フェイスラインのたるみの治し方とは?今すぐできる筋トレや美容医療も解説

2024.09.25 更新

鏡を見るたびに「フェイスラインがぼやけてきた…」「二重あごが気になる…」と感じていませんか? フェイスラインのたるみは、実年齢よりも老けて見られる原因の一つです。20代をピークに、加齢とともに深刻化する一方ですが、適切な対策を取ることで、たるみの進行を遅らせて改善できます。

この記事では、フェイスラインのたるみの原因や自宅でできる簡単な筋トレ方法・美容医療の選択肢を詳しく説明します。 あなたのたるみのタイプを知り、適切な対策をして若々しい印象を取り戻しましょう。

顔のたるみが気になる方は、以下の記事もぜひチェックしてみてください。
>>顔のたるみが治った方法とは?即効性がある方法や意外な習慣も解説

フェイスラインのたるみを改善する方法3選|タイプ別の原因と対策を紹介

フェイスラインのたるみは、原因によって対処法が異なります。フェイスラインのたるみを大きく3つのタイプに分けているため、原因と対策を詳しく見ていきましょう。

タイプ1:むくみによるたるみ

顔は身体の中でもむくみが現れやすい部位です。顔の皮膚は薄く、皮下組織が柔らかいため、水分が溜まりやすいからです。顔にむくみが起こると、フェイスラインがぼやけてしまい、たるんだ印象を与えます。

むくみによるたるみの主な原因は以下のとおりです。 

  • 塩分の摂りすぎ 
  • 水分摂取量の不足 
  • 睡眠不足 
  • 冷え性

むくみ改善のポイントは以下のとおりです。 

  • 塩分を控えた食事を心がける
  • 水分をこまめに摂取する
  • 7~8時間を目安に、質の高い睡眠を心がける
  • 湯船に浸かる
  • 軽い運動をする
  • マッサージやストレッチで血行を促進する

タイプ2:脂肪によるたるみ

体重の増加は、顔にも脂肪がつきやすく、フェイスラインがぼやける原因の一つです。あごの下や頬に脂肪がつくと、二重あごになったり、顔が大きく見えたりします。脂肪増加の原因は、食生活の乱れや運動不足です。

脂肪を減少させる方法は以下のとおりです。

  • 野菜やタンパク質、炭水化物のバランスを意識した食事を心がける
  • 揚げ物や甘いものを控える
  • 規則正しい食生活を送り、食べすぎない
  • 適度な運動をする(有酸素運動と無酸素運動を組み合わせる) 

タイプ3:皮膚のたるみ

皮膚のたるみの原因は以下のとおりです。

  • 加齢(老化現象)
  • 紫外線
  • 乾燥

加齢による皮膚のたるみは、自然な老化現象の一つです。紫外線や乾燥などの外的要因も、コラーゲンやエラスチンの減少を加速させる原因です。長年紫外線を浴び続けることで、肌の奥深くにある真皮層がダメージを受け、コラーゲンやエラスチンの生成が阻害されます。

乾燥した状態が続くと、肌のバリア機能が低下し、外部からの刺激を受けやすくなるため、たるみが進行しやすくなります。皮膚のたるみ改善のポイントは以下のとおりです。

  • 化粧水や乳液、クリームなどを使い、肌に潤いを与える
  • 日焼け止めを毎日塗り、帽子や日傘を使う
  • コラーゲンの生成を助けるビタミンCなどを食事で積極的に摂取する
  • 肌のターンオーバーを促すために、7時間以上の睡眠を心がける

目の下のたるみが気になる方は以下の記事で詳しく解説しているので、ぜひチェックしてみてください。
>>目の下のたるみを取りたい!原因や治療法、自力でできる対策も紹介

たるみを改善|効果的な筋トレ方法3選

フェイスラインのたるみを改善するために、自宅で簡単にできる効果的な筋トレ方法は以下の3つです。

  • 舌回し体操
  • あいうえお体操
  • 首ストレッチ

顔の筋肉を鍛えることで、肌を支える力を取り戻し、たるみを改善しましょう。

舌回し体操

口を閉じたまま、舌を歯茎に沿って大きく回します。右回り、左回りそれぞれ10回ずつ行いましょう。舌の筋肉を鍛えることで、顔全体の筋肉を刺激し、血行促進効果も期待できます。

あいうえお体操

「あ」「い」「う」「え」「お」と口を大きく動かします。それぞれの言葉をはっきり発音するように意識しましょう。口周りの筋肉を大きく動かすことで、表情筋を鍛え、たるみを予防・改善できます。

首ストレッチ

首をゆっくりと左右に倒したり、後ろに反らしたりします。首や肩の筋肉を伸ばすことで、血行促進効果も期待できます。首や肩の凝りも、顔のたるみにつながるので、こまめなストレッチで筋肉をほぐすことが大切です。

