顔のたるみが治った方法とは?即効性がある方法や意外な習慣も解説

2024.09.25 更新

鏡を見るたびに気になり始める顔のたるみ。年齢のせいだからと諦めていませんか?実は、そのたるみは毎日のちょっとした習慣や間違ったケアが原因かもしれません。

20代をピークに肌のハリや弾力を保つコラーゲンは減少していきます。さらに年齢とともに表情筋は衰えます。原因に気づかず、不適切なスキンケアを続けると、たるみはさらに進行してしまう可能性が高いです。この記事では、顔のたるみの原因別に効果的な改善策をご紹介します。

セルフケアからエステ、美容クリニックでの施術まで、具体的な方法を詳しく解説していきます。たるみを解消して、若々しい印象を手に入れましょう。

顔のたるみの原因をチェック! 実は間違ったケアが原因かも?

顔のたるみには以下のような原因が考えられます。

  • 加齢による肌の老化現象
  • 表情筋の衰え
  • 紫外線による肌へのダメージ
  • 間違ったスキンケア
  • 生活習慣の乱れ

年齢のせいだからと諦める前に、一緒にチェックしましょう。もしかしたら、毎日のちょっとした習慣が影響しているかもしれません。

加齢による肌の老化現象

年齢を重ねると、肌のハリや弾力を保つコラーゲンやエラスチンといった成分が減少することは広く知られています。お肌の土台となる柱が年々細くなっていくイメージです。結果、お肌を支えきれなくなり、重力に負けてたるんでしまいます。

20代の肌はみずみずしく、ハリや弾力がありますが、40~50代になると肌のハリが失われて目元や口元に小じわが目立つようになります。加齢によってコラーゲンやエラスチンの量が減少し、質が低下することが主な原因です。

若い頃は、肌のターンオーバーが正常に行われているため、古い細胞が剥がれ落ち、新しい細胞が生まれてくるサイクルがスムーズです。加齢とともにターンオーバーのサイクルが乱れ、古い細胞が肌に留まりやすくなります。肌のくすみやごわつきの原因となり、たるみへとつながります。

実際のデータによると、20歳を過ぎると皮膚のコラーゲン量は年間約1%ずつ減少し、30歳を過ぎると年間約2%ずつ減少すると言われています。50歳では20歳の頃と比べて、皮膚のコラーゲン量が約30%も減少していることになるのです(参照:大正製薬より)。

肌の老化防止について、以下の記事で詳しく解説していますので、より深く知りたい方はぜひご覧ください。
>>肌老化の4つの原因!予防するためのスキンケア術や生活習慣も合わせて解説 | 銀座アイグラッドクリニック

表情筋の衰え

顔の表情を作るときには、表情筋という筋肉を使用します。表情筋も年齢とともに衰えていきます。表情筋が衰えると、お肌をしっかりと支えられなくなり、たるみにつながります。

表情筋は、顔の皮膚のすぐ下にある薄い筋肉です。笑顔を作ったり眉を上げたりさまざまな表情を作る際に使われますが、意識して使わないと顔のたるみにつながります。

デスクワークなどで長時間同じ表情をしていることが多い人は、表情筋を使う機会が少ないため、表情筋が衰えやすくたるみが進行しやすくなります。加齢に伴い筋肉量が減少し、脂肪がつきやすくなることも表情筋の衰えを加速させる要因です。

研究によると、30歳を過ぎると筋肉量は年間約0.5〜1%ずつ減少し始め、50歳を過ぎると年間約1〜2%ずつ減少すると言われています。表情筋にも当てはまり、年齢とともに表情筋の衰えが加速することを示しています。

紫外線による肌へのダメージ

紫外線は、シミやそばかすの原因になるだけでなく、肌の奥深くまでダメージを与えます。紫外線を浴び続けると、コラーゲンやエラスチンを生み出す細胞が傷つき、たるみが引き起こされるのです。真夏の強い日差しだけでなく、曇りの日でも紫外線は降り注いでいるので、油断は禁物です。

