脂肪溶解注射は顔に何cc必要?部位別の適正量と効果を解説

2025.06.29 更新

鏡を見るたびにフェイスラインのぼやけや二重あご、頬の脂肪が気になりませんか?メスを使わずに、顔の悩みの解決を期待できる脂肪溶解注射は、効果を発揮するための適切な注入量があります。頬やフェイスライン、顎下など、パーツによって最適な注入量は異なります。1cc単位の微妙な違いが、仕上がりの美しさに大きく影響します。

この記事では、脂肪溶解注射の部位別適正量や効果、費用相場、リスクやダウンタイムを解説します。理想のフェイスラインを手に入れるための第一歩として、正しい知識を身につけることが大切です。

以下の記事では、フェイスラインのたるみを引き締める方法について紹介しています。年齢による緩みに悩んでいる方は、ぜひチェックしてみてください。
>>フェイスラインは引き締められる?たるみ改善が期待できるケア方法を解説

当院の予約はこちらから

まずはお気軽にご相談ください

顔の脂肪溶解注射の部位別適正量と効果

顔の脂肪溶解注射の部位別適正量や効果について、以下のとおり説明します。

  • 頬への脂肪溶解注射
  • フェイスラインへの脂肪溶解注射
  • 顎下(二重あご)への脂肪溶解注射
  • まぶたへの脂肪溶解注射

頬への脂肪溶解注射

頬への脂肪溶解注射の適正量は、一般的に片側1~4cc程度が目安です。適正量は、脂肪の分布や状態、希望する効果によって異なります。頬は顔の中心部であり、顔全体の印象を大きく左右します。頬の脂肪によって、顔が大きく見えたり、ぼんやりとした印象になったりする場合があります。

脂肪溶解注射によって頬の脂肪を減らし、すっきりとしたフェイスラインとシャープな印象を得られる可能性があります。頬骨の上やほうれい線の上、口角の横など、注入箇所も脂肪の状態に合わせて調整します。頬全体で3~10cc程度注入することもあります。

フェイスラインへの脂肪溶解注射

フェイスラインへの脂肪溶解注射の適正量は、片側1~5cc程度、全体で5~20cc程度が目安です。フェイスラインは皮膚が薄いため、一度に大量の薬剤を注入せず、少量ずつ丁寧に注入していくことが重要です。少量ずつ注入する理由は、腫れや内出血などのリスクを最小限に抑えるためです。

フェイスラインのぼやけは、年齢を感じさせる大きな要因の一つです。フェイスラインへの脂肪溶解注射は、もたついた脂肪を減らし、シャープで引き締まったフェイスラインの改善が期待できます。

顎下(二重あご)への脂肪溶解注射

顎下(二重あご)への脂肪溶解注射の適正量は、1~5cc程度が目安です。顎の状態や希望する効果によっては、10~15cc程度注入する場合もあります。二重あごの原因が脂肪の蓄積だけでなく、皮膚のたるみも関与している場合は、他の治療法との併用も検討する必要があります。

二重あごは、フェイスラインをぼやけさせ、横顔の美しさを損なう原因となります。顎下への脂肪溶解注射は、二重あごを解消し、すっきりとしたフェイスラインの改善が期待できます。

以下の記事では、顎下の脂肪が気になる方に向けて、原因別の対処法や改善に役立つ具体的な方法について解説しています。セルフケアから医療施術まで幅広く知りたい方におすすめです。
>>顎下の肉が気になる方へ!原因と効果が期待できる改善法を詳しく解説

鼻への脂肪溶解注射

鼻への脂肪溶解注射の適正量は、1~4cc程度と少量です。鼻は皮膚が薄く、血管が集中しているため、慎重に注入量を調整する必要があります。過剰な注入は、腫れや内出血などのリスクを高める可能性があるため、医師の熟練した技術と判断が重要です。鼻は顔の中心に位置し、顔全体のバランスを決定づける重要なパーツです。

