おでこのシワを消したい!深いシワの治し方や自分でできるマッサージを紹介

2024.09.29 更新

鏡を見るたび、おでこのシワが気になっていませんか?実は、おでこのシワは老け顔に見えたり、疲れた印象を与えてしまったりする原因です。年齢を重ねるとどうしても現れやすくなるおでこのシワですが、その種類や原因は複数あります。

本記事では、おでこのシワの種類と原因を詳しく解説し、効果的な改善策を4つご紹介します。シワを薄くし、新たなシワの出現を予防することが可能です。あなたも記事を読んで、おでこのシワとさよならしましょう。

おでこのシワを改善する方法4選

おでこのシワは、一度気になり始めると、なかなか消えない頑固な存在ですが、諦めるのはまだ早いです。おでこのシワを改善する効果が期待できる以下の4つの方法を紹介します。

  • スキンケアとマッサージ
  • シワ改善クリームや美容液
  • 美容クリニックで行う施術
  • 生活習慣の見直し

シワの状態や原因に合った適切なケアや治療を行えば、シワを薄くしたり、新たなシワを予防できたりします。

スキンケアとマッサージ

お肌のケアの基本は保湿です。毎日のスキンケアで、化粧水や乳液、クリームなどを使い、お肌にたっぷり潤いを与えましょう。セラミド*などの保湿成分は、お肌の水分を保つ力が高いのでおすすめです。

*セラミド…細胞と細胞の間を埋め、肌のバリア機能をサポートする働きを持つ成分

毎日のスキンケアと合わせて、頭皮や表情筋のマッサージを取り入れることも効果的です。マッサージによって血行が促進され、肌細胞に栄養や酸素が行き渡りやすくなれば、肌の代謝がアップし、肌のターンオーバーが促進します。

マッサージの方法は以下のとおりです。

  • 頭皮マッサージ:頭全体を包み込むように指の腹を使って、優しく円を描くように行う
  • 表情筋マッサージ:眉頭の下に両手の人差し指を当て、優しく上に持ち上げて5秒間キープする。その後、眉の中央、眉尻と順番に行う。

シワ改善クリームや美容液

毎日のスキンケアに加えて、シワ改善効果が期待できるクリームや美容液を取り入れるのもおすすめです。厚生労働省から認可を受けている有効成分として、以下のものがあります。

  • レチノール:ビタミンAの一種で、肌のターンオーバーを促進し、コラーゲンの生成を促す
  • ビタミンC誘導体:抗酸化作用が高く、紫外線によるダメージから肌を守り、コラーゲンの生成を促進する

他にも、セラミドやコラーゲン、エラスチンやプロテオグリカンなどの成分もシワ改善効果が期待できます。上記の成分が配合されたクリームや美容液を、朝晩のスキンケアにプラスすれば、より集中的なシワ対策を行えます。

個人の肌質や状態によって効果は異なるため、自分に合った製品を選びましょう。

美容クリニックで行う施術

スキンケアやマッサージだけではなかなか効果が出にくい場合は、美容クリニックでの施術も検討しましょう。主な施術には以下のようなものがあります。

  • ボツリヌス注射
    筋肉の動きを抑制することでシワを改善できる
    効果の持続期間は3〜6か月程度
  • マイクロフォーカス超音波(MFU)治療
    超音波の熱エネルギーを使って、肌の深層からリフトアップする

上記の施術は、効果が高い反面、費用がかかるというデメリットもあります。個人の状態や希望する効果によって適切な施術が異なるため、複数のクリニックでカウンセリングを受け、慎重に検討することが大切です。

生活習慣の見直し

おでこのシワを改善するためには、生活習慣の見直しも重要です。以下の点に注意しましょう。

  • 睡眠
    質の高い睡眠を7〜8時間取ることで、成長ホルモンの分泌を促し、お肌の修復を助ける
  • 食事
    バランスの取れた食事を心がける
    タンパク質やビタミンC、ビタミンEなどを積極的に摂取する
  • 禁煙
    喫煙は血流を悪化させ、シワの原因になる
    禁煙することで、お肌への血流が改善される
  • ストレス管理
    適度な運動を取り入れる
    自分なりのリラックス法を把握する

