背中の脂肪を落とす方法!痩せるためのセルフケアから美容医療まで解説

2025.06.29 更新

背中は自分では見えにくく、気づかないうちに脂肪が蓄積されやすい場所です。ボディラインが崩れたり、後ろ姿に年齢が現れてしまったりと悩む方も多いです。この記事では、背中痩せに役立つセルフケアや食事改善のポイント、背中痩せが期待できる美容医療について解説します。

適切なケアにより、すっきりとした美しい背中に近づくことが期待できます。医療美容の期待できる効果やリスク、背中痩せのセルフケアについて知識を身につけ、理想の後ろ姿を取り戻すことを目指しましょう。

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背中痩せが期待できるセルフケア

背中痩せが期待できるセルフケアは以下のとおりです。

  • バックエクステンション
  • リバースプランク
  • 肩甲骨ストレッチ
  • 姿勢改善トレーニング

バックエクステンション

バックエクステンションは、広背筋(こうはいきん)という大きな筋肉を鍛えるエクササイズです。広背筋は、腕を後ろに引いたり、下に引っ張ったりするときに働く筋肉です。広背筋を鍛えることで脂肪の燃焼を促進し、美しい背中のラインに近づく効果が期待できます。バックエクステンションの方法は以下のとおりです。

  • ステップ1:床にうつ伏せになり、両腕を頭の後ろで組む
  • ステップ2:息を吸いながら、上半身を起こし、視線は斜め前方に固定する
  • ステップ3:息を吐きながら、ゆっくりと元の姿勢に戻す
  • ステップ4:動作を10〜15回繰り返す

エクササイズをする際は、腰を反らしすぎないように注意しましょう。無理な姿勢は腰痛の原因になることがあります。痛みを感じたらすぐに中止し、症状が続く場合は医療機関を受診してください。慣れてきたら、ダンベルやペットボトルなどを使って負荷を高めると、筋肉により刺激が伝わりやすくなります。

リバースプランク

リバースプランクは、背中だけでなく、お腹やお尻の筋肉も同時に鍛えることが期待できるエクササイズです。体幹が強化されることで、姿勢が良くなり、背中痩せにもつながります。リバースプランクの方法は以下のとおりです。

  • ステップ1:床に座る
  • ステップ2:指先をやや外側に向けて両脚を伸ばし、両手を肩幅に開いて後ろに置く
  • ステップ3:息を吸いながら、お尻を持ち上げ、体全体を一直線にする
  • ステップ4:姿勢を20〜30秒キープする
  • ステップ5:息を吐きながら、ゆっくりとお尻を床に戻す

お腹とお尻に力を入れて体を一直線に保つことで、筋肉にしっかりと刺激が伝わりやすくなります。首を反らさず、顎を引いて視線を斜め上に向けると、首や肩への負担が軽減できます

以下の記事では、特にお腹の部分痩せに焦点をあてて、効果が期待できるエクササイズや生活習慣の見直し方、理想的な体型を目指すための具体的なアプローチについて詳しく解説しています。
>>お腹の部分痩せは可能?効果が期待できる方法と理想的な体型作りのコツ

肩甲骨ストレッチ

肩甲骨ストレッチは、肩甲骨まわりの筋肉をほぐし、柔軟性を高めることで、姿勢改善や血行促進の効果が期待できます。肩甲骨ストレッチの方法は以下のとおりです。

  • ステップ1:両手を前に伸ばし、手のひらを合わせる
  • ステップ2:息を吸いながら、両手を前に突き出し、肩甲骨を左右に開く
  • ステップ3:息を吐きながら、両肘を曲げ、肩甲骨を中央に寄せるように動かす
  • ステップ4:動作を10〜15回繰り返す

ストレッチを行う際は、呼吸を止めずに深い呼吸を心がけることが大切です。深呼吸することで筋肉がリラックスし、効果が期待できます。力が入ると筋肉が緊張し、ストレッチの効果が十分に発揮されない可能性があります。

姿勢改善トレーニング

姿勢改善トレーニングの方法は以下のとおりです。

  • ステップ1:壁に背中をぴったりとつけて立つ
  • ステップ2:かかとやお尻、肩甲骨、後頭部を壁につけ、お腹に力を入れて、背筋を伸ばす
  • ステップ3:姿勢を1分間キープする

1分間持続することが難しくても、慣れてきたら少しずつ時間をのばしていきましょう。無理せず自分のペースで続けることが大切です。立っているときだけでなく、座っているときも正しい姿勢を意識すると、より効果が期待できます