紫外線は、肌の老化を促進させる要因の一つです。紫外線を浴びると、肌は自らを守ろうとしてメラニンを生成します。シミの原因となりますが、同時にコラーゲンやエラスチンなどの肌の弾力を保つために必要な成分も破壊してしまいます。

紫外線によるダメージは蓄積されていくため、若い頃から紫外線対策を怠ると30~40代になってからシミやシワ、たるみなどの肌老化が目立つようになる可能性があります。研究によると、紫外線によるダメージは、肌の真皮層にあるコラーゲン繊維を分解する酵素(マトリックスメタロプロテアーゼ)の活性を高めることがわかっています。酵素の活性が高まると、コラーゲンの分解が促進され、肌のハリや弾力が失われやすくなります。

間違ったスキンケア

ゴシゴシと力を入れて洗顔したり、保湿を怠ったりするなどの間違ったスキンケアは、肌のバリア機能を低下させます。バリア機能が低下した肌は、乾燥しやすく、外部からの刺激を受けやすいです。結果、肌の老化が加速し、たるみが進行しやすくなってしまうのです。

洗浄力の強い洗顔料を毎日使用したり熱いお湯でゴシゴシと洗顔すると、肌に必要な皮脂まで取り除いてしまい、乾燥を招きやすくなります。化粧水や乳液などによる保湿ケアを怠ると、肌の水分量が低下して乾燥が進みます。乾燥した肌は、外部からの刺激を受けやすく炎症を起こしやすいので、肌の老化を早めます。

適切なスキンケアの重要性を示すデータとして、肌の水分量と弾力性の関係があります。研究では、肌の水分量が30%以下になると、肌の弾力性が著しく低下することがわかっています。つまり、適切な保湿ケアを行うことで肌の弾力性を維持し、たるみを予防できる可能性があるのです。

生活習慣の乱れ

睡眠不足や栄養バランスの偏った食生活、喫煙やストレスなどは、体全体の不調につながるだけでなく肌にも悪影響を与えます。生活習慣の乱れは、肌のターンオーバーを乱し、コラーゲンやエラスチンの生成を阻害します。血行不良を引き起こし、肌に栄養が行き渡りにくくなるため、たるみが悪化してしまうのです。

睡眠不足は、成長ホルモンの分泌を減少させ、肌のターンオーバーを遅らせる原因です。喫煙は、血管を収縮させ、血行不良を引き起こすため、肌に栄養が行き渡りにくくなり、たるみやシワの原因になります。

バランスの取れた食生活を送ることは、肌の健康を保つうえで重要です。特にタンパク質やビタミンC、ビタミンEなどはコラーゲンの生成を促進したり、抗酸化作用によって肌の老化を防いだりする効果があります。栄養素が不足すると、肌のハリや弾力が失われ、たるみが進行しやすいです。

研究によると、慢性的な睡眠不足(1日6時間未満の睡眠)は、肌の水分保持能力を最大30%低下させ肌のバリア機能を弱めることがわかっています。喫煙者は非喫煙者と比べて、顔のシワが2.5倍多いというデータもあります。顔のたるみは、見た目年齢を大きく左右する要素の一つです。たるみの原因を理解し、適切な対策を講じることで、若々しい印象を保てます。

食生活のバランスはたるみだけでなく、老化にもつながります。老化防止の効果がある食事について、以下の記事で詳しく解説していますので、より深く知りたい方はぜひご覧ください。
>>老化防止に効果がある食べ物は?食事で若返る方法を徹底解説

顔のたるみを改善する方法4選! タイプ別の改善策をご紹介

「顔のたるみ」と一言で言っても、実はその原因や症状はさまざまです。たるみの種類によって効果的な対策も異なるため、自分のたるみタイプを知ることが重要です。

頬のたるみが気になる方は、コラーゲンやエラスチンの減少が主な原因かもしれません。フェイスラインのたるみが気になる方は、表情筋の衰えや脂肪の蓄積が影響している可能性があります。

