肌老化の4つの原因!予防するためのスキンケア術や生活習慣も合わせて解説

2024.07.20 更新

「あれ、シワが増えた?」

肌の老化は誰もが直面する悩みで、鏡を見るたびに不安を感じている方も多いのではないでしょうか。

 

一度気になりだすと、ついつい周りの視線も気になってストレスに感じてしまいますよね。シワ予防のおすすめとして、日々のスキンケアと生活習慣の改善をすれば、肌年齢を若々しく保ちやすくなります。

 

本記事では、肌老化のメカニズムから予防法・実践的なスキンケア術まで、幅広く解説します。記事を読めば、5年後・10年後も輝く素肌を手に入れるはずです。実践できる部分から着実に取り組んで、若々しい肌を手に入れましょう。

肌老化のメカニズムと原因

年齢を重ねると、多くの人がシワやたるみ・シミなどの肌の老化に悩まされるようになります。肌の老化は、主に以下の要因によって引き起こされます。

  • 加齢による細胞生成能力の低下
  • 紫外線によるダメージ
  • ストレスの蓄積
  • 加齢に伴う生理的変化

加齢による細胞生成能力の低下

肌の細胞を生成する「真皮線維芽細胞」の働きは、年齢とともに低下します。研究によると、50代は20代の約3分の1しか細胞を生成できなくなるとされています。肌のターンオーバー(新陳代謝)が遅くなり、古い角質が肌表面に残りやすくなるのです。

紫外線によるダメージ

紫外線は肌老化の主要な原因の一つです。紫外線は肌の細胞を傷つけ、コラーゲンやエラスチンといった、肌のハリや弾力を保つために必要な成分を破壊します。

どんどんシワやたるみが目立つようになり、肌の老化が進んでしまうのです。

ストレスの影響

ストレスを感じると、体内でコルチゾール(ストレスホルモン)が分泌されます。過剰に分泌されると、肌のターンオーバー(新陳代謝)を乱し、コラーゲンの生成を邪魔してしまいます。老化を加速させてしまう「肌のサビつき」を引き起こすのです。

紫外線は一年中降り注いでいるので、くもりの日でも油断は大敵です。日焼け止めを毎日塗ったり、帽子や日傘を使ったりするなど、紫外線対策をおこないましょう。

加齢に伴う生理的変化

歳を重ねることは、誰にとっても起こるごく自然なことです。加齢に伴い、私たちの肌も少しずつ変化していきます。起こり得る肌の変化は以下のとおりです。

  • 肌のターンオーバーの遅延
  • コラーゲンやエラスチンの減少
  • 皮脂分泌量の減少
  • 肌のバリア機能の低下

以上の変化により、くすみや乾燥・シワやたるみが目立つようになります。

さまざまな肌トラブルを引き起こしやすくなるので、次章では肌老化の予防策を解説していきます。

肌老化を予防するための生活習慣と食生活

肌は毎日生まれ変わっています。細胞が新しくなることで、昨日浴びた紫外線や乾燥によるダメージも修復されていくのです。ここでは、肌の生まれ変わり(ターンオーバー)を活性化させる方法を紹介しています。

毎日の生活習慣や食生活を見直すことで、若々しい肌を保つことができるので要チェックです。

日常のスキンケアルーティン

毎日のスキンケアは、肌の老化を防ぎ、若々しさを保つための「投資」といえます。

  • 優しい洗顔:肌のバリア機能を守るため、優しく洗顔しましょう。
  • 保湿:肌の水分量を補い、小じわやたるみを予防します。
  • 紫外線対策:日焼け止めを毎日塗ることを習慣づけましょう。
  • ピーリング:週1〜2回のピーリングで、古い角質を除去します。
  • 美容液:肌の悩みに特化した美容液で集中ケアをおこないます。

食事と栄養

抗酸化物質・コラーゲン・ヒアルロン酸を多く含む食品を積極的に摂取しましょう。

  • 抗酸化物質:
    ビタミンC(イチゴやキウイなど)
    ビタミンE(アーモンドやほうれん草など)
    ポリフェノール(ブルーベリーや緑茶など)
  • コラーゲン:豚足・鶏皮・牛すじ
  • ヒアルロン酸:納豆・山芋・オクラ

バランスの取れた食事を心がけ、主食・主菜・副菜を組み合わせましょう。

睡眠と休息の重要性

睡眠は体を休ませ、疲労を回復させるだけでなく、肌の再生を促すための大切な時間です。質の高い睡眠は、美肌作りに欠かせません。

  • 睡眠時間:1日7〜8時間の睡眠を確保しましょう。
  • 睡眠の質:寝る前のスマホやパソコンの使用を控え、リラックスできる環境を整えましょう。
  • ゴールデンタイム:22時〜深夜2時頃は肌の再生が最も活発な時間帯です。

ストレスマネジメントの方法

ストレスは、肌の老化を促進させる大きな要因です。ストレスをため込まないよう、自分に合ったストレス解消法を見つけましょう。

  • 適度な運動:軽い運動でストレス解消を図りましょう。
  • 趣味を楽しむ:好きなことに集中することでストレスを発散できます。
  • リラックスできる空間作り:アロマや間接照明を活用しましょう。

