目尻のシワの原因とは?NGな生活習慣や対処法、予防ケアを徹底解説

2024.09.29 更新

鏡を見るたびに、目尻のシワが目立って、ため息をつくことはありませんか?年齢を重ねるにつれて気になる目尻のシワは、老けて見られるだけでなく、疲れた印象を与えてしまう厄介な存在です。目尻のシワは、加齢による肌の弾力低下、紫外線による光老化、乾燥、表情の癖など、さまざまな原因が複合的に作用しています。この記事では、目尻のシワの原因や対策について詳しく解説します。シワを改善し、若々しい印象を取り戻すためのヒントを探しましょう。

目尻のシワの原因4つ

誰もが経験する肌の悩みの一つが目尻のシワです。目尻のシワの原因4つは以下のとおりです。

  • 加齢による肌の弾力低下
  • 紫外線による光老化
  • 乾燥による小ジワの悪化
  • 表情の癖によるシワの定着

目尻のシワを放っておくと、年齢よりも老けて見られる原因にもなりかねません。原因を確認して、予防法や改善策を把握しましょう。

加齢による肌の弾力低下

年齢を重ねると、肌の弾力を保つコラーゲンやエラスチンといった成分が減少し、肌のハリや弾力が失われていきます。目元は顔の中でも皮膚が薄く、約0.6mmと、他の部分と比べて約1/3ほどの薄さしかありません。そのため、加齢の影響を受けやすく、シワができやすい部分です。

コラーゲンやエラスチンが減少することで、肌のハリや弾力が失われ、シワができやすくなってしまいます。

紫外線による光老化

紫外線は、肌の老化を促進させる大きな原因の一つです。紫外線を浴びると、肌の中では活性酸素が発生します。活性酸素は、周りの細胞を攻撃する性質があり、コラーゲンやエラスチンを破壊してしまいます。結果、肌のハリや弾力が失われ、シワやたるみが生じやすくなるのです。

毎日紫外線を浴び続けることで、肌はダメージを受け続けて老化が進みます。

乾燥による小ジワの悪化

肌の水分量が不足すると、肌は乾燥し、キメが乱れてしまいます。乾燥した肌は外部からの刺激を受けやすく、小ジワもできやすいです。特に目元は皮脂分泌が少ないため、小ジワが目立ちやすい部分です。

乾燥による小ジワは、軽度のうちはスキンケアで改善できる可能性があります。乾燥を放置すると、真皮層にまでダメージが及び、深いシワになってしまうこともあります。

お風呂上がりに何も塗らずにいると、肌がつっぱる感じや、カサカサする感じを経験したことはありませんか?目元も同様に、乾燥すると小ジワが目立ちやすいです。

表情の癖によるシワの定着

表情を作るたびに、顔の筋肉は動いています。同じ表情を繰り返し続けることで、皮膚の下にある筋肉が特定の方向に動き続け、シワが刻まれてしまいます。特に、目尻は表情の変化によって動きやすい部分であるため、シワができやすいです。

眉をひそめる癖のある方は、眉間にシワができやすく、目を大きく見開く癖のある方は、額や目尻にシワができやすい傾向があります。

目の下のシワやたるみが気になる方は以下の記事もぜひチェックしてみてください。
>>目の下のシワを改善したい!シワの原因や効果的な美容医療を医師が解説
>>目の下のたるみを取りたい!原因や治療法、自力でできる対策も紹介

目尻のシワを悪化させる5つのNG習慣

目尻のシワは、年齢とともに目立ちやすくなる部分の一つですが、日常の生活習慣やケアによって進行を予防・改善できます。目尻のシワを悪化させるNG習慣は以下のとおりです。

  • 目元を強くこする
  • 保湿クリームを塗らない
  • 日焼け止めを塗らない
  • 睡眠が不足している
  • 偏った食生活をしている

目尻のシワを改善するための対策を詳しくご紹介します。

目元を強くこする

日常的に目をこすることは、デリケートな目元の皮膚に大きな負担をかけ、シワの原因になることがあります。特にメイクを落とす際に強くこすってしまうことが多いですが、皮膚を引っ張り、シワやたるみを引き起こすので注意が必要です。

保湿クリームを塗らない

目元の皮膚はとても薄く、乾燥しやすい部分です。保湿ケアを怠ると、乾燥によるシワが進行しやすくなります。肌の潤いを保つためには、日々の保湿ケアが欠かせません。

日焼け止めを塗らない

紫外線は、肌にダメージを与え、老化を早める要因の一つです。日焼け止めを目元まで丁寧に塗らない、サングラスを使用しないことで、目元の皮膚が紫外線にさらされてシワが増えます。

睡眠が不足している

肌は睡眠中に再生されますが、十分な睡眠が取れていないとうまく再生されません。再生プロセスが妨げられることで、肌のダメージが修復されず、シワの原因の一つになります。