自分のたるみタイプを把握することで、より効果的な改善策を選べます。以下に、代表的なたるみのタイプとそれぞれに適した改善策を紹介します。

  • 頬のたるみ
    原因:コラーゲンやエラスチンの減少、重力
    改善策:保湿ケアやフェイシャルマッサージ、ショートスレッドリフト
  • フェイスラインのたるみ
    原因:表情筋の衰え、脂肪の蓄積
    改善策:フェイスエクササイズやリフトアップマッサージ、HIFU治療、ショートスレッドリフト
  • 目元のたるみ
    原因:皮膚の弾力低下、眼輪筋の衰え
    改善策:アイクリームの使用や目元マッサージ、ボトックス注射
  • 首のたるみ
    原因:皮膚の乾燥、筋肉の衰え
    改善策:保湿ケアや首のストレッチ、マイクロボトックス、リジュラン

それぞれのたるみタイプに対して、自宅でできるケアから美容医療まで、さまざまな改善策があります。

タイプ別たるみ改善! おすすめの治療法

たるみ治療にはタイプ別でさまざまな種類があります。おすすめの治療法は以下のとおりです。

  • ショートスレッドリフト
  • 医療ハイフ(HIFU)
  • サーマクール

それぞれの治療法の特徴や効果、ダウンタイム(治療後の回復期間)、注意点を理解した上で、自分に合う治療法を選びましょう。

ショートスレッドリフト

ショートスレッドリフトは、特殊な糸を皮下に挿入し、たるんだ皮膚を引き上げる治療法です。即効性があり、リフトアップ効果が高いのが特徴です。

以下のような方にショートスレッドリフトをおすすめします。

  • 頬やフェイスラインのたるみが気になる方
  • 顔にメスをいれることに抵抗がある方
  • ダウンタイムを短く済ませたい方

ダウンタイムはほとんどありませんが、ニキビや肌荒れなど、お肌のコンディションによって痛みが残る場合もあります。施術直後から効果を実感でき、3〜6か月かけて肌の引き締めや美肌効果が期待できます。効果の持続期間は個人差がありますが、平均して1~1年半程度です。

医療ハイフ(HIFU)

高密度焦点式超音波を用いて、肌の深層にあるSMAS筋膜に熱エネルギーを与え、収縮させることでたるみを引き上げる治療法です。おすすめの方は以下のとおりです。

  • 額やまぶたのたるみが気になる方
  • 首のたるみが気になる方
  • 肌への負担が少ない治療法を希望する方

効果は自然なリフトアップ効果が期待できます。ダウンタイムはほぼなく、軽い赤みや熱感が出る場合があります。

サーマクール

高周波を照射し、肌の深部から加熱することで、コラーゲンの生成を促進し、たるみを引き締める治療法です。

顔全体のたるみや肌のハリ不足が気になる方、肌質改善も同時に行いたい方におすすめです。肌のハリや弾力アップ効果も期待できます。ダウンタイムがほぼないのが特徴です。注意点として、治療後は肌が乾燥しやすくなるため、十分な保湿ケアを行う必要がある点です。

それぞれのダウンタイムは、あくまで平均的な目安になります。個人差や施術の範囲によって、実際のダウンタイムは変わってくる可能性があります。治療を受ける前に、医師とよく相談し、自分の生活スタイルに合わせた治療法を選択することが大切です。

まとめ

顔のたるみは、加齢や生活習慣、紫外線などさまざまな要因で引き起こされますが、適切なケアや治療法で改善できます。

  • セルフケア:保湿やフェイシャルマッサージ、フェイスエクササイズなど
  • 美容医療:ショートスレッドリフトや医療ハイフ、サーマクールなど

自分に合った方法を見つけ、継続的なケアが重要です。若いうちからの予防も効果的です。安全性を考慮し、必要に応じて専門医に相談しましょう。焦らず自分のペースで取り組むことで、自信に満ちた笑顔を取り戻せます。

顔のたるみだけでなく、目の下のたるみが気になる方は以下の記事もぜひチェックしてみてください。
>>目の下のたるみを取りたい!原因や治療法、自力でできる対策も紹介

参考文献