フォトフェイシャルはニキビ跡に効果的?施術の経過やダーマペンとの違いも解説

2024.10.14 更新

ニキビ跡に悩んでいませんか?多くの方が経験する肌トラブルだからこそ、効果的なケア方法を知りたい方が多いと思います。本記事では、ニキビ跡の改善に効果が期待できる「フォトフェイシャル」について解説します。

具体的なメカニズムや施術の流れ、ダーマペンとの違いなど役立つ情報が満載なので、自分に合ったニキビ跡ケアを見つけてください。

フォトフェイシャルで期待できる効果と施術の流れ

ニキビ跡は見た目のコンプレックスになり、自信を失わせる原因にもなります。フォトフェイシャルは、ニキビ跡の改善に効果が期待できる治療法の一つです。

主な特徴として「肌への負担が少ない光を使用」「ダウンタイムが短い」「施術後すぐにメイクが可能」の3点が挙げられます。

フォトフェイシャルで期待できる効果を解説します。

ニキビ跡の赤みや色素沈着への効果

フォトフェイシャルは、IPL(Intense Pulsed Light)と呼ばれる特殊な光を肌に照射することで、ニキビ跡の赤みや色素沈着を薄くする効果があります。ニキビ跡の赤みや色素沈着が起こるメカニズムは以下の流れです。

  • ニキビによる炎症で毛細血管が拡張
  • 炎症後も毛細血管の拡張が続く(炎症後紅斑)
  • メラニン色素の過剰生成による色素沈着(炎症後色素沈着)

フォトフェイシャルの光は、拡張した毛細血管やメラニン色素にダメージを与え、赤みや色素沈着を改善します。ある研究では、IPL治療を受けた方の80%以上で炎症後紅斑と炎症後色素沈着の改善が見られたと報告されています。

ニキビ跡の種類や程度によっては、ダーマペンやケミカルピーリングなど、他の治療法と組み合わせることでより効果的な治療ができる場合があります。

毛穴の開きや肌質改善効果

フォトフェイシャルは、ニキビ跡だけでなく、毛穴の開きや全体的な肌質改善にも効果があります。フォトフェイシャルによる肌質改善のメカニズムは、コラーゲンとエラスチンの産生促進が行われることで、肌のターンオーバー(新陳代謝)が促進します。

肌のターンオーバーの促進によって、古い角質が剥がれ落ちやすくなり、肌のキメが整います。そして、なめらかで明るい肌へと導かれます。

施術の流れとダウンタイム

フォトフェイシャルの施術は、以下の手順で行われます。

  • クレンジングでメイクや汚れを落とす
  • 肌にジェルを塗布する
  • IPL機器で光を照射する
  • 施術後のケア指導を受ける

施術時間は、照射範囲や部位にもよりますが、顔全体であれば約30分程度です。痛みに関しては、施術中は、輪ゴムで軽く弾かれるような痛みを感じる場合があります。痛みの感じ方には個人差があるため、不安な方は事前に医師に相談しましょう。

フォトフェイシャルの大きな利点は、ダウンタイムが短いことです。多くの場合、施術後すぐにメイクをして帰宅できます。施術直後は、肌が少し赤くなることがありますが、通常は数時間から1日で赤みが落ち着きます。まれに、赤みや腫れが数日続くケースもあります。

フォトフェイシャルによって期待できる効果や持続期間、注意点などについて、以下の記事で詳しく記載しているのでぜひご覧ください。
>>フォトフェイシャルの効果とは?施術回数や効果が持続する期間も紹介!

フォトフェイシャルとダーマペンの違いを解説

フォトフェイシャルとダーマペンは、どちらもニキビ跡の治療法として注目されていますが、それぞれ異なる特徴を持っています。患者の皆さまの肌の状態や希望する結果によって、適切な治療法の選択が重要です。

ここでは、治療対象や施術方法、ダウンタイムや費用などについて、ダーマペンとの違いを解説します。

治療対象となる症状の違い

フォトフェイシャルの主な治療対象は、ニキビ跡の赤みや色素沈着です。効果が期待できる症状は以下の2つです。

  • 炎症後紅斑(赤ら顔のような赤み)
  • 炎症後色素沈着(茶色い色素沈着)

フォトフェイシャルは肌の表面に近い層にアプローチするため、比較的浅い部分の症状改善に適しています。

ダーマペンの主な対象は、クレーター状のニキビ跡です。ダーマペンは肌の深層にまでアプローチするため、凹凸のあるニキビ跡の改善に効果的です。肌のテクスチャーの改善なども期待できます。

