おしりが大きいことで悩んだり、おしりにコンプレックスを抱えたりしていませんか?おしりが大きくなる原因は、脂肪の蓄積だけでなく、筋肉の衰えや姿勢、骨盤の状態、むくみなどさまざまです。原因を正しく理解することで、適切な対策を立てられる可能性があります。
この記事では、おしりが大きくなってしまう原因や、引き締め方法、生活習慣改善のコツを解説します。具体的なトレーニング方法から、毎日の生活に取り入れやすい簡単なエクササイズ、食生活の改善策まで、網羅的に紹介します。ご自身に合った方法を見つけて、理想のおしりを目指してください。
以下の記事では「部分痩せは本当に可能なのか?」という疑問について、効果が期待できる方法を解説しています。気になる部位だけを引き締めたい方や、理想のボディラインを作りたい方に役立つ情報が満載です。
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おしりが大きいと感じる主な原因
おしりが大きいと感じる原因は以下のとおりです。
- 脂肪の蓄積
- 筋力の低下
- 姿勢の悪さ
- 骨盤のゆがみや広がり
- むくみやセルライト
脂肪の蓄積
おしりが大きくなる原因として最も一般的なのが、脂肪の蓄積です。皮膚の下に溜まる皮下脂肪が増えると、おしりが横に広がって見えたり、下垂して見えたりします。脂肪が蓄積する主な原因は、摂取カロリーと消費カロリーのバランスです。食べすぎや運動不足、糖質や脂質の多い食事を続けることで、脂肪はどんどん蓄積されていきます。
ホルモンバランスの乱れも、脂肪が蓄積する要因の一つです。脂肪組織はステロイドホルモンの貯蔵と産生に関わっており、アンドロゲンという男性ホルモンの一種を産生する能力があります。アンドロゲン産生能力は、局所的または全身的なホルモンバランスの調節に関わっており、肥満や代謝異常などとの関連が指摘されています。
筋力の低下
おしりの形を美しく保つためには、おしりにある筋肉、特に大臀筋と中臀筋が重要です。おしりを支え、引き締まった形を維持する役割を担っています。運動不足や加齢、デスクワークなどで長時間座り続ける生活を送っていると、筋肉は徐々に衰えていきます。筋肉が衰えると、おしりは重力に負けて垂れ下がり、大きく見えてしまうのです。
筋力が低下すると基礎代謝が落ち、脂肪が燃焼されにくくなります。結果、脂肪が蓄積しやすくなり、おしりがさらに大きく見える悪循環に陥ってしまうのです。
姿勢の悪さ
姿勢の悪さも、おしりが大きく見える原因です。猫背や反り腰、骨盤後傾などの姿勢は、おしりの筋肉を正しく使えていない状態です。猫背の方は、おしりの筋肉がうまく使えず、おしりが本来の位置より下がって見えたり、横に広がって見えたりします。反り腰の方も、骨盤の前傾によりおしりが後ろに突き出てしまい、大きく見えることがあります。
正しい姿勢を意識することで、おしりの筋肉を使い、美しいシルエットを保てます。
骨盤のゆがみや広がり
骨盤は、上半身と下半身をつなぐ重要な役割を担っており、ゆがみや広がりは、おしりの形にも大きな影響を与えます。骨盤が開いたりゆがんだりすると、おしりの筋肉のバランスが崩れ、おしりが横に広がって見えたり、垂れ下がったりします。
足を組む癖や片足重心に立つ癖、出産などは骨盤のゆがみを引き起こす原因です。骨盤ケア体操やストレッチなどで骨盤のゆがみを整えることは、おしりの形を改善するだけでなく、腰痛や肩こりなどの予防にもつながります。
むくみやセルライト
むくみやセルライトも、おしりが大きく見えてしまう原因です。むくみは、体内の水分代謝が悪くなり、余分な水分が皮下に溜まることで起こります。セルライトは、脂肪細胞と老廃物が絡み合って皮膚表面に凹凸を作ってしまう状態です。
どちらも血行不良や冷えなどが原因で起こりやすく、見た目にも影響を与えます。むくみやセルライトを放置すると、おしりのサイズが大きくなるだけでなく、皮膚のたるみにもつながる可能性があります。マッサージや適度な運動、食生活の改善で、むくみやセルライトを予防・改善しましょう。
おしりを引き締める方法
理想的なおしりを実現するためのポイントは以下のとおりです。
- 筋力トレーニング
- マッサージ
- 骨盤ケア
- 姿勢改善
- EMS
- 脂肪溶解注射
筋力トレーニング
おしりの筋肉、特に大臀筋、中臀筋、小臀筋は、おしりの形を美しく保つうえで重要な役割を果たしています。筋肉を鍛えることで、ヒップアップ効果が期待でき、姿勢の改善や基礎代謝の向上にもつながる可能性があります。