鼻に脂肪が多すぎると、鼻が大きく見えてしまうことがあります。鼻への脂肪溶解注射は、鼻筋をすっきりと見せられる可能性があります。以下の記事では、鼻に脂肪溶解注射を行う際の具体的な施術の流れや、得られる効果、注意すべきポイントについて詳しく解説しています。施術を検討中の方は参考にしてみてください。
>>鼻に脂肪溶解注射を打つ効果は?施術の流れと注意点を解説

まぶたへの脂肪溶解注射

まぶたへの脂肪溶解注射の適正量は、片側1cc(両目で合計2cc)程度と少量です。まぶたは顔の中でも特に皮膚が薄いため、ごく少量ずつ丁寧に注入することが重要です。過剰な注入は、腫れや内出血などのリスクを高める可能性があるので、慎重な施術を行います。まぶたの脂肪が多すぎると、目が腫れぼったく、疲れた印象を与えます。

まぶたの脂肪を減らすことですっきりとした目元を作り、明るく若々しい印象を得られる可能性があります。

顔の脂肪溶解注射の費用相場

費用の目安としては、薬剤1ccあたり5,000〜20,000円程度が相場です。頬に片側3ccずつ注入する場合、合計6ccとなるため、30,000〜120,000円程度の費用がかかります。脂肪溶解注射の費用が決定される要素は、以下のとおりです。

  • 薬剤の種類:薬剤によって効果や持続時間が異なり、価格に違いがある
  • 注入量:注入量が多いほど高く設定される
  • クリニック:都心部は地方のクリニックに比べ、高くなる傾向にある

脂肪溶解注射は、自由診療のため、全額自己負担となります。クリニックによっては、初診料や再診料、麻酔代、冷却パック代などの費用が別途発生する場合があります。費用を抑える場合は、キャンペーンの利用や、複数回の施術をまとめて契約することで割引を受けられる可能性があります

医師の経験や実績、カウンセリングの丁寧さ、アフターケアの充実度なども考慮し、信頼できるクリニックを選びましょう。

脂肪溶解注射のリスクとダウンタイム

脂肪溶解注射に伴うリスクとダウンタイムについて、以下のとおり解説します。

  • 脂肪溶解注射のリスク
  • 腫れ、内出血、痛みなどの副作用と対処法
  • ダウンタイムの過ごし方

脂肪溶解注射のリスク

起こりうるリスクとして、注入部位の腫れや内出血、痛み、熱感、硬結(しこり)、色素沈着などが挙げられます。多くは一時的で、数日〜数週間で自然に軽快する場合が多いです。感染やアレルギー反応、神経損傷などの重篤な副作用が起こる可能性も無いわけではありません。

薬剤が血管内に注入されると、皮膚の壊死や塞栓症を引き起こす可能性も懸念されます。

腫れ、内出血、痛みなどの副作用と対処法

脂肪溶解注射の主な副作用と対処法は、以下のとおりです。

副作用 対処法
腫れやむくみ 冷却パックを当て、心臓より高く保つ
内出血 コンシーラーでカバーする
痛み 鎮痛剤を服用する
熱感 冷却パックを当てることで、数日で自然に軽快する
硬結(しこり) 医師の指示のもと、適切なマッサージを行う
色素沈着 医師へ相談し、美白効果のあるクリームや軟膏を使用する

副作用の程度や持続期間は個人差があります。症状が長引いたり、悪化したりする場合は、自己判断せずに速やかにクリニックに連絡し、医師の診察を受けてください。

ダウンタイムの過ごし方

ダウンタイムの過ごし方については、以下のとおりです。

  • 施術当日は、激しい運動や入浴、飲酒、サウナなど避けて安静に過ごす
  • 施術部位は清潔に保ち、摩擦や圧迫などの刺激は避ける
  • アルコールや塩分の多い食事は控え、バランスの良い食事と適度な水分をとる
  • 腫れや内出血がある場合は、15〜20分程度冷却パックで冷やす
  • マッサージは医師の指示に従って行う
  • 直射日光は避け、日焼け止めや帽子、日傘などでUV対策を行う