マッサージ

マッサージの方法は以下のとおりです。

  • ステップ1:マッサージオイルやクリームを手に取る
  • ステップ2:肩甲骨から脇の下にかけて、優しく円を描くようにマッサージする
  • ステップ3:肩甲骨の内側や脇の下はリンパ節が集中しているため、重点的にマッサージする

マッサージは、強くこすりすぎると肌を傷つける可能性があるので注意しましょう。筋肉の緊張がほぐれてリラックスでき、毎日続けることで背中痩せ効果も期待できます。セルフケアは、複数の方法を組み合わせることで、背中痩せをより実感できる可能性があります。

以下の記事では、脇肉の原因や日常生活でできるケア、美容施術まで幅広く解説しています。脇周りをスッキリ見せたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
>>脇肉をスッキリさせたい!原因や改善が期待できる方法を詳しく解説

背中痩せのための食事ポイント

背中痩せのための食事のポイントとして、以下の4つが挙げられます。

  • タンパク質を摂取する
  • 脂質・糖質を控える
  • 食物繊維を意識する
  • 水分を摂る

タンパク質を摂取する

目標とするタンパク質の摂取量は、体重1kgあたり1.2~1.5gが目安です。体重50kgの方であれば、1日に60~75gのタンパク質の摂取が理想的です。数値は目安であり、年齢や活動量などによって個人差があります。過剰なタンパク質摂取は、腎臓に負担をかける可能性もあるため、注意が必要です。

タンパク質を多く含む食品は以下のとおりです。

  • 鶏むね肉
  • ささみ
  • 豆腐
  • 納豆

筋肉を作るには、タンパク質が欠かせません。筋肉量が増えると基礎代謝が上がり、脂肪が燃焼しやすくなります。タンパク質は満腹感を持続させる効果が期待できるため、食べすぎの予防にもつながります。

脂質・糖質を控える

脂質や糖質は、摂りすぎると体脂肪として蓄積されやすいため、摂取量を調整する必要があります。脂質が多く含まれる食品は、以下のとおりです。

  • 揚げ物
  • 脂身の多い肉
  • バター
  • 生クリーム

糖質が多く含まれる食品は以下のとおりです。

  • ご飯
  • パン
  • 麺類
  • お菓子
  • ジュース

白米を玄米や雑穀米に変えたり、お菓子やジュースを控えたり、食事の最初に食物繊維を多く含む食品を食べるなどを意識しましょう。無理なく糖質の摂りすぎを防ぐことは、健康的な食生活の維持につながります。

食物繊維を意識する

食物繊維は、腸内環境を整え、便秘を予防する効果が期待できます。便秘になると、代謝が低下し、脂肪がつきやすい体質になる可能性があります。食物繊維は、腸内の善玉菌のエサとなり、腸の蠕動運動を促進することで、排便をスムーズにする働きがあります。食物繊維を多く含む食品は以下のとおりです。

  • きのこ
  • 野菜
  • 海藻
  • 果物

野菜は、種類を多く摂るほどさまざまな栄養素を摂取できるのでおすすめです。きのこや海藻は、低カロリーで食物繊維が豊富なため、ダイエット中の食事に適しています。果物は、ビタミンやミネラルも豊富ですが、糖質も多いので食べすぎに注意しましょう。

水分を摂る

1日に必要な水分量は、約1.5~2リットルと言われています。水分は、体内の老廃物を排出したり、代謝を促進したりするなど、さまざまな役割を担っています。水分が不足すると、血流が悪くなります。血流が悪くなると代謝も低下し、脂肪が燃えにくい体質になる可能性があります。

水分を一度に大量に飲むのではなく、こまめに摂ることが大切です。水だけでなく、ノンカフェインのお茶やハーブティーなどもおすすめです。冷たい飲み物は内臓を冷やし、代謝を低下させる可能性があるため、常温か温かい飲み物を飲むことを心がけましょう

食事だけで劇的な効果を得ることは難しいです。運動やストレッチ、姿勢改善などもあわせて行うと、より背中痩せが期待できます。

背中痩せが期待できる美容医療

背中痩せが期待できる美容医療は以下のとおりです。

  • 脂肪溶解注射
  • 脂肪吸引
  • HIFU(高密度焦点式超音波)
  • EMS(Electrical Muscle Stimulation)

脂肪溶解注射

脂肪溶解注射は、脂肪を分解する薬剤を注射器で直接皮下脂肪に注入する施術です。メスを使う手術と異なり、体への負担が少なく、ダウンタイムも比較的短いというメリットがあります。脂肪溶解注射に用いる薬剤は、デオキシコール酸を主成分としたものや、植物由来の成分を配合したものなど、さまざまな種類があります。