生活習慣の改善は、即効性はありませんが、長期的にはシワの予防と改善に大きな効果があります。日々の積み重ねが、将来の健康的な肌につながることを意識するのが大事です。

おでこだけでなく、目元に悩みをお持ちの方もいるのではないでしょうか。目の下のたるみが気になる方は以下の記事もぜひチェックしてみてください。
>>目の下のたるみを取りたい!原因や治療法、自力でできる対策も紹介

おでこのシワの種類

おでこのシワには、加齢によるシワと表情のクセによるシワの2種類があり、ケア方法が異なります。ご自身のシワの原因を知ることが、改善への一番の近道です。それぞれの特徴を解説します。

加齢によるシワ

年齢を重ねると、お肌の土台となるコラーゲンやエラスチンといった繊維状のタンパク質が劣化し、減少します。そのため、お肌のハリや弾力が失われ、シワができやすくなります。

コラーゲンは肌に弾力やハリを与え、エラスチンは肌の弾力性を保つ役割を担っています。20代をピークに減少し始め、40代以降になるとさらにスピードは加速します。その後、30歳を過ぎると毎年約1%ずつコラーゲンが減少することが研究より明らかになっています。

表情のクセによるシワ

驚いたときに眉毛を上げたり、考え事をしたりするときに眉間にシワを寄せる表情のクセが、シワの原因になることがあります。特定の表情を頻繁に繰り返すことで、お肌に負担がかかり、シワが刻まれます。

デスクワークなどで長時間パソコン画面を見続けることが多い人は、知らず知らずのうちに眉間にシワを寄せていることが多いです。そのため、縦ジワができやすい傾向があります。日頃からよく笑う人は、目尻にシワができやすい、いわゆる「笑いジワ」ができやすい傾向です。

おでこのシワの原因

おでこのシワは紫外線と生活習慣の乱れが大きな原因です。それぞれの特徴を解説します。

紫外線

紫外線は、お肌の老化を進める大きな原因です。紫外線を浴びると、お肌の奥深くまで届き、コラーゲンやエラスチンを破壊してしまいます。結果、お肌のハリや弾力が失われ、シワができやすくなります。

紫外線によるダメージは蓄積しやすく、若い頃に浴びた紫外線が、将来シワやたるみで現れる可能性が高いです。

生活習慣の乱れ

睡眠不足や食生活の乱れ、喫煙などの生活習慣の乱れもお肌の大敵です。生活習慣の乱れは、お肌のターンオーバー(新陳代謝)を妨げ、お肌の老化を促進させてしまいます。

乱れやすい生活習慣は以下のとおりです。

  • 睡眠不足:成長ホルモンの分泌量が減り、お肌の修復が十分に行われなくなる
  • 食生活の乱れ:お肌に必要な栄養素が不足し、ターンオーバーが乱れる
  • 喫煙:ニコチンが血管を収縮させて、お肌への血流が悪くなり、栄養や酸素が行き渡りにくくなる

文献 より、喫煙者は非喫煙者と比べてシワが多く、顔の老化が顕著であることが判明しています。具体的には、20年以上喫煙している人は、同年齢の非喫煙者と比べて、顔のシワが2.5倍多いという結果が出ています。

おでこのシワを予防する3つのポイント

おでこのシワは、一度できてしまうと完全に消すことは難しいです。以下の3つのポイントを意識すれば、シワの発生を遅らせ、深くならないように予防できます。

  • 日焼け止めを毎日塗る
  • 表情筋を鍛える
  • 規則正しい生活習慣を意識する

日焼け止めを毎日塗る

日焼け止めは、シワ予防に欠かせないアイテムです。紫外線は、肌の弾力を保つコラーゲンやエラスチンを破壊し、シワの大きな原因となります。日焼け止めの選び方と使用方法は以下のとおりです。