偏った食生活をしている

食事の栄養バランスが悪いと、肌の健康に必要な成分が不足し、シワができやすくなります。特に、コラーゲンの生成に関与するビタミンCやEが不足すると、肌の弾力が失われ、シワが目立つようになります。

目尻のシワを改善する4つのアプローチ

目尻のシワは、老けて見られるだけでなく、疲れた印象を与えてしまう厄介な存在です。目尻のシワは何もせずに放置してしまうと、どんどん深くなってしまいやすい部分です。毎日少しでもケアを続けることで、シワの悪化を遅らせたり、薄くしたりできます。目尻のシワを改善する4つのアプローチは以下のとおりです。

  • 保湿ケアで肌の水分量をキープする
  • UVケアで紫外線ダメージから肌を守る
  • アイマッサージで血行を促進する
  • 表情筋トレーニングで予防する

ご自身の肌状態や悩みに合わせて、最適な方法を試してみて下さい。

保湿ケアで肌の水分量をキープする

乾燥を防ぐために重要となるのが、毎日の保湿ケアです。化粧水で水分をたっぷり補給し、乳液やクリームで油分の膜を作ってあげましょう。ひと手間を加えることで、肌内部の水分を閉じ込め、乾燥から肌を守れます。

UVケアで紫外線ダメージから肌を守る

紫外線は、曇りの日や窓越しからも降り注いでいます。日焼け止めを毎日塗る習慣をつけ、紫外線から肌をしっかり守りましょう。日焼け止めを選ぶ際には、SPF値だけでなくPA値もチェックし、紫外線A波とB波の両方をカットできるものを選びましょう。

日傘や帽子、サングラスなども活用しながら、日中の強い日差しを避けることも効果的です。

アイマッサージで血行を促進する

目尻のシワは、筋肉の疲労が原因で現れることが多いです。目元の血行を促進し、筋肉をリラックスさせることが有効です。自宅で簡単にできるアイマッサージの方法を紹介します。

アイマッサージの効果

アイマッサージの効果は以下のとおりです。

  • 血行促進:目元のマッサージによって、血液の循環が改善され、くまやむくみの軽減につながります。目尻のシワの改善にも役立ちます。
  • リラクゼーション効果:長時間のパソコン作業やスマートフォンの使用による目の疲れを解消し、目元の筋肉をリラックスさせることで、シワが深くなるのを防ぎます。
  • 保湿効果:アイクリームやオイルを使用することで、乾燥を防ぎ、肌の潤いを保てます。

アイマッサージの手順

手順の流れとして、まずはアイマッサージの準備をします。

  • クレンジング後の清潔な肌:目元のメイクや汚れをしっかり落とし、マッサージ前に目元を清潔にしておきましょう。
  • アイクリームやマッサージオイル:乾燥を防ぎ、指の摩擦を減らすために、アイクリームや目元専用のオイルを少量使用します。オイルがない場合は、ホホバオイルやアルガンオイルなどでも代用可能です。

続いて、以下のように軽い力でマッサージをします。

  • 目元の下を軽くプッシュ
    両手の薬指を使い、目元の下、目頭から目尻に向かって軽く押していきます。あまり力を入れず、指の腹で優しく押すことがポイントです。3〜5回繰り返します。目元の筋肉をほぐし、血行を促進します。
  • 目尻を優しくマッサージ
    薬指を使って目尻を軽く外側に向かって引っ張り、円を描くようにマッサージします。シワが気になる部分を重点的に行い、優しく行うのが大切です。反対側の目尻も同様に、片側30秒程度を目安にマッサージしましょう。
  • 目の上を指で押し上げる
    目元の上部(まぶたの少し上)を薬指で軽く押し上げるようにしてマッサージします。目頭から目尻に向かって行うと効果的です。3〜5回繰り返します。

最後に以下の流れで仕上げを行います。

  • 冷やす:マッサージ後は、冷たいタオルやアイマスクで目元を冷やすことで、引き締め効果が期待できます。
  • 保湿:マッサージが終わった後は、再度アイクリームを軽く塗り、しっかり保湿します。

アイマッサージにおける注意点として、目元はデリケートなので、強く押しすぎないようにしましょう。あくまで優しく、リラックスできる程度の力で行うことが大切です。効果を実感するためには、定期的に続けることが重要です。夜のスキンケアタイムに取り入れて、毎日の習慣にしましょう。

表情筋トレーニングで予防する

顔の筋肉である表情筋は、顔の表情を作るだけでなく、肌のハリを保つ役割も担っています。しかし、加齢や日常生活での表情の癖などにより、表情筋は衰えがちです。表情筋トレーニングは、特別な道具を使わずに、いつでもどこでも簡単に行えるのがメリットです。

