フェイスラインは引き締められる?たるみ改善が期待できるケア方法を解説

2025.06.29 更新

鏡を見たとき、フェイスラインのたるみや、ぼやけが気になりませんか?「たるみ」を放っておくと老けた印象を与えてしまいます。シャープなフェイスラインは若々しさの象徴です。加齢や生活習慣の積み重ねで、誰もがフェイスラインのたるみに悩む可能性があります。

スマホの使いすぎやデスクワークでの長時間同じ姿勢などは、フェイスラインのたるみを加速させる要因です。この記事では、フェイスラインのたるみの原因を徹底解明し、効果が期待できるケア方法や美容医療による改善策まで網羅的に解説します。

ご自宅でできるケアからクリニックでの施術まで、あなたに合う方法を見つけてください。

フェイスラインのたるみを改善するには、顔全体の脂肪バランスや筋肉の衰えにも着目する必要があります。以下の記事では、顔痩せに効果が期待できるセルフケアや美容医療を5つの方法に分けて紹介しています。総合的なアプローチで、理想のフェイスラインを目指しましょう。
>>顔痩せ方法5選!セルフケアから美容医療まで詳しく解説

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フェイスラインのたるみの原因4選

フェイスラインのたるみの主な原因について、以下の4つを解説します。

  • 加齢による皮膚の弾力低下
  • 表情筋の衰え
  • 皮下脂肪の蓄積
  • 姿勢の悪さ

加齢による皮膚の弾力低下

年齢を重ねると、どうしてもお肌のハリや弾力が失われていきます。お肌の土台となるコラーゲンやエラスチンといったタンパク質の一種である線維成分が、加齢とともに減少することが原因です。コラーゲンは、真皮の約80%を占めており、肌のハリや弾力を保つのに重要な役割を果たしています。

エラスチンは、コラーゲン同士を結びつけ、肌の弾力性を保つ役割を担っています。ゴムのように伸び縮みすることで、肌の柔軟性を維持しています。コラーゲンやエラスチンは、20代をピークに徐々に減少していきます。40代になると、20代の半分程度まで減少し、肌のハリや弾力が失われます。

お肌の弾力低下は、フェイスラインだけでなく、目元や口元のシワ、ほうれい線などにも影響します。フェイスラインは皮膚の面積が広く、重力の影響を受けやすい部分です。加齢による弾力低下は、フェイスラインのたるみに大きく関わっています。

表情筋の衰え

表情筋は、皮膚を支える役割を担っています。表情筋が衰えると、皮膚を支える力が弱まり、重力に負けてたるんでしまいます。30種類以上もの表情筋が複雑に連携して、喜怒哀楽のさまざまな表情を作り出しています。表情筋は、意識的に使わないと徐々に衰えていきます。

デスクワークなどで長時間同じ表情を続ける、スマホを長時間うつむいて見るなどは、表情筋を使わないため衰えにつながります。加齢によっても表情筋は衰えやすくなります。表情筋が衰えると、フェイスラインがぼやけるだけでなく、顔全体の印象も老けて見えてしまいます。

皮下脂肪の蓄積

フェイスラインのたるみは、皮下脂肪の蓄積も原因の一つです。皮下脂肪とは、皮膚の下に蓄えられる脂肪のことで、全身のあらゆる場所に存在します。運動不足や食生活の乱れ、加齢などによってエネルギー消費が減り、余分なエネルギーが脂肪として蓄積されます。

脂肪が蓄積すると、フェイスラインがもったりとして、たるんで見えます。顔は他の部位に比べて皮下脂肪がつきやすい部分です。脂肪は重力に引っ張られて下に垂れやすいため、フェイスラインのたるみにつながります。

こうした部分的な脂肪の蓄積にアプローチする方法として、「部分痩せ」が注目されています。以下の記事では、部分痩せの仕組みや効果が期待できる方法、理想のボディラインを作るための具体的なコツについて詳しく解説しています。
>>部分痩せはできる?効果が期待できる方法と理想のボディラインを作るコツ

姿勢の悪さ

長時間の悪い姿勢は、顔の筋肉のバランスを崩し、フェイスラインのたるみにつながることもあります。猫背やスマートフォンを見るときのうつむき姿勢など、頭が前に出ている姿勢を長時間続けると、首や肩の筋肉が凝り固まります。筋肉の凝りにより、血行やリンパの流れが悪くなります。

血行が悪くなると、顔に老廃物が溜まりやすくなり、むくみの原因となります。むくみは、余分な水分や老廃物が皮下に溜まった状態です。フェイスラインがむくむと、輪郭がぼやけてしまい、たるんで見せてしまいます。