スクワットやヒップリフト、ランジなどは、自宅でも簡単に行えるトレーニングです。スクワットは、おしり全体を鍛えることができ、ヒップリフトは大臀筋にアプローチできます。ランジは、太ももやおしりだけでなく、バランス能力の向上にも役立ちます。
筋力トレーニングで重要なのは、正しいフォームで行うことと、継続することです。トレーニング方法を動画などで確認し、無理なく続けられる回数やセット数から始めましょう。筋肉痛を感じたら、適切な休息も必要です。
マッサージ
マッサージは、おしりの血行を促進し、老廃物の排出を促す効果があります。血行が良くなると、代謝が上がり、脂肪の燃焼を促進する効果も期待できます。セルライトの発生を抑制し、むくみ解消につながります。
マッサージを行う際は、オイルやクリームを使用しましょう。より滑りが良くなり、皮膚への負担が軽減できます。入浴後など、体が温まっているときに行い、おしりの筋肉を意識しながら、優しくもみほぐしてください。
骨盤ケア
骨盤のゆがみは、おしりの形だけでなく、全身の姿勢や健康にも影響を与えます。産後の女性は特に骨盤がゆがみやすいため、適切な骨盤ケアが欠かせません。骨盤ケアには、骨盤矯正ベルトの着用や、ストレッチ、ヨガなど、さまざまな方法があります。
ストレッチやヨガは、骨盤周りの筋肉をほぐし、柔軟性を高める効果が期待できます。骨盤矯正ベルトは、骨盤を正しい位置に固定することで、骨盤のゆがみを改善する効果が期待できる方法です。自分にあった方法を選び、継続的に行うことが大切です。
姿勢改善
正しい姿勢を保つことは、おしりの形だけでなく、全身の健康にもつながります。猫背や反り腰、骨盤のゆがみなどは、おしりの筋肉を正しく使えていない状態であり、おしりのたるみや大きさにも影響します。
座っているときは骨盤を立てて背筋を伸ばし、立っているときは、左右のバランスを意識しましょう。正しい姿勢を意識することで、おしりの筋肉を適切に使い、引き締まったおしりを作れます。
EMS(Electrical Muscle Stimulation)
EMS(Electrical Muscle Stimulation)は、電気刺激によって筋肉を収縮させることで、筋力トレーニングと同様の効果が得られる機器です。運動が苦手な方や、時間がない方でも、手軽に筋肉を鍛えられます。
EMSは、パッドを貼るだけで使用できる手軽さが魅力ですが、適切な使用方法を守らないと、十分な効果が期待できない場合があります。使用する際は、機器の説明書をよく読んで、正しく使用しましょう。EMSはあくまでも補助的な役割であり、運動と組み合わせることで、より効果を発揮します。
脂肪溶解注射
脂肪溶解注射は、薬剤を注射することで、脂肪細胞を分解・減少させる施術です。おしり周りの脂肪が気になる方にとって、メスを使わずに脂肪を減らせる選択肢になります。脂肪細胞の数を減らせるため、リバウンドが少ない点もメリットです。効果や施術回数には個人差があり、注入部位に赤みや腫れ、内出血が生じる可能性もあります。
施術を受ける際は、医師とよく相談し、メリットとデメリットを理解したうえで、慎重に検討することが重要です。
以下の記事では、脂肪溶解注射を受けたあとのダウンタイムについて、具体的な期間や起こりやすい症状、症状を軽減するためのケア方法などを解説しています。施術後の過ごし方に不安がある方は、ぜひ参考にしてください。
>>脂肪溶解注射のダウンタイムとは?期間や症状、軽減する方法を解説
生活習慣改善の4つのコツ
おしりの大きさが気になる方は、日々の生活習慣を見直すことで、理想の体型に近づきます。おしりを引き締めるための生活習慣改善の4つのコツは以下のとおりです。
- 脂質・塩分を控える
- こまめに動く
- 湯舟につかる
- おしりを冷やさない
脂質・塩分を控える
脂質や塩分の摂りすぎは、体に脂肪を蓄積しやすく、おしりのサイズにも影響を与えます。脂肪の多い食事は、摂取カロリーを増やし、皮下脂肪の蓄積につながります。揚げ物や脂身の多い肉よりも、鶏肉のささ身や魚、豆腐などの低脂肪で高タンパクな食材を選びましょう。
塩分の過剰摂取は、体内の水分貯留を促進し、むくみの原因になり、セルライトの形成を促進する可能性も懸念されます。塩分が多い外食やインスタント食品は、なるべく控えましょう。自宅で料理をする際は薄味を心がけてください。ハーブやスパイスなどを活用して風味を豊かにすることで、塩分を控えても美味しく食べられます。