禁煙と肌の健康

喫煙は、肌の老化を促進させる要因の一つです。禁煙することで、肌の老化を遅らせ、健康的な肌を取り戻しやすくなります。

禁煙は、肌の老化防止だけでなく、健康全体にも良い影響を与えるので見直せる大きなポイントです。

肌老化を防ぐための実践的なスキンケア術

毎日のスキンケアを工夫することで、未来の肌は大きく変わるかもしれません。ここでは、今すぐ始められる実践的なスキンケア術をご紹介します。毎日の積み重ねが、5年後・10年後のあなたの肌を輝かせる鍵となります。

日焼け止めの効果的な使い方

日焼け止めは、紫外線から肌を守るための必須アイテムです。使い方をマスターして、若々しい肌を保ちましょう。

  • SPFとPA: SPFはUVB(紫外線B波)を防ぐ効果を示す数値で、数字が大きいほど効果が高いことを意味します。PAはUVA(紫外線A波)を防ぐ効果を示す記号で、「+」が多いほど効果が高くなります。日常生活では「SPF30 PA+++」屋外での活動が多い場合は「SPF50+ PA++++」の製品を選びましょう。
  • こまめな塗り直し: 日焼け止めは、汗や皮脂で落ちてしまうため、2〜3時間おきに塗り直しが大切です。屋外で活動する場合は、こまめな塗り直しを心がけましょう。
  • くもりの日も忘れずに: 紫外線はくもりの日でも地上に届いています。くもりの日でも、外出する際は日焼け止めを塗りましょう。

保湿の重要性と適切な方法

肌の乾燥は、肌のバリア機能を低下させ、外部からの刺激を受けやすくなります。適切な保湿ケアで、潤いのある健やかな肌を保ちましょう。

  • 洗顔後すぐに保湿: 洗顔後は、肌の水分が蒸発しやすいため、すぐに化粧水で保湿しましょう。化粧水を手のひらに取り、顔全体に優しく馴染ませます。
  • 化粧水の後に乳液・クリーム: 化粧水で水分を補給した後、乳液やクリームで油分を補い、肌に蓋をすることで水分の蒸発を防ぎます。
  • 乾燥が気になる部分には重ね付け: 目元や口元など、乾燥が気になる部分には、重ね付けをして集中的に保湿しましょう。
  • 自分に合った保湿剤を見つける: 保湿剤には、さまざまな種類があります。肌質に合う保湿剤を選び、適切なケアをおこないましょう。

抗酸化物質を含むスキンケア製品の選び方

抗酸化物質は、活性酸素による肌へのダメージを抑え、肌老化を防ぐ効果が期待できます。スキンケア製品を選ぶ際には、抗酸化物質を含むものを選びましょう

  • ビタミンC誘導体: メラニン色素の生成を抑え、シミ・そばかすを防ぐ効果や、コラーゲンの生成を促進し、肌にハリを与える効果があります。
  • ビタミンE: 紫外線による肌へのダメージを抑え、肌の老化を防ぐ効果があります。
  • アスタキサンチン: 非常に強い抗酸化力を持つ成分で、コラーゲンの分解を抑え、シワの予防効果などが期待できます。

毛穴ケアのポイント

毛穴の目立ちや黒ずみは、肌の老化を進行させるだけでなく、清潔感のない印象を与えてしまいます。正しい毛穴ケアで、キメの整った滑らかな肌を目指しましょう。

  • 丁寧なクレンジング: 毛穴に詰まったメイクや皮脂汚れを落とすために、クレンジングを丁寧におこないましょう。乾燥肌の方や敏感肌の方は、ミルククレンジングやクリームクレンジングを選びましょう。
  • 洗顔料はよく泡立てる: 洗顔料は、よく泡立ててから肌に乗せることで、毛穴の奥の汚れまで落とすことができます。
  • 週に1〜2回のピーリング: 古い角質が蓄積すると、毛穴が目立ちやすくなるので、週に1〜2回を目安にピーリングをおこないましょう。
  • 保湿ケア: 毛穴の開きを防ぐためにも、洗顔後は化粧水や乳液でしっかりと保湿しましょう。

以上のように日々のスキンケアを工夫することで、未来の肌を守り、健やかに保てます。

肌老化以外にも、そもそもの「老化の原因と対策」についても別記事で紹介しているので、合わせてご確認ください。

>>老化の原因と対策!なぜ起こるのか?何歳から始めるべきかを徹底解説

まとめ|肌老化を防いで健康な肌を維持しよう

肌老化を防ぎ、健康な肌を維持するためのポイントは以下のとおりです。

  • 紫外線対策:日焼け止めの適切な使用
  • 保湿ケア:肌のバリア機能を強化
  • 抗酸化物質:ビタミンCやEを含む製品の選択
  • 生活習慣の改善:睡眠、食事、ストレス管理
  • 毛穴ケア:クレンジングと洗顔の見直し

対策を日々実践することで、年齢を重ねても若々しい肌を保つことができます。肌老化は避けられないものではありません。正しい知識と継続的なケアで、いつまでも輝く素肌を手に入れましょう。

参考文献

・Oh S, Jeong J, Kim M, Jin X, Zheng S, Kim YM and Yi TH. “A study of anti-wrinkle functions and improvement of cream with Phaseolus angularis.” International journal of cosmetic science 46, no. 2 (2024): 318-332.

・Czajkowska J, Juszczyk J, Bugdol MN, Glenc-Ambroży M, Polak A, Piejko L and Pietka E. “High-frequency ultrasound in anti-aging skin therapy monitoring.” Scientific reports 13, no. 1 (2023): 17799.