二の腕のたるみを改善したい!原因と効果が期待できる引き締め方法を解説

2025.06.29 更新

夏になると、二の腕のたるみが気になりませんか?実は、たるみの原因は年齢だけでなく、筋力の低下や脂肪の蓄積、姿勢の悪さなど、いくつもの要因が関係しています。この記事では、二の腕がたるむ主な原因をわかりやすく解説し、自宅でできる簡単なセルフケアや、日常生活で取り入れたい習慣をご紹介します。

セルフケアでは効果が出にくい場合のために、美容医療の選択肢もメリット・デメリットを含めて解説します。理想の二の腕ラインを目指すためのヒントとしてお役立てください。

当院では脂肪溶解注射(カベリン)による痩身治療を行っています。二の腕などの気になる部位を狙い撃ちでき、すっきりとしたシルエットを目指せます。初回7,600円(税込)からお試しいただけ、施術時間は部位により5〜15分程度と短時間です。ダウンタイムもなく、施術後すぐに日常生活に戻れます。脂肪溶解注射について、以下のページでより具体的に説明しています。
>>脂肪溶解注射(カベリン)について

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二の腕がたるむ原因

たるみの対策には、原因の正しい理解が欠かせません。以下の4つの主な要因を解説します。

  • 筋力の低下
  • 皮膚のたるみ
  • 脂肪の蓄積
  • 姿勢の悪さ

筋力の低下

二の腕のたるみの大きな原因の一つは、上腕三頭筋という筋肉の衰えです。上腕三頭筋は二の腕の裏側にあり、腕を伸ばしたり物を押したりするときに使われます。上腕三頭筋は日常生活ではあまり使われない筋肉です。スマホ操作などで長時間同じ体勢を続けている現代人は、上腕三頭筋が衰えやすい傾向にあります。

加齢も筋力低下の大きな要因です。年齢を重ねるごとに、筋肉は自然と衰えていきます。若い頃は運動習慣がなくても問題なかった方も、年齢を重ねるにつれて、意識的に筋肉を鍛えることが必要です。上腕三頭筋が衰えると、皮膚や脂肪を支える力が弱まり、重力に負けてたるんでしまいます。

二の腕は皮膚が薄く、たるみが顕著に現れやすい部位です。適切なエクササイズにより上腕三頭筋を鍛えれば、たるみを予防・改善が期待できます。

皮膚のたるみ

肌のハリや弾力は、コラーゲンやエラスチンといったタンパク質によって保たれています。コラーゲンは肌の土台となる成分で、エラスチンは肌の弾力性を保つ成分です。コラーゲンやエラスチンは、20代をピークに、年齢とともに徐々に減少するため、皮膚の弾力が低下して、たるみやすくなります。

皮膚が特に薄い二の腕は加齢による影響を受けやすく、たるみがより目立ちやすいため注意が必要です。紫外線による肌の老化もたるみの原因になります。長時間の外出時には、日焼け止めクリームを塗ったり、日傘をさしたりするなど、紫外線対策を心がけることが重要です。

急激なダイエットも皮膚のたるみの一因です。短期間で体重が大きく減ると、皮膚が急な変化に対応できず、伸びたまま戻りにくくなることがあります。たるみが目立つようになると、セルフケアでは改善が難しい場合もありますが、適切な美容医療によって改善できるケースも報告されています。

皮膚のたるみは二の腕だけでなく、膝まわりにも起こりやすい部位です。特に年齢を重ねると、膝上の皮膚がたるんで見えることで、見た目の印象にも影響を与えます。以下の記事では、膝のたるみの原因や、効果が期待できる引き締め方法について詳しく解説しています。気になる方はぜひチェックしてみてください。
>>膝のたるみが気になる方へ!原因と効果が期待できる引き締め方法を解説

脂肪の蓄積

脂肪の蓄積も、二の腕のたるみに大きく影響します。運動不足や食生活の乱れ、遺伝的な要因などによって、二の腕に脂肪が蓄積し、たるんで見える場合があります。特に女性は、男性に比べて皮下脂肪がつきやすく、二の腕に脂肪が蓄積しやすいため注意が必要です。

冷え性の方も二の腕がたるみやすい傾向があります。冷え性は血行不良を引き起こし、脂肪が燃焼されにくく、蓄積しやすいため、たるみの原因です。適度な運動やバランスの良い食生活、血行を促進する生活習慣を心がけ、脂肪の蓄積を防ぐことが大切です。

姿勢の悪さ

猫背や巻き肩などの姿勢の悪さも、二の腕のたるみにつながります。日常生活では、パソコン作業やスマホ操作など、前かがみの姿勢になりがちです。姿勢が悪い状態が続くと、肩甲骨が外側に広がり、肩や腕周りの筋肉が正しく使われなくなります。結果、上腕三頭筋を含む腕の筋肉が衰え、たるみが生じやすくなります。

