フォトフェイシャルをやめると老ける?注意点やよくある疑問を徹底解説

2024.10.14 更新

美肌効果が高いと評判で、フォトフェイシャルを始めた方やこれから利用を検討している方もいるのではないでしょうか。そのため「やめたら急に老けてしまうのでは?」という不安を感じている方もいることでしょう。

実は、フォトフェイシャルの効果は永続的ではなく、施術を中止すると徐々に薄れていきます。フォトフェイシャルの効果を持続させるには、日常生活においてのケアが美肌の鍵です。

しかし、急激な肌の老化や悪化が起こるわけではないので焦る必要はありません。

この記事では、フォトフェイシャルの効果や施術中止後の肌の変化、効果を持続させるための方法について詳しく解説します。記事を読むことで、フォトフェイシャルの正しい理解と適切なケアで、美しい肌を長く保つ方法がわかります。

フォトフェイシャルをやめるとどうなる?

フォトフェイシャルの効果は永続的ではありません。施術を中断すると、得られた効果は徐々に薄れていきます。フォトフェイシャルによって促進されていた肌のターンオーバーやコラーゲン生成が、通常のペースに戻るためです。

施術中止後の肌の変化は以下のとおりです。

  • シミの再発
  • ハリや弾力の低下
  • くすみの再発

シミの再発

フォトフェイシャルをやめると、新たなシミが発生する可能性が高くなります。フォトフェイシャルは、メラニン色素を分解する効果があるため、定期的に施術を受けることで新しいシミの形成を抑制しています。施術を中止すると、予防効果が失われます。

日常的に紫外線にさらされる機会が多い場合、シミが再発するリスクが高いです。

ハリや弾力の低下

フォトフェイシャルをやめると、肌のハリや弾力が徐々に低下する可能性があります。フォトフェイシャルの光エネルギーは、コラーゲンやエラスチンの生成を促進する効果があります。コラーゲンやエラスチンなどのタンパク質は肌の弾力性を保つ重要な要素ですが、施術を中止すると、生成促進効果が失われます。

くすみの再発

フォトフェイシャルをやめると、肌のくすみが再び目立つようになる可能性があります。フォトフェイシャルは肌のターンオーバー(新陳代謝)を促進する効果があり、古い角質や不要な色素を取り除くことでくすみを改善してくれます。しかし、施術を中止すると効果が失われ、徐々にくすみが再発する可能性があります。

ただし、フォトフェイシャルをやめたからといって、急激に肌が老化したり悪化したりすることはありません。フォトフェイシャルの効果が薄れてもとの状態に戻っていくだけです。

フォトフェイシャルの効果

フォトフェイシャルは、IPL(Intense Pulsed Light)と呼ばれる特殊な光を肌に照射する施術です。幅広い波長を含み、肌のさまざまな問題にアプローチします。フォトフェイシャルの主な効果は以下のとおりです。

  • シミ・そばかすの改善
  • くすみの改善
  • 赤ら顔の改善
  • ニキビ跡の改善
  • 毛穴の引き締め
  • 肌のハリや弾力アップ

シミ・そばかすの改善

フォトフェイシャルは、シミやそばかすの原因となるメラニン色素を効果的に分解します。特に、頬や額にできた年齢シミや、日焼けによるそばかすに高い効果を発揮します。

フォトフェイシャルの光エネルギーがメラニン色素に吸収されることで、色素が細かく砕かれ、体内で分解・排出されます。表面的には一時的に色素が濃くなったように見える場合がありますが、治療が進んでいる証拠です。1〜2週間程度で自然に剥がれ落ち、より明るい肌へと改善していきます。

深いシミや大きなシミの場合は、完全に消えるまでに時間がかかったり、複数回の施術が必要になったりする場合もあります。個人の肌質や生活習慣によっても効果の現れ方は異なるため、専門家と相談しながら治療計画を立てることが重要です。

くすみの改善

フォトフェイシャルは、肌のくすみを改善する効果があります。光エネルギーが肌のターンオーバー(新陳代謝)を促進することで実現されます。

フォトフェイシャルの光エネルギーは、肌の深層まで到達し、細胞を活性化させます。通常28日程度かかる肌のターンオーバーが加速され、古い角質や不要な色素が早く剥がれ落ちるようになります。新しい健康的な肌細胞が表面に現れ、くすみのない透明感のある肌が実現します。