野菜や海藻、きのこ類などの食物繊維を多く含む食品は、脂肪の吸収を抑える効果が期待できるので、積極的に摂るように心がけましょう。食物繊維は、血糖値の急上昇を抑える効果もあり、脂肪の蓄積を防ぐことにつながります。
こまめに動く
日常生活の中で、こまめに体を動かす習慣を身につけることも大切です。運動不足は、基礎代謝を低下させ、脂肪が燃焼しにくい体質を作ってしまいます。こまめに動くメリットは以下のとおりです。
- 座りっぱなしを避け、筋肉の衰えを防げる
- 血流を促進し、むくみやセルライトを予防できる
- 消費カロリーが増え、太りにくい体に近づける
- 基礎代謝の維持・向上させる
- おしりの筋肉を使うことで、引き締め効果が期待できる
基礎代謝とは、生命維持に最低限必要なエネルギー消費量のことです。基礎代謝が高いほど、エネルギーを消費しやすく、痩せやすい体質と言えます。日常生活の中で体を動かす機会を増やす工夫は以下のとおりです。
- 1時間に1回は立ち上がってストレッチや軽い体操をする
- エスカレーターではなく階段を使う
- 一駅分歩く/帰り道を少し遠回りする
- デスクワーク中は座り姿勢を意識的に変える
- ウォーキングやジョギングなどの軽い運動を取り入れる
ウォーキングやジョギングは、有酸素運動であり、脂肪燃焼効果が高いとされています。おしりの筋肉を強化する効果も期待できます。
以下の記事では、顔まわりの脂肪やむくみをスッキリさせたい方に向けて、セルフケアから美容医療までを網羅した「顔痩せ方法」を紹介しています。全身バランスを整えたい方は、ぜひあわせてご覧ください。
>>顔痩せ方法5選!セルフケアから美容医療まで詳しく解説
湯舟につかる
シャワーだけで済ませずに、湯舟につかる習慣を身につけましょう。下半身の冷えは、脂肪を蓄積しやすくするので、湯舟につかってしっかりと温めることが重要です。湯舟につかるメリットは以下のとおりです。
- 血行促進により冷え・むくみを改善する
- 代謝アップで脂肪燃焼をサポートする
- 自律神経のバランスが整い、ホルモンを安定させる
- ストレス緩和により、脂肪の蓄積を抑制する
- 老廃物の排出を促し、体の巡りが整う
38~40度くらいのぬるめのお湯に、15~20分程度ゆっくりつかりましょう。リラックス効果を高めるために、好きな香りの入浴剤を入れるのもおすすめです。入浴後は、水分補給を忘れずに行いましょう。
おしりを冷やさない
おしりを冷やすと、血行が悪くなり、脂肪がつきやすくなります。冬場は、厚着をする、カイロを使うなどして、おしりを冷やさないようにしましょう。夏場でも、冷房の効いている場所では、ひざ掛けやストールなどを活用しましょう。冷たい床には直接座らず、クッションや座布団を活用して、おしりを冷えから守りましょう。
服装にも気を配り、体を締め付けすぎない、風通しの良い素材の服を選ぶことも大切です。締め付けの強い服装は、血行不良を招き、冷えの原因になります。
まとめ
おしりが大きい原因は脂肪だけでなく、筋肉の衰えや姿勢、骨盤の状態、むくみなど、さまざまです。おしりを引き締めるには、以下の方法を組み合わせてみましょう。
- 筋トレ
- マッサージ
- 骨盤ケア
- 姿勢改善
- EMS
- 脂肪溶解注射
日々の食事で脂質・塩分を控えたり、こまめに動いたりすることも、おしりの引き締めにつながります。毎日の入浴でおしりを温めるのも大切です。おしりの冷えはセルライトの蓄積につながるため、クッションなどを活用しておしりを冷えから守りましょう。
当院では脂肪溶解注射(カベリン)による痩身治療を行っています。おしりなど気になる部位を狙い撃ちでき、すっきりとしたシルエットを目指せます。初回7,600円(税込)からお試しいただけ、施術時間は部位により5〜15分程度と短時間です。ダウンタイムも短く、施術後すぐに日常生活に戻れます。脂肪溶解注射について、以下のページでより具体的に説明しています。
>>脂肪溶解注射(カベリン)について
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参考文献
Yiyue Jia, Mathilde Lacombe, Catherine Muller, Delphine Milhas. Adipose tissue and androgens: the ins and outs. Adipocyte, 2025, 14, 1, p.2508885