施術方法とメカニズムの違い

フォトフェイシャルとダーマペンの施術方法やメカニズムの違いを解説します。フォトフェイシャルの使用機器はIPLで、メカニズムは以下のとおりです。

  • 特殊な光を肌に照射する
  • メラニン色素やヘモグロビンに熱エネルギーを与える
  • 過剰な色素や拡張した血管を破壊する

ダーマペンの使用機器は、極細の針が複数装着されたペン型機器です。メカニズムは以下のとおりです。

  • 肌に微細な穴(マイクロチャネル)を開ける
  • 肌の自然治癒力を高める
  • コラーゲンやエラスチンの生成を促進する

フォトフェイシャルは光エネルギーを利用するのに対し、ダーマペンは物理的に肌に刺激を与えるという点で大きく異なります。

ダウンタイムや費用の違い

フォトフェイシャルとダーマペンのダウンタイムや費用の違いを紹介します。フォトフェイシャルのダウンタイムはほとんどなく、もし発生しても数時間~数日程度で収まります。施術後は、すぐにメイクできるのも大きな特徴です。費用は1回あたり1~3万円程度で利用できます。

ダーマペンのダウンタイムは数日~1週間程度です。施術後はメイクや洗顔が制限される場合があり、費用用は1回あたり3~5万円程度なので、フォトフェイシャルよりは高価です。

フォトフェイシャルは日常生活への影響が少なく、ダーマペンは一定期間の回復時間が必要です。ただし、ダーマペンはより深刻なニキビ跡に対して高い効果が期待できます。

治療法の選択にあたっては、以下の点を考慮しましょう。

  • ニキビ跡の種類と程度
  • 希望する改善レベル
  • 治療にかけられる時間と予算
  • 肌質や体質

最適な治療法を選択するためには、経験豊富な医師との詳細な相談が不可欠です。医師は患者の皆さまの肌の状態を詳しく診断し、個々の状況に合わせた最適な治療プランを提案できます。

施術後のダウンタイムに行うべきおすすめの対策と注意点

ほとんどの場合、フォトフェイシャルによるダウンタイムはありませんが、行うべき対策と注意点はあります。フォトフェイシャル施術後は、紫外線対策や保湿ケア、生活習慣の調整が大切です。以下でそれぞれ解説しているのでポイントを押さえておきましょう。

紫外線対策を行う

紫外線対策について、施術後1週間程度は、以下の対策を徹底しましょう。

  • SPF30以上、PA++以上の日焼け止めを使用する
  • こまめに日焼け止めを塗り直す
  • 帽子や日傘を活用する

保湿ケアをする

肌のバリア機能が低下しているため、十分な保湿が必要です。セラミドやヒアルロン酸など、保湿成分が配合された製品を使用することで保湿力のある肌になりやすいです。化粧水や乳液、クリームなどで段階的に保湿することもおすすめします。

生活習慣を見直す

施術後は肌への負担を最小限に抑えるため、生活習慣にも注意する必要があります。以下のポイントを確認しておきましょう。

  • 激しい運動を控える
  • サウナや長時間の入浴を避ける
  • 飲酒を控える
  • 規則正しい生活習慣を心がける

個々の患者の皆さまに合った最適な治療法を選択するためには、経験豊富な医師との詳細な相談が不可欠です。医師は患者の皆さまの肌の状態を詳しく診断し、個々の状況に合わせた最適な治療プランを提案できます。

赤みや色素沈着が主な悩みであれば、フォトフェイシャルが適している可能性が高いです。凹凸のあるクレーター状のニキビ跡が気になる場合は、ダーマペンのほうが効果的かもしれません。

ダウンタイム時の注意点

時間的な制約が厳しい場合は、ダウンタイムの短いフォトフェイシャルが適しています。より高い効果を求めるのであれば、ダウンタイムは長くなりますが、ダーマペンを選択する価値があるかもしれません。

肌質や体質によっても適した治療法は異なります。敏感肌の方や、ケロイドになりやすい体質の方は、より慎重な治療法の選択が必要です。

医師との相談時には、以下のような質問をすることをおすすめします。

  • 自分のニキビ跡の状態に最適な治療法は何か
  • 期待できる効果とその程度
  • 治療にかかる期間と回数
  • 具体的な費用
  • 起こりうる副作用とその対処法
  • 治療後のケア方法

上記の情報を得ることで、より適切な判断ができるでしょう。

まとめ

フォトフェイシャルは、ニキビ跡の赤みや色素沈着に効果的な治療法です。主な特徴は以下のとおりです。

  • 肌への負担が少ない
  • ダウンタイムが短い
  • 施術後すぐにメイクが可能

ただし、凹凸のあるニキビ跡にはダーマペンの方が効果的な場合があります。治療法の選択には、ニキビ跡の種類や程度、希望する改善レベル、時間や予算、肌質や体質を考慮することが重要です。適切な治療法を選び、継続的なケアを行うことで、確実にニキビ跡を改善できます。

当クリニックは完全予約制で、院長自らお話を伺って治療方針をご提案します。お肌の状態に合わせてお悩みを解決できるように説明するので、安心してお問い合せください。当クリニックで行っているフォトフェイシャルの詳しい料金や治療の流れについては以下の記事をご覧ください。
>>フォトフェイシャルM22の光治療について

参考文献