ダイエットや運動では落としにくい、二重あごや頬のたるみ、お腹周りや太ももなどの脂肪に悩む方は多いです。脂肪溶解注射は、メスを使わずに気になる部位の脂肪へ直接アプローチできる治療法です。施術時間は10〜30分程度と短く、部分痩せを目指せる方法として注目されています。
この記事では、脂肪溶解注射の種類やそれぞれの特徴、効果や副作用、施術を選ぶ際のポイントまで、詳しく解説します。理想のボディラインを目指すための選択肢として、ぜひ参考にしてください。
当院では脂肪溶解注射(カベリン)による痩身治療を行っています。二の腕やお腹周りなど気になる部位を狙い撃ちでき、すっきりとしたシルエットを目指せます。初回7,600円(税込)からお試しいただけ、施術時間は部位により5〜15分程度と短時間です。ダウンタイムも短く、施術後すぐに日常生活に戻れます。脂肪溶解注射について、以下のページでより具体的に説明しています。
>>脂肪溶解注射(カベリン)について
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脂肪溶解注射とは脂肪細胞を分解して体外に排出するための注射
脂肪溶解注射は、注射によって脂肪を減少させる治療法です。脂肪が気になる部分に直接薬剤を注入することで、脂肪細胞を小さくしたり、破壊したりします。ダイエットや運動では落としにくい二重あごや頬のたるみ、お腹、太ももなどに効果が期待でき、気になる部位をピンポイントでケアしたい方に適しています。
脂肪溶解注射には、脂肪細胞を小さくするタイプと、脂肪細胞を破壊するタイプがあります。脂肪細胞を小さくするタイプの注射は、脂肪細胞内の脂肪量を減らすことでサイズダウンを図ります。脂肪細胞の数自体を減らすわけではないため、施術後の生活習慣によっては、リバウンドする可能性があります。
効果は穏やかで、複数回の施術が必要なケースもありますが、腫れや痛みが少ないというメリットがあります。脂肪細胞を破壊するタイプの注射は、薬剤によって脂肪細胞を破壊し、体外に排出することで脂肪を減少させます。効果が期待できる一方で、腫れや痛みが比較的強く出る可能性があります。
脂肪溶解注射に使用される成分の中には、非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)の治療に応用されているものがあります。ポリエンホスファチジルコリン(PPC)という成分は、細胞膜の構成成分で、肝臓における脂肪代謝を改善する効果が期待されています。
最近の研究では、PPCとリラグルチドという糖尿病治療薬を併用することで、NAFLDの治療効果の向上が報告されています。脂肪関連因子を改善し、肝酵素の活性を低下させる効果があり、安全性も高いとされています。
脂肪溶解注射の種類と特徴
代表的な脂肪溶解注射の種類と特徴について以下の内容を解説します。
- BNLSアルティメット
- カベリン
- チンセラプラス
- FatX・FatXcore(ファットエックスコア)
BNLSアルティメット
BNLSアルティメットは、植物由来の成分を主成分とした脂肪溶解注射です。主成分のデオキシコール酸は、脂肪細胞の細胞膜を破壊する働きがあります。コエンザイムQ10やカテキンなどの成分も配合されており、相乗効果を発揮することで、脂肪を溶解しながら、肌へのダメージを最小限に抑えます。
腫れやダウンタイムが少ないことが大きな特長で、施術後すぐにメイクも可能です。顔への施術を検討している方に適しており、日常生活への影響を抑えたい方におすすめです。
カベリン
カベリンは、デオキシコール酸を0.5%配合した脂肪溶解注射です。BNLSアルティメットと同様に、デオキシコール酸の働きによって脂肪細胞を破壊し、脂肪を溶解させます。カベリンには、アーティチョークエキスやL-カルニチンなどの成分も配合されており、むくみや腫れの抑制、脂肪の分解・代謝促進効果も期待できます。
効果と安全性のバランスが良い点が、カベリンの大きな特徴です。初めて脂肪溶解注射を受ける方にも適しています。
チンセラプラス
チンセラプラスは、デオキシコール酸を高濃度(0.8%)で配合した脂肪溶解注射です。デオキシコール酸の濃度が高い分、BNLSアルティメットやカベリンと比較して、より高い脂肪溶解の効果を期待できます。脂肪を効率的に減らしたい方にとって、チンセラプラスは有力な選択肢です。
デオキシコール酸の濃度が高いため、腫れや痛みが生じる可能性は高くなります。
FatX・FatXcore(ファットエックスコア)
FatXやFatXcore(ファットエックスコア)は、デオキシコール酸を1%配合した、強い脂肪溶解作用を持つ注射です。FatXcoreは、FatXの効果を維持しつつ、腫れや痛みを軽減する成分が配合されており、コラーゲン生成促進によるたるみ予防効果も期待できます。ダウンタイムは比較的短く、顔への施術後でもすぐにメイクが可能とされています。
強い作用を求める方におすすめですが、副作用のリスクも高いため、医師との十分な相談が必要です。
脂肪溶解注射の主な効果
脂肪溶解注射の主な効果は、以下のとおりです。
- 部分痩せ
- 顔痩せ
- 二重あご解消
部分痩せ
部分痩せとは、特定の部位の脂肪を減らすことを指します。お腹周りや太もも、二の腕などは、脂肪がつきやすく落ちにくい部位とされ、通常のダイエットや運動では変化が出にくいケースもあります。脂肪溶解注射は、気になる部位に直接薬剤を注入することで、脂肪をピンポイントで減少させる効果が期待できます。