ダウンタイム中の過ごし方について、不安なことがあれば、遠慮なくクリニックに相談してください。

脂肪溶解注射を行うクリニックを選ぶポイント

脂肪溶解注射を行うクリニックを選ぶ際に、注意すべきポイントは以下のとおりです。

  • 施術実績
  • 明確な料金体系
  • 信頼できる医師
  • 丁寧なカウンセリング

施術実績

豊富な実績があるかは、クリニックを選ぶうえで重要です。症例写真や口コミなどを確認し、どのくらい症例を経験しているかを確認しましょう。脂肪溶解注射は顔の繊細な部位に行う施術であるため、医師の経験値は仕上がりに大きく影響します。実績豊富なクリニックを選ぶことは、リスクを最小限に抑えるためにも重要です。

国際美容形成外科学会(ISAPS)の統計によると、2023年には世界で1,580万件以上もの美容手術が行われています。多くの施術が行われている背景には、技術の進歩と需要の高まりがありますが、同時にリスクも存在します。

明確な料金体系

施術前に、料金体系や支払い方法、追加費用が発生する可能性など、費用に関する疑問を解消しましょう。脂肪溶解注射の費用は、クリニックによって大きく異なります。不明瞭な点があれば、納得いくまで質問することが大切です。費用が明確で、わかりやすい料金体系を提示しているクリニックは、信頼できるクリニックである可能性が高いです。

信頼できる医師

信頼できる医師の特徴は、以下のとおりです。

  • 話を丁寧に聞き、質問にきちんと答える
  • 施術内容やリスク、副作用について詳しく説明する
  • 希望に寄り添い、適切な施術方法を提案する
  • 施術のメリットだけでなく、デメリットについてもきちんと説明する
  • 強引に施術を勧誘しない

医師の人柄や対応も、クリニック選びの重要な要素です。医師との相性も考慮しながら、信頼できる医師を選びましょう。

丁寧なカウンセリング

丁寧なカウンセリングは、クリニックを選ぶ重要な指標の一つです。カウンセリングにおける確認内容は、以下のとおりです。

  • 自分の体質や脂肪の状態に適した薬剤の種類
  • 注入量と適切な施術回数
  • 施術部位と期待できる効果
  • 施術に伴うリスクや副作用
  • 施術費用と支払い方法
  • 施術後のケア方法
  • ダウンタイムの期間と過ごし方

カウンセリング時に症例写真を確認しましょう。仕上がりをイメージでき、自分に合った施術かどうかを判断しやすくなります。美容医療は日々進化しており、新しい技術や治療法が登場することもあります。技術の進歩と安全性に配慮した施術を選択するために、信頼できる医師のいるクリニックを選ぶことが重要です。

まとめ

顔の脂肪溶解注射はパーツごとに、適正量や効果が異なります。使用する薬剤の種類や注入量、費用など複数のクリニックを比較検討し、予算や希望に合ったクリニックを選ぶことが大切です。脂肪溶解注射には、腫れや内出血などのリスクやダウンタイムも存在します。施術前に医師からしっかりと説明を受け、疑問や不安を解消することが重要です。

理想の顔立ちを手に入れるために、信頼できるクリニックを選び、安心して施術を受けましょう。

当院では脂肪溶解注射(カベリン)による痩身治療を行っています。頬や顎下など気になる部位を狙い撃ちでき、すっきりとしたシルエットを目指せます。初回7,600円(税込)からお試しいただけ、施術時間は部位により5〜15分程度と短時間です。ダウンタイムも短く、施術後すぐに日常生活に戻れます。脂肪溶解注射について、以下のページでより具体的に説明しています。
>>脂肪溶解注射(カベリン)について

当院の予約はこちらから

まずはお気軽にご相談ください

参考文献

Lina Triana, René M Palacios Huatuco, Gianluca Campilgio, Esteban Liscano. Trends in Surgical and Nonsurgical Aesthetic Procedures: A 14-Year Analysis of the International Society of Aesthetic Plastic Surgery-ISAPS. Aesthetic Plastic Surgery, 2024, 48, 20, p.4217-4227