毎日継続して行うことが大切です。隙間時間にも簡単にできるので、ぜひ習慣に取り入れてみてください。

フェイスラインのたるみの原因| 実年齢より老けて見える理由

フェイスラインのたるみの原因には、主に以下の3つの要因があります。

  • 加齢による肌の弾力低下
  • 表情筋の衰え
  • 生活習慣の乱れ

加齢による肌の弾力低下

お肌のハリを保つために重要な役割を果たしているのが、コラーゲンとエラスチンです。コラーゲンは肌の真皮層に網目状に存在し、弾力を支えます。エラスチンはコラーゲン同士をつなぎ合わせ、肌に柔軟性を与えています。

20代をピークに体内のコラーゲンやエラスチンの量は徐々に減少し、生成する力も弱まっていきます。コラーゲンやエラスチンが減少すると、肌の内部の構造が劣化し、弾力を失ってしまいます。重力に負けて皮膚がたるみ、フェイスラインがぼやけてしまいます。

表情筋の衰え

表情筋は、顔の土台となる筋肉です。顔の表情を作るだけでなく、皮膚を支える役割も担っています。表情筋は、加齢やスマホ・パソコンの長時間使用などによって衰えやすく、皮膚をしっかりと支えきれなくなり、たるみが生じます。

生活習慣の乱れ

次のような生活習慣は、フェイスラインのたるみを加速させていきます。

  • 猫背
    首が前に出て、顔の筋肉を下に引っ張るため、たるみの原因になります。長時間のデスクワークやスマホの使いすぎで猫背になっている方は注意が必要です。
  • 口呼吸
    口周りの筋肉が衰え、フェイスラインがぼやけます。
  • 紫外線
    肌の弾力を保つコラーゲンやエラスチンを破壊する原因になります。
  • 寝不足
    肌のターンオーバー(新陳代謝)を阻害し、肌の老化を促進する原因になります。
  • 塩分の摂りすぎ
    むくみの原因となり、フェイスラインをぼやけさせる原因になります。
  • 偏った食事
    肌のハリや弾力を保つために必要な栄養素が不足する原因になります。

専門家がおすすめする美容医療

セルフケアでなかなか改善しないフェイスラインのたるみは、 医療の力を借りることで、効果を実感しやすくなります。メスを使わない治療法もあるので、自分に合った方法を探してみましょう。

美容医療の効果

美容医療の魅力は、効果の高さです。たるみ治療で使われる主な施術には、以下があります。

施術名 メカニズム 効果 施術時間 ダウンタイムの目安 費用相場
糸リフト 皮膚の下に特殊な糸を挿入して、たるんだ皮膚を引き上げる ・即効性があり、リフトアップ効果が高い
・持続効果は糸の種類によるが、数年程度
30分~1時間 1~2週間 10~50万円
ハイフ(HIFU) 高密度焦点式超音波で、肌の深層に熱エネルギーを与え、コラーゲンの生成を促進 ・肌の奥から引き締め効果あり
・ダウンタイムが短い
30分~1時間 ほとんどなし 5~20万円
ボトックス注射 表情筋の動きを抑制するボトックスを注入し、筋肉の緊張を和らげる エラ張りやシワの改善にも効果的 5分~10分 ほとんどなし 3~10万円

いずれの施術も効果が高く、患者の皆さまの満足度も高い治療法ですが、効果やリスク、費用などはそれぞれ異なります。施術を受ける前に、医師としっかりと相談し、ご自身の希望や症状に合った治療法を選択しましょう。

クリニックを探すコツ

美容医療を受けるにあたって、クリニック選びのコツは以下の3つです。

  • 専門医のいるクリニックを選ぶ
  • カウンセリングを重視する
  • 口コミや評判も参考にする

日本美容外科学会や日本形成外科学会の専門医資格を持つ医師は、解剖学や美容医療に関する深い知識と技術を持っています。安心して治療を受けられるよう、医師の経歴や症例写真などを参考にしましょう。クリニックによって、治療方針や料金設定が異なります。

カウンセリングでは、自分の希望や不安なことを伝え、納得いくまで相談しましょう。実際にクリニックで治療を受けた方の口コミは、クリニック選びの参考になります。ただし、口コミはあくまでも個人の感想なので、参考程度にとどめましょう。

まとめ

フェイスラインのたるみは、加齢による肌の弾力低下や表情筋の衰え、生活習慣の乱れが主な原因です。たるみを改善するには、原因に合わせた対策が必要となります。

  • むくみタイプ:塩分・水分摂取の調整や十分な睡眠、冷え対策
  • 脂肪タイプ:食生活の見直しと適度な運動
  • 皮膚タイプ:保湿ケアや紫外線対策、バランスの良い食事や質の高い睡眠

顔の筋トレや生活習慣の改善も効果的です。セルフケアで改善しない場合は、美容医療も効果的です。適切な対策と治療で、若々しい印象を取り戻しましょう。

頬のたるみやフェイスラインのたるみが気になる方は以下の記事もぜひチェックしてみてください。
>>フェイスラインのたるみの治し方とは?今すぐできる筋トレや美容医療も解説
>>頬のたるみに効果的な方法は?たるむ原因や即効性のある筋トレを紹介

参考文献