  • SPF30以上、PA++以上のものを選ぶ
  • 曇りの日でも必ず塗る
  • 2~3時間おきに塗り直す

研究 によると、日常的に日焼け止めを使用している人は、使用していない人と比べて、顔のシワの発生が24%少ないという結果が出ています。

表情筋を鍛える

表情筋は、顔の表情を作る筋肉のことです。表情筋が衰えると、肌のハリが失われ、シワができやすくなります。表情筋を鍛えることで、肌の弾力を維持し、シワの予防につながります。

表情筋トレーニングの例は以下のとおりです。

  • 眉上げ:眉毛をゆっくりと持ち上げ、5秒間キープ。5回繰り返す。
  • 目力アップ:目を大きく見開き、5秒間キープ。5回繰り返す。
  • 笑顔キープ:口角を上げて、笑顔を5秒間キープ。5回繰り返す。
  • あいうえお体操:「あ」「い」「う」「え」「お」と、口を大きく動かして発声。5回繰り返す。

トレーニングを毎日数分間行うことで、表情筋が鍛えられ、シワの予防に効果があります。過度なトレーニングは逆効果になる可能性があるため、無理のない範囲で行うことが大切です。

規則正しい生活習慣

規則正しい生活習慣は、健康な肌を保つために欠かせません。以下の点に注意しましょう。

  • 睡眠:7~8時間の質の高い睡眠を取る
  • 食事:バランスの取れた食事を心がける(主食や主菜、副菜をそろえる)
  • 運動:軽い運動を習慣的に行う(ウォーキング、ヨガなど)
  • ストレス管理:趣味やリラックスできる時間を持つ

 

特に睡眠は重要で、7時間以上の睡眠を取っている人は、5時間以下の睡眠しか取っていない人と比べ、肌の老化速度が遅くなります。バランスの取れた食事は、肌の健康に必要な栄養素を補給するために重要です。特に、以下の栄養素に注目しましょう。

  • タンパク質:コラーゲンの主成分であり、肌の弾力を保つ
  • ビタミンC:コラーゲンの生成を促進し、抗酸化作用もある
  • ビタミンE:抗酸化作用があり、肌の老化を防ぐ
  • オメガ3脂肪酸:炎症を抑え、肌の保湿を助ける

栄養素を意識的に摂取することで、肌の健康維持に役立ちます。

まとめ

おでこのシワの主な原因は、加齢による肌のハリ不足や表情のクセ、紫外線や生活習慣の乱れです。改善策としては以下が挙げられます。

  • 毎日の保湿ケアとマッサージ
  • シワ改善効果のあるスキンケア用品の使用
  • 美容クリニックでの施術

シワを予防するためには、以下のポイントに気をつけましょう。

  • 日焼け止めを毎日塗る
  • 表情筋を鍛える
  • 規則正しい生活習慣を心がける

対策を継続的に行うことで、おでこのシワを改善し、若々しい印象を保てます。

おでこのシワに限らず、たるみが気になる方もいるのではないでしょうか。頬のたるみやフェイスラインのたるみが気になる方は以下の記事もぜひチェックしてみてください。
>>フェイスラインのたるみの治し方とは?今すぐできる筋トレや美容医療も解説
>>頬のたるみに効果的な方法は?たるむ原因や即効性のある筋トレを紹介

参考文献

  1. A Systematic Review and Meta-Analysis of the Clinical Efficacy and Patients’ Satisfaction of Micro-focused Ultrasound (MFU) Treatment for Facial Rejuvenation and Tightening.
  2. LetibotulinumtoxinAの額のシワに関する第3相臨床試験.
  3. 0.1%安定化バイオアクティブレチノールの局所投与の有効性と耐容性:車両対照統合分析.
  4. CNN.”喫煙者の顔は非喫煙者より老けて見える、研究で判明” 
  5. Five ways to reverse signs of sun damage 
  6. はだクリニック.”眉間のシワ、額のシワの原因と対策” 
  7. シワ、たるみ – 【公式】アンチエイジングサイト | 医療法人錦秀会 (kinshukai.or.jp)
  8. Effects of age and diabetes mellitus on the solubility and nonenzymatic glucosylation of human skin collagen 
  9. Influence of a new virostatic compound on the induction of enzymes in rat liver