フェイスラインを引き締めるケア方法5選

自宅で手軽に取り組めるフェイスラインを引き締めるケア方法は、以下の5つです。

  • 表情筋トレーニング
  • マッサージ
  • 美顔器・美顔ローラーの活用
  • 食生活の改善
  • 適度な運動

表情筋トレーニング

表情筋のトレーニング方法は、以下のとおりです。

  • あいうえお体操:「あ・い・う・え・お」と口を大きく動かす
  • 舌回し体操:舌を口の中で大きく回す

上記のトレーニングは、顔のさまざまな表情筋の刺激と、筋力の強化を目的としています。1日数分でも構いません。継続することで、フェイスラインの引き締め効果が期待できます。

以下の記事では、頬の肉を落とすために効果的なケア方法や、生活習慣の見直しによるアプローチについて詳しく解説しています。表情筋トレーニングとあわせて参考にしてみてください。
>>頬の肉を落とす方法!スッキリ顔を目指せるケアと生活習慣の見直しポイント

マッサージ

マッサージは、リンパの流れを促進し、老廃物の排出を促す効果が期待できるケア方法です。顔のむくみが気になる方にもおすすめです。むくみとは、体内の水分代謝が滞り、余分な水分が皮下に溜まった状態です。おすすめのマッサージは、以下のとおりです。

  • 耳の下から鎖骨にかけて、優しくリンパを流すように行う
  • あご先から耳の下に向けて、フェイスラインに沿って行う

マッサージを行う際は、専用のオイルやクリームを使用すると、肌への摩擦を軽減できます。

美顔器・美顔ローラーの活用

美顔器や美顔ローラーは、電気刺激や振動、LEDなどさまざまな機能によって、肌のハリや弾力の改善が期待できます。たるみが気になる部分に沿って、優しくローリングすることで、肌の血行を促進し、新陳代謝を高める効果が期待できます。美顔器には、以下の種類があり、それぞれ期待できる効果や特徴が異なります。

  • 超音波
  • EMS
  • RF(高周波)
  • LED

使用の際は、ご自身の肌質や悩みに合った美顔器を選ぶことが推奨されています。

食生活の改善

バランスの良い食事は、健康な肌を保つために欠かせません。バランスの良い食事により、フェイスラインのたるみの予防や改善のサポートが期待できます。以下の栄養素の摂取を心がけましょう。

  • たんぱく質:肌の弾力やハリを維持する
  • ビタミンC:コラーゲンの生成を促進する
  • ビタミンA:皮膚のターンオーバーを正常に保つ

肉や魚、卵、大豆製品などに多く含まれるたんぱく質は、肌の主成分であるコラーゲンやエラスチンの生成に不可欠です。塩分の過剰摂取は、むくみの原因となります。塩分を摂りすぎると、体は水分を溜め込もうとするため、顔がむくんでしまいます。味付けが濃い料理や加工食品は控えめにし、薄味を心がけましょう。

適度な運動

適度な運動は、血行促進や新陳代謝の向上につながり、むくみの解消や肌のハリの改善に効果が期待できます。おすすめの運動の種類と効果などについて、以下の表にまとめています。

運動の種類 主な効果 肌・フェイスラインへの影響
有酸素運動(ウォーキング・ジョギング) ・血行促進
・老廃物の排出促進
・肌のターンオーバー正常化
・たるみやシワの予防
エクササイズ(ヨガ・ピラティス) ・姿勢改善
・筋肉バランスの調整
・フェイスラインのたるみの予防
・姿勢悪化の影響の軽減

適度な運動は、心身のリフレッシュにも期待がもてます。ストレスは、活性酸素を発生させ、肌の老化を促進する原因の一つと言われています。適度な運動でストレスを発散し、心身ともに健康な状態を保つことが、美しいフェイスラインを維持する秘訣です。

美容医療によるフェイスラインのたるみ改善

フェイスラインのたるみ改善を目指す、主な美容医療は以下のとおりです。

  • HIFU(高密度焦点式超音波)
  • RF(高周波治療)
  • ショートスレッドリフト
  • 脂肪溶解注射

HIFU(高密度焦点式超音波)

HIFU(ハイフ)は、高密度焦点式超音波エネルギーを皮膚深部にあるSMAS筋膜(表情筋を支える膜)に照射する治療法です。高密度焦点式超音波エネルギーは、熱エネルギーに変換され、SMAS筋膜に微細な熱損傷を与えます。SMAS筋膜の熱損傷が治癒する過程で、コラーゲンやエラスチンの生成が促進されます。

コラーゲンやエラスチンの生成により、肌の引き締めやリフトアップ効果が期待できます。HIFUは、メスを使わずに皮膚の深部にアプローチできるため、ダウンタイムが少なく、施術直後からメイクも可能です。期待できる効果の持続期間は個人差がありますが、半年〜1年程度とされています。

