレッドリフトが適応できる症状には、以下のようなものがあります。

  • 頬のたるみ
  • フェイスラインのたるみ
  • 口元のたるみ
  • 額のシワ
  • 目尻のシワ
  • ほうれい線
  • マリオネットライン
  • 毛穴の開き
  • 肌のハリ不足

上記の症状に悩んでいる方は、ショートスレッドリフトが有効な治療法となり得ます。

ショートスレッドリフトを受けることができない方の特徴には、以下のようなものがあります。

  • 妊娠中・授乳中の方
  • 施術部位に感染症・炎症のある方
  • ケロイド体質の方

安全に施術を受けるために、事前に医師にしっかりと相談することが大切です。

当院でもショートスレッドリフトの施術をおこなっています。アイグラッド式ショートスレッドリフトについて、以下の記事で詳しく解説しているので、気になる方はぜひご覧ください。

>>銀座アイグラッドクリニックのショートスレッドリフト

まとめ

ショートスレッドリフトは、顔のたるみを改善するための効果的な施術です。以下のポイントを押さえておきましょう。

  • 効果:フェイスラインの引き締め・コラーゲン生成の促進・細かいシワの改善・毛穴の引き締め
  • 施術の流れ:診察・表面麻酔・糸の挿入・アフターケア
  • メリット:ダウンタイムが短く、自然な仕上がり
  • 注意点:適切なアフターケアと医師との相談が重要

ショートスレッドリフトは、若々しい肌を取り戻すための有力な選択肢です。当院でも施術できますので、悩んでいる方はぜひ一度ご相談ください。

参考文献

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