クリニックによって扱う薬剤が異なるため、カウンセリング時に医師とよく相談し、ご自身の体質や希望に合った薬剤を選びましょう。注入する薬剤の量や濃度、施術範囲などは、状態に合わせて調整します。一般的には、数回の施術を数週間の間隔で行うことで、効果が期待できます。

以下の記事では、脂肪溶解注射に伴うダウンタイムについて、具体的な症状や期間、軽減するためのケア方法などを詳しく解説しています。施術を検討している方は事前に知っておくと安心です。
>>脂肪溶解注射のダウンタイムとは?期間や症状、軽減する方法を解説

脂肪吸引

脂肪吸引は、カニューレと呼ばれる細い管を皮下脂肪に挿入し、脂肪を物理的に吸引し除去する施術です。脂肪細胞を直接取り除くことができ、リバウンドしにくいと言われています。一度に多くの脂肪を除去できるため、短期間で劇的な変化を実感される方もいます。

脂肪吸引と体脂肪の関係を研究した結果から、女性は約1.5kgの脂肪を吸引すると、体脂肪率が約9%減少したというデータがあります。脂肪吸引後に内臓脂肪の割合が増える場合もあり、脂肪吸引後も生活習慣病のリスクに注意する必要があるとされています。

脂肪吸引は、皮下脂肪の厚さや分布、皮膚のたるみ具合などによって、適切な方法を選択する必要があります。経験豊富な医師によるカウンセリングと診察が重要です。

HIFU(高密度焦点式超音波)

HIFU(高密度焦点式超音波)は、高エネルギーの超音波を皮下脂肪の特定の深さに集中的に照射し、脂肪細胞を破壊する施術です。超音波の熱エネルギーによって脂肪細胞が破壊されるため、脂肪を減少させる効果があると言われています。HIFUは皮膚の深部にあるSMAS筋膜にも作用し、肌のたるみを引き締める効果も期待できます。

HIFUは、脂肪細胞を破壊するため、リバウンドしにくい点も魅力です。メスを使わず、皮膚表面に傷が残らないのもメリットの一つです。施術時間が比較的短く、ダウンタイムも少ないため、忙しい方でも気軽に受けられます。効果の実感には個人差があり、複数回の施術が必要な場合もあります

EMS(Electrical Muscle Stimulation)

EMS(Electrical Muscle Stimulation)は、電気刺激によって筋肉を収縮させる施術です。筋肉が刺激されることで、基礎代謝が向上し、脂肪が燃焼されやすい体質になることが期待されます。EMSは、筋肉の衰えや姿勢の悪さによってできた脂肪にもアプローチできるとされています。

EMS単体でも効果は期待できますが、他の施術と組み合わせることで、より効果が高まる場合もあります。脂肪溶解注射や脂肪吸引後にEMSを行うことで、皮膚のたるみを予防し、より美しいボディラインに近づくことが期待できます。美容医療による背中痩せは、高い効果が期待できる分、高額な費用や施術によるリスクも伴います。

信頼できる医療機関で、経験豊富な医師に相談し、ご自身の状態に合った施術を選ぶことが大切です。施術を受ける前に、メリットだけでなくデメリットやリスクについても十分に理解しましょう。

まとめ

背中は自分では見えにくいため、気づかないうちに脂肪が蓄積しやすい部分です。脂肪が増えると後ろ姿がたるみ、年齢以上に見えてしまうこともあります。運動や食事、マッサージなどを日々の習慣に取り入れ、体に負担をかけすぎないようバランス良くケアを行うことが大切です。

理想の後ろ姿を目指す場合、セルフケアと美容医療を賢く組み合わせることで、すっきりとした背中に近づくことが期待できます。美容医療はリスクや効果を理解したうえで、自分に合った方法を選びましょう。

当院では脂肪溶解注射(カベリン)による痩身治療を行っています。背中など気になる部位を狙い撃ちでき、すっきりとしたシルエットを目指せます。初回7,600円(税込)からお試しいただけ、施術時間は部位により5〜15分程度と短時間です。ダウンタイムも短く、施術後すぐに日常生活に戻れます。脂肪溶解注射について、以下のページでより具体的に説明しています。
>>脂肪溶解注射(カベリン)について

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参考文献

A Matarasso, R W Kim, J G Kral. The impact of liposuction on body fat. Plastic and Reconstructive Surgery, 1998, 102, 5, p.1686-1689