費用は、照射範囲やショット数によって異なりますが、1回あたり5〜20万円程度(税込)が相場です。施術時間は、10〜40分程度です。

RF(高周波治療)

RF(高周波治療)は、高周波の電磁波を皮膚に照射することで、肌の深部を温めてコラーゲンの生成を促進します。コラーゲンの生成により、皮膚のたるみを改善する方法です。RF治療器には、以下のさまざまな種類があり、それぞれ照射範囲や深さが異なります。

  • 単極式
  • 双極式
  • 多極式

高周波エネルギーは、肌の深部にある真皮層に働きかけ、熱変性を起こすことで線維芽細胞を活性化します。線維芽細胞が活性化されると、コラーゲンやエラスチンの生成が促進され、肌のハリや弾力が向上し、たるみが改善されます。

RF治療は、HIFUと同様にメスを使わない施術であるため、ダウンタイムが少なく、施術直後からメイクが可能です。費用は、照射範囲や使用する機器によって異なりますが、1回あたり1〜10万円程度(税込)が相場です。施術時間は、30分〜1時間程度です。

首の若返り効果に関する研究があります。マイクロニードルRF治療にビタミンCやE、フェルラ酸配合美容液の併用により、優れた結果が得られたという報告です。

ショートスレッドリフト

ショートスレッドリフトは、特殊な細い糸を皮下に挿入し、たるんだ皮膚を引き上げて、フェイスラインをシャープにする施術です。使用する糸には、吸収されるものと吸収されないものがあり、医師と相談して最適な糸を選びます。

挿入された糸は、皮膚を持ち上げるだけでなく、異物として認識されることで、周囲の組織に軽い炎症反応を引き起こします。糸の挿入による炎症反応が治癒する過程で、コラーゲンやエラスチンの生成が促進され、肌のハリや弾力アップも期待できます。

期待できる効果の持続期間は、使用する糸の種類によって異なりますが、半年〜1年程度です。費用は、使用する糸の本数によって異なりますが、1本あたり5千〜1万円程度(税込)が相場です。施術時間は、30分〜1時間程度です。

当院では、より少ない本数で高い効果を引き出せるよう独自の技術を用い、施術時間や痛みの負担も最小限に抑えています。以下のページで、詳しい施術方法や施術前後の動画、費用について解説しています。
>>ショートスレッドリフトについて

脂肪溶解注射

脂肪溶解注射は、フェイスラインに蓄積した脂肪を薬剤で溶解し、排出することで、フェイスラインをすっきりさせる施術です。脂肪細胞自体を減少させるため、リバウンドしにくいとされることもありますが、効果には個人差があります。薬剤には、デオキシコール酸やホスファチジルコリンなどが用いられます。

脂肪溶解注射の薬剤は、脂肪細胞の細胞膜を破壊し、脂肪を溶解する作用がある薬剤です。溶解された脂肪は、体内の代謝によって徐々に排出されます。効果が現れるまでに数週間かかる場合があり、複数回の施術が必要になることもあります。

費用は、注入量や使用する薬剤によって異なりますが、1回あたり1〜5万円程度(税込)が相場です。施術時間は、10〜30分程度です。

当院では脂肪溶解注射(カベリン)による痩身治療を行っています。フェイスラインなど気になる部位を狙い撃ちでき、すっきりとしたシルエットを目指せます。初回7,600円(税込)からお試しいただけ、施術時間は部位により5〜15分程度と短時間です。ダウンタイムも短く、施術後すぐに日常生活に戻れます。脂肪溶解注射について、以下のページでより具体的に解説しています。
>>脂肪溶解注射(カベリン)について

まとめ

加齢や生活習慣など、さまざまな原因でフェイスラインは変化してしまいます。毎日のケアで、理想のフェイスラインに近づける可能性があります。今日からできるケア方法は以下のとおりです。

  • 表情筋トレーニング
  • マッサージ
  • 美顔器
  • 食生活の改善
  • 適度な運動

ご自身に合う方法を見つけて、継続することが大切です。バランスの良い食事を摂り、適度な運動で血行を促進することで、内側からもハリのある肌を目指しましょう。以下の美容医療も、たるみ改善が期待されている治療法です。

  • HIFU(高密度焦点式超音波)
  • RF(高周波治療)
  • ショートスレッドリフト
  • 脂肪溶解注射

さまざまな施術がありますので、医師と相談して、ご自身に合う治療法を見つけてください。

脂肪溶解注射を検討する際は、施術後のダウンタイムについて理解しておくことが重要です。腫れや内出血などの症状を軽減し、安心して施術を受けるためのポイントを知っておきましょう。以下の記事では、ダウンタイムの具体的な症状や期間、対処法について詳しく解説しています。
>>脂肪溶解注射のダウンタイムとは?期間や症状、軽減する方法を解説

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