赤ら顔の改善

フォトフェイシャルは、赤ら顔や顔の赤みの改善に効果的です。拡張した毛細血管を収縮させることで、肌の赤みを軽減します。

フォトフェイシャルの光エネルギーは、赤い色素(ヘモグロビン)に吸収されやすい特性があります。光が拡張した毛細血管に当たると、血管が収縮し、同時に過剰な血流が抑えられます。結果、肌表面の赤みが軽減されるのです。

赤ら顔の改善効果は個人差が大きく、症状の程度や原因によっても異なります。施術後は一時的に赤みが増す場合がありますが、正常な反応であり、数日で落ち着きます。

ニキビ跡の改善

フォトフェイシャルは、ニキビ跡の改善にも効果を発揮します。炎症を抑制し、同時にコラーゲン生成を促進することで、ニキビ跡を目立たなくします。

フォトフェイシャルの光エネルギーには、抗炎症作用があります。ニキビ跡の赤みや腫れを抑える効果があります。同時に、この光刺激が肌の深層部でコラーゲンの生成を促進します。コラーゲンは肌の弾力や張りを保つタンパク質です。コラーゲンが増えることで、ニキビ跡のクレーター(凹み)が徐々に埋まっていきます。

ニキビ跡の改善効果は、跡の種類や深さによって異なります。浅い赤みを帯びた跡は比較的早く改善されますが、深いクレーター状の跡の場合は、複数回の施術が必要になることがあります。

毛穴の引き締め

フォトフェイシャルは、毛穴の引き締めにも効果があります。コラーゲン生成を促進することで肌質を改善し、結果として毛穴を目立たなくします。

フォトフェイシャルの光エネルギーは、肌の深層部まで到達し、コラーゲンの生成を刺激します。コラーゲンにより肌全体が引き締まり、毛穴も小さくなります。光エネルギーには皮脂分泌を抑える効果もあるため、毛穴の詰まりも防ぎます。

毛穴の改善効果は個人差が大きく、年齢や肌質、生活習慣によっても異なります。

肌のハリや弾力アップ

フォトフェイシャルは、肌のハリや弾力を向上させる効果があります。コラーゲンやエラスチンの生成を促進することで、若々しい肌を取り戻します。

フォトフェイシャルの光エネルギーは、肌の真皮層まで到達し、コラーゲンとエラスチンの生成を刺激します。コラーゲンが増えることで、肌全体にハリと弾力が生まれ、若々しい印象を取り戻せます。

即効性というよりは、徐々に効果が現れてくるのが特徴です。

フォトフェイシャルで最適な効果を得るためには、2〜4週間の間隔で5〜10回程度の施術を継続することが推奨されます。個人差はありますが、回数を重ねるごとに肌の改善を実感できるでしょう。

フォトフェイシャルはメリットだけではありません。フォトフェイシャルのデメリットについても隠すことなく、以下の記事で紹介しています。失敗しない方法を知りたい方は要チェックです。
>>フォトフェイシャルのデメリット7選|失敗しない方法を医師が解説

フォトフェイシャルをやめる際の注意点

フォトフェイシャルをやめる際は、以下の点に注意しましょう。

  • 適切なスキンケアの継続:フォトフェイシャルをやめても、丁寧なスキンケアを続けることが重要です。洗顔や化粧水、美容液、クリームなどの基本的なケアを怠らないようにしましょう。
  • 日焼け対策:フォトフェイシャルをやめた後も、紫外線対策は重要です。日焼け止めを毎日塗り、帽子やサングラスを活用するなど、積極的に紫外線から肌を守りましょう。
  • 他の美容施術との組み合わせ:フォトフェイシャルをやめた後も、肌の状態を維持するために他の美容施術を検討するのもおすすめです。ケミカルピーリングやレーザートーニングなどの施術を組み合わせることで、肌の状態を良好に保てます。

フォトフェイシャル以外のおすすめの施術に関しては、以下の記事で詳しく解説しています。毛穴の黒ずみや開きが気になっている方は要チェックです。

フォトフェイシャルについてのよくある疑問

フォトフェイシャルについてのよくある疑問をQ&A形式でまとめています。

Q1.リバウンドとはどういう状態を指しますか?

リバウンドとは、効果が薄れて元の状態に戻っていく過程を指します。

フォトフェイシャルをやめたからといって、急に肌の状態が悪化したり、急激に老化が進むということはありません。フォトフェイシャルの場合、肌が急激に悪化することを指すのではなく、フォトフェイシャルによって得られていた効果が薄れ、元の状態に戻っていく過程を指すと考えるほうが適切です。

Q2.効果を持続させるためにはどんな方法がおすすめですか?