姿勢の悪さは血行を悪化させ、代謝も低下させるため、脂肪が燃焼されにくく、たるみをさらに悪化させる要因です。正しい姿勢を意識することで、二の腕のたるみだけでなく、肩こりや腰痛などの体の不調の改善も期待できます。

自宅でできる二の腕の引き締め方法

自宅でも手軽にできる二の腕の引き締め方法を5つご紹介します。効果には個人差がありますが、継続的に実践することで、二の腕のたるみの改善が期待できます。

  • 筋トレ
  • マッサージ・リンパ流し
  • 食生活の見直し
  • 適度な水分摂取
  • 猫背の改善

筋トレ

二の腕のたるみ改善には、上腕三頭筋という筋肉を鍛えることが重要です。ご自宅でできる上腕三頭筋の筋トレを3種類ご紹介します。トレーニングは継続が大切ですが、痛みや違和感を感じる場合は無理せず中止し、医師や専門家に相談してください。

トレーニング名 やり方 1日の回数(目安)
リバースプッシュアップ
(逆腕立て伏せ)
1.椅子や安定した机に手をつき、足を前に伸ばす
2.肘を曲げて体をゆっくり下ろし、再び肘を伸ばして戻る
3.椅子の高さで負荷を調整する
10回×2~3セット
ダンベルキックバック 1.軽いダンベル(1~2kg)や500mlペットボトルを片手に持ち、もう片方の手で体を支える
2.前かがみになり、肘を90度に曲げてから後方へ伸ばす
3.肘の位置が下がらないように注意する
左右10回×2~3セット
アームサークル 1.両腕を肩の高さで横に伸ばし、手のひらを下に向ける
2.そのまま腕で大きな円を描くように前後に回す
3.肩甲骨を意識するとより効果が期待できる
前後10回ずつ×2~3セット

マッサージ・リンパ流し

マッサージやリンパ流しは、二の腕のむくみを解消し、血行を促進することで、たるみの改善が期待できます。老廃物の排出も促し、肌の代謝を高める効果もあるとされています。お風呂上がりなど、体が温まっているときに行いましょう。具体的なやり方とポイントを解説します。

手順 やり方 ポイント
ステップ1 マッサージオイルやクリームを二の腕全体に塗布する オイルやクリームを使うことで、よりスムーズにマッサージができる
ステップ2 脇の下から肘に向かって、手のひらで優しく滑らせるようにマッサージする リンパの流れを意識して、老廃物を流すイメージで行う
ステップ3

 

ステップ2と同様に、肘から脇の下に向かってマッサージする あまり力を入れすぎないように注意する
ステップ4 二の腕の内側と外側も同様にマッサージする 脂肪がつきやすい内側は、念入りに行う
ステップ5 最後に、指先で軽く叩くようにタッピングする タッピングは、血行促進効果を高めるのに役立つ

食生活の見直し

食生活の乱れは、脂肪の蓄積につながり、二の腕のたるみを悪化させる原因です。バランスの良い食事を心がけ、特に、タンパク質、ビタミンC、カリウムを積極的に摂取しましょう。それぞれの栄養素の主な働きと、豊富に含まれる食材は以下の表のとおりです。

栄養素 期待できる効果 多く含む食品
タンパク質 筋肉をつくる 肉、魚、大豆製品、卵、乳製品
ビタミンC コラーゲン生成を助け、皮膚の弾力を保つ 野菜(ピーマン・ブロッコリーなど)、果物(レモン・イチゴ・キウイ・柑橘類など)
カリウム 余分なナトリウムを排出し、むくみを予防・改善する 野菜(ほうれん草・かぼちゃなど)、果物、海藻類

たるみの原因や予防には、顔まわりのケアも欠かせません。特にフェイスラインのたるみは、加齢や生活習慣の影響を受けやすく、印象年齢にも大きく関わります。以下の記事では、フェイスラインの引き締めに効果が期待できるセルフケアや美容医療について詳しく解説していますので、あわせて参考にしてみてください。
>>フェイスラインは引き締められる?たるみ改善が期待できるケア方法を解説

適度な水分摂取

水分不足は、体内の代謝を低下させ、むくみの原因となる場合があります。1日に1.5~2リットル程度の水分をこまめに摂るように心がけましょう。水だけでなく、ノンカフェインのお茶やハーブティーなどもおすすめです。一度に大量に飲むのではなく、少量ずつこまめに摂取することがポイントです。

猫背の改善

猫背は、肩甲骨の位置がずれることで、肩や腕周りの血行不良を引き起こし、二の腕のたるみにつながる可能性があります。普段から正しい姿勢を意識し、胸を張って背筋を伸ばしましょう。デスクワークなどで長時間同じ姿勢を続ける場合は、こまめに休憩を取り、ストレッチなどを行うことが重要です。

肩甲骨を意識的に動かすストレッチは、姿勢を改善させるだけでなく、血行促進効果も期待できます。パソコンやスマートフォンの画面を目線の高さに合わせることで、猫背になりにくくなります。