目尻のシワに効果的なトレーニング例は以下の流れで行います。

  • 目を大きく見開いて、5秒間キープします。
  • ゆっくりと目を閉じて、5秒間キープします。
  • それぞれ10回繰り返します。

ポイントは、目尻の筋肉を意識して動かすことです。毎日続けることで、目尻の筋肉が鍛えられ、シワの予防・改善効果が期待できます。

美容医療による根本治療

基礎化粧品でのケアに加えて、美容医療の力を借りることで、より集中的に目尻のシワを改善することも可能です。おすすめの美容医療は以下のとおりです。

  • ボツリヌス療法
  • ショートスレッドリフト
  • ボトックス注射
  • ダーマペン4
  • マッサージピール(PRX-T33)
  • ヴェルベットスキン

美容医療には、メスを使わずにシワを改善できるので利用を検討してみましょう。

ボツリヌス療法

 ボツリヌス療法は、ボツリヌス毒素を注入することで、筋肉の動きを抑制し、シワを改善する治療法です。目尻のシワの原因となる表情筋にボツリヌス製剤を注射することで、過剰な筋肉の動きを弱め、シワを目立たなくします。効果の持続期間は個人差がありますが、一般的には3〜6か月程度です。

ショートスレッドリフト

ショートスレッドリフトは、糸を皮膚の下に挿入し、物理的に皮膚を引き上げることでシワやたるみを改善するリフトアップ治療です。メスを使わないため、ダウンタイムが少なく、施術後すぐに日常生活に戻ることが可能です。

糸が体内で分解される過程でコラーゲンが生成されるため、皮膚のハリや弾力も持続的に改善されます。効果は個人差がありますが、一般的には半年〜1年程度続きます。

ボトックス注射

ボトックス注射は、ボツリヌス毒素を注入することで、筋肉の動きを抑え、シワを改善する治療法です。特に目尻や眉間の表情シワに効果的で、過剰な筋肉の収縮を弱めることでシワを目立たなくします。

効果は個人差がありますが、一般的には3〜6か月ほど持続し、定期的な施術で長期的な効果が期待されます。

ダーマペン4

ダーマペン4は、微細な針で皮膚に小さな傷をつけ、肌の自然治癒力を活かしてコラーゲンの生成を促進する治療法です。目元の細かいシワや、肌の質感を改善するのに効果的です。治療後は肌がふっくらとし、ハリを取り戻します。

ダウンタイムが少なく、短期間で効果を実感できるのが特徴です。通常、数回の施術が必要とされます。

マッサージピール(PRX-T33)

マッサージピール(PRX-T33)は、化学ピーリングによる治療法で、肌の再生を促進し、コラーゲン生成を活発にします。特に目元のシワやたるみ、肌の質感を改善するのに有効です。

肌に優しいピーリング成分が配合されており、肌を傷つけることなく、しわを目立たなくします。効果は数週間〜数か月持続します。

ヴェルベットスキン

ヴェルベットスキンは、ダーマペンとマッサージピール(PRX-T33)を組み合わせた治療法です。ダーマペンで肌に微細な傷をつけた後にマッサージピールを施すことで、コラーゲン生成を最大限に促進し、シワの改善や肌質の向上を図ります。

目元のシワやたるみに効果的で、ダウンタイムも少ないため、日常生活に支障をきたすことなく施術を受けられます。毎日の適切なケアや美容医療の力を借りることで、シワの進行を遅らせたり、改善したりすることが期待できます。

まとめ

目尻のシワは、加齢や紫外線、乾燥、表情の癖などさまざまな原因によって発生します。シワを改善するためには、保湿やUVケアといった基礎化粧品によるケア、目のマッサージやボツリヌス療法といった美容医療、表情筋トレーニングなどさまざまなアプローチがあります。

目尻のシワは、適切なケアを続けることで改善できる可能性が高いです。ご自身の肌状態や悩みに合わせて、最適な方法を試してみましょう。

目尻のシワだけでなく、たるみが気になる方もいるのではないでしょうか。頬のたるみやフェイスラインのたるみが気になる方は以下の記事もぜひチェックしてみてください。
>>フェイスラインのたるみの治し方とは?今すぐできる筋トレや美容医療も解説
>>頬のたるみに効果的な方法は?たるむ原因や即効性のある筋トレを紹介

参考文献

  1. Trinh LN, Grond SE, Gupta A. Dermal Fillers for Tear Trough Rejuvenation: A Systematic Review. Facial plastic surgery : FPS 38, no. 3 (2022): 228-239.
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  3. Long-Term Improvement of Crow’s Feet Wrinkles in Combination With Cervicofacial and Temporal Lifting: Review of the Literature – PubMed (nih.gov)