フォトフェイシャルの効果をより長く維持するためには、以下の方法が効果的です。

  • 定期的なメンテナンス:効果が薄れてきたと感じたら、施術の頻度を調整しながら継続することで、肌の状態を維持する
  • 適切なセルフケア:日々の紫外線対策:UVA・UVB両方をカットする日焼け止めを使用し、こまめに塗り直す
  • 保湿ケア:肌に合った化粧水や乳液、クリームで十分な潤いを与える
    適切なスキンケア製品の選択:自身の肌質に合った製品を使用する

以下の生活習慣の見直しも大切です。

  • 十分な睡眠:肌の再生とターンオーバーを促進する
  • バランスの取れた食事:ビタミンC、E、ベータカロテンなど、抗酸化作用のある栄養素を積極的に摂取する
  • 適度な運動:血行促進により肌の新陳代謝が活発化する
  • ストレス管理:過度のストレスは肌の状態に悪影響を与えるため、リラックスする時間を確保する

Q3.フォトフェイシャルとレーザー治療の違いは何ですか?

フォトフェイシャルとレーザー治療は、どちらも光を利用した美容施術ですが、以下のような違いがあります。

  • 照射する光の種類
    フォトフェイシャル:広範囲の波長を持つ光(IPL)を使用
    レーザー治療:単一波長の光を使用
  • 効果の範囲
    フォトフェイシャル:肌全体の改善(毛穴、くすみ、ハリなど)に効果的
    レーザー治療:ピンポイントの治療(シミ、そばかすの除去など)に適している
  • 痛みとダウンタイム
    フォトフェイシャル:比較的痛みが少なく、ダウンタイムもほとんどない
    レーザー治療:フォトフェイシャルよりも痛みを感じやすく、ダウンタイムが必要な場合がある
  • 施術回数
    フォトフェイシャル:複数回の施術を重ねることで効果を実感
    レーザー治療:1回の施術でも効果を実感できる場合がある
  • 適応する症状
    フォトフェイシャル:広範囲の肌トラブルに対応(シミ、くすみ、赤み、毛穴など)
    レーザー治療:特定の症状に特化(シミ除去、ニキビ跡治療など)

Q4.フォトフェイシャル後の肌トラブルはどう対処すればいいですか?

フォトフェイシャル後に肌トラブルが起きた場合、以下のように対処しましょう。

  • 冷やす:赤みや腫れがある場合は、清潔なタオルで冷やすことで症状を和らげられる
  • 保湿する:乾燥やかゆみがある場合は、刺激の少ない保湿クリームを使用して肌を落ち着かせる
  • 日焼け止めを塗る:施術後は肌が敏感になっているため、必ず日焼け止めを塗って紫外線から肌を守る
  • メイクを控える:可能であれば1〜2日はメイクを控え、肌を休ませる
  • 刺激を避ける:熱いお湯での洗顔や、サウナ、激しい運動など、肌に刺激を与える行為は避ける
  • 専門家に相談:症状が3日以上続く場合や、痛みが強い場合は、施術を受けたクリニックに相談する

多くの場合、症状は一時的なものですが、適切なケアと対処が重要です。事前にクリニックから指示されたアフターケアがある場合は、従いましょう。

万が一、重篤な症状(激しい痛みや水疱、発熱など)が現れた場合は、すぐに医療機関を受診してください。対処法を知っておくことで、万一のトラブルにも冷静に対応できます。

まとめ

フォトフェイシャルは、シミやそばかすの改善、肌のハリアップなどに効果的な美容施術です。しかし、効果は永続的ではない点には注意しましょう。

施術を中止すると効果は徐々に薄れますが、急激な肌の老化や悪化は起こりません。効果を長く維持するためには以下の内容を組み合わせることが大切です。

  • 定期的なメンテナンス施術
  • 適切なホームケア(紫外線対策、保湿ケアなど)
  • 健康的な生活習慣(十分な睡眠、バランスの取れた食事、適度な運動)

フォトフェイシャルをやめた後も適切な自己管理を行えば効果は続きます。

当クリニックは完全予約制で、東大卒の医師が丁寧にお話を伺って治療方針をご提案します。お肌の状態に合わせてお悩みを解決できるように説明するので、安心してお問い合せください。当クリニックで行っているフォトフェイシャルの詳しい料金や治療の流れについては以下の記事をご覧ください。
>>フォトフェイシャルM22の光治療について

参考文献

Sales AFS, Pandolfo IL, de Almeida Cruz M, Parisi JR, Garcia LA, Martignago CCS, Renno ACM and Vassão PG. “Intense Pulsed Light on skin rejuvenation: a systematic review.” Archives of dermatological research 314, no. 9 (2022): 823-838.