二の腕の引き締めが期待できる美容医療

二の腕の引き締めが期待できる美容医療は以下のとおりです。

  • 脂肪溶解注射
  • ハイフ(HIFU)
  • ラジオ波治療
  • EMS

脂肪溶解注射

脂肪溶解注射は、脂肪を分解する薬剤を皮下に直接注射する治療法です。メスを使わないため、体への負担が少なく、ダウンタイムも比較的短いのが特徴です。日常生活への影響を最小限に抑えながら治療を受けたい方に向いています。

脂肪溶解注射には、植物由来の成分が中心の「BNLS注射」や、脂肪細胞に直接働きかける薬剤を使用した「メソセラピー」など、いくつかの種類があります。それぞれに含まれる薬剤の成分や作用機序が異なるため、医師と相談の上、ご自身に合った薬剤を選択することが大切です。

脂肪溶解注射は、脂肪細胞そのものを減少させるため、リバウンドしにくいというメリットがあります。ただし、1回の治療ですべての脂肪細胞を除去することは難しく、数回に分けて注射する必要があります。効果には個人差があり、1回で劇的な変化が見られないこともあります。注入部位に腫れや内出血、痛みが生じる可能性もあります。

以下の記事では、脂肪溶解注射を受けた後に生じるダウンタイムについて、具体的な期間や症状、軽減するための方法を詳しく解説しています。治療前に不安を減らしておきたい方は、ぜひ参考にしてください。
>>脂肪溶解注射のダウンタイムとは?期間や症状、軽減する方法を解説

ハイフ(HIFU)

ハイフ(HIFU:高密度焦点式超音波)は、熱エネルギーによって皮膚を引き締める治療法です。高エネルギーの超音波を皮膚の深部にあるSMAS筋膜(表情筋を支える膜)に照射します。メスを使わずにリフトアップ効果が期待できるため、たるみ治療として近年注目を集めています。

超音波を一点に集中させることで、皮膚表面へのダメージを抑えながら、深部のSMAS筋膜へ熱エネルギーを届けることができます。治療後すぐに効果を実感できることもありますが、効果のピークは2~3か月後です。効果の持続期間は個人差がありますが、半年~1年程度と言われています。

ハイフは皮膚の深部まで作用するため、施術中に痛みや熱感を伴うことがある点に注意が必要です。施術後には赤みや腫れ、まれに水ぶくれが出ることもありますが、通常は数日以内におさまります。

ラジオ波治療

ラジオ波治療は、高周波の電磁波を照射することで皮膚の深部を温め、コラーゲンの生成を促進する治療法です。肌のハリや弾力をアップさせる効果があり、たるみやシワの改善が期待できます。血行促進効果もあるため、新陳代謝が活発になり、肌のターンオーバー促進も期待できます。

治療後すぐに効果を実感できる場合もありますが、効果の持続期間は個人差があり、数か月程度です。注意点として、ラジオ波治療は、熱エネルギーを利用するため、施術中に熱感を感じることがあります。施術後に赤みや腫れが生じる可能性もあります。

EMS(Electrical Muscle Stimulation)

EMS(Electrical Muscle Stimulation)は、電気刺激によって筋肉を収縮させることで、筋力トレーニングと同じ効果を得られる治療法です。運動が苦手な方や、特定の部位を重点的に鍛えたい方におすすめです。

EMSは、電気刺激によって筋肉を強制的に収縮させるため、通常の筋トレでは鍛えにくいインナーマッスルにも効果があります。血行促進効果により新陳代謝が活発になり、脂肪燃焼効果も期待できます。EMS単体では劇的な効果は難しいですが、他の治療との組み合わせにより、相乗効果が期待できる場合があります。

EMS治療は、電気刺激による筋肉の収縮を利用するため、施術中にピリピリとした刺激を感じることがあります。施術後に筋肉痛に似た症状が現れる場合もありますが、数日で治まることが多いです。

まとめ

二の腕のたるみは、筋力低下、皮膚の弾力低下、脂肪の蓄積、姿勢の悪さなど、複数の要因が重なって起こります。対策としては、筋トレやマッサージ、食生活の見直し、姿勢改善など、自宅でできるケアを継続することが基本です。

それでも十分な効果が得られない場合は、美容医療を選択肢に加えるのも一つの方法です。脂肪溶解注射やハイフなどの治療は、皮膚を切らずにたるみを改善できる可能性があり、個々の状態に合わせて取り入れることが重要です。自分に合った方法で、無理なく理想の二の腕を目指しましょう。

以下の記事では、二の腕痩せを実現するための運動や食事、美容医療について、さらに詳しく解説しています。ご自身に合った方法を探したい方は参考にしてみてください。
>>二の腕痩せはできる?運動や食事のポイントから美容医療まで徹底解説

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参考文献

Saad Mohamed Saad Ibrahiem.Aesthetic Nonexcisional Arm Contouring.Aesthet Surg J,2022,42,7,p.NP463-NP473