特に太ももは、ボディラインに大きく影響する部位であり、見た目の変化を実感しやすいパーツのひとつです。脂肪溶解注射による太ももの施術は、美脚を目指す方にとって有効な選択肢と言えるでしょう。以下の記事では、太ももに焦点を当てた脂肪溶解注射の効果や注意点について詳しく解説しています。
>>太ももの脂肪溶解注射で理想の美脚へ!効果と注意点を詳しく解説
顔痩せ
顔痩せとは、顔全体の脂肪を減らし、すっきりとしたフェイスラインに整えることを指します。顔の脂肪は、加齢や生活習慣の乱れによって蓄積しやすく、フェイスラインのぼやけや顔全体の大きさにも影響を与えます。脂肪溶解注射は、頬やあご下などの脂肪に直接作用することで、シャープな印象や小顔効果が期待できます。
顔痩せには脂肪溶解注射のほかにも、セルフケアや表情筋のトレーニング、マッサージ、美容医療など、さまざまなアプローチ方法があります。以下の記事では、それらの方法を比較しながら紹介していますので、ご自身に合った顔痩せの手段を見つける参考にしてください。
>>顔痩せ方法5選!セルフケアから美容医療まで詳しく解説
二重あご解消
二重あごは、あごの下に脂肪がたまり、フェイスラインがぼやけてしまう状態です。加齢や遺伝、姿勢の悪さ、食生活の乱れなど複数の要因が関係しています。脂肪溶解注射は、あご下の脂肪に直接アプローチすることで、フェイスラインの引き締めが期待できます。
脂肪溶解注射の副作用
脂肪溶解注射の主な副作用は、以下のとおりです。
- 腫れ
- 内出血
- 痛み・むくみ
腫れ
脂肪溶解注射で最もよく見られる副作用は腫れです。注入された薬剤が脂肪細胞を破壊する過程で、周辺組織に炎症反応が生じるために起こります。炎症反応は、組織を修復しようとする体の自然な反応です。腫れの程度は、注入量や薬剤の種類、個人差によって大きく異なります。
デオキシコール酸を高濃度で含むFatXなどは、BNLSアルティメットと比較して腫れが強く出る傾向があるとされています。
内出血
注射針が皮下の血管を傷つけることで、内出血が起こる場合があります。内出血は、皮膚に赤紫色の斑点として現れ、時間の経過とともに青紫色や黄色へと変化していきます。内出血は、血管から漏れ出た血液が皮膚の下で凝固し、徐々に分解されていく現象です。
発生する範囲や程度は、血管の状態や注射針の太さ、個人差によって異なります。
痛み・むくみ
施術時には、皮膚に注射針を刺す際のチクッとした痛みを感じることがあります。痛みの感じ方は個人差があり、敏感な方は事前に医師へ相談することで麻酔クリームの使用も可能です。施術後には、痛みとともにむくみが生じることもあります。注入した薬剤や炎症反応、注射によって生じた組織液の貯留などが原因と考えられます。
脂肪溶解注射の施術の流れとダウンタイム
脂肪溶解注射の施術の流れとダウンタイムについて、以下をそれぞれ解説します。
- 施術時間と当日の流れ
- ダウンタイム中の注意点
- アフターケアの方法
施術時間と当日の流れ
施術時間は、注入部位や薬剤の種類、注入量などによって異なりますが、一般的には10~30分程度と比較的短時間です。当日の主な流れは、以下のとおりです。
- カウンセリング
- 施術前の準備
- 麻酔(希望があれば)
- 注射
- 施術後
医師とのカウンセリングでは、服用中の薬やアレルギーの有無、既往歴、治療部位、希望する仕上がりなどを確認します。複数の脂肪溶解注射から自分に適した種類を選ぶため、医師とメリット・デメリットを整理しながら相談することが大切です。
施術前には、注入部位の消毒とマーキングを行い、薬剤の正確な注入位置を決定します。痛みに不安がある場合には、麻酔クリームや局所麻酔を使用することも可能なので、事前に医師に相談しましょう。薬剤は極細の針を使用して皮下脂肪へ注入されます。注入時の痛みには個人差があり、部位や薬剤によっても異なります。
施術後は、冷却によって炎症を抑える処置を行った後、すぐに帰宅が可能です。冷却時間は、通常10~15分程度とされています。
ダウンタイム中の注意点
脂肪溶解注射のダウンタイムは、薬剤の種類や注入量、個人差などによって異なりますが、一般的には数日~数週間程度です。ダウンタイム中は、以下の点に注意しましょう。
- 施術部位を強くこすったり、マッサージしたりしない
- 入浴はシャワーのみで、湯船に浸からない(施術当日はシャワーも控える)
- 激しい運動や飲酒、サウナなどは避ける
- 施術部位を直射日光に当てない
- 患部に刺激を与えるようなタイトな服装は避ける
ダウンタイム中の過ごし方によって、施術後の経過や効果に影響が出ることがあるので、医師の指示をしっかり守りましょう。症状が長引いたり、悪化したりする場合は、すぐにクリニックに相談しましょう。
アフターケアの方法
脂肪溶解注射の効果を高め、ダウンタイムを軽減するには適切なアフターケアが重要です。アフターケアの方法は、以下のとおりです。
- 施術部位を清潔に保つ
- 腫れや内出血がある場合は、患部を冷却する
- 痛みがある場合は、医師から処方された鎮痛剤を服用する
- マッサージは、医師の指示に従って行う
- 施術後1週間は激しい運動や飲酒、サウナなどは避ける
- 施術部位を保湿する
冷却は、炎症を抑え、腫れや内出血を軽減する効果があります。保冷剤などをタオルに包み、患部に優しく当てましょう。市販薬の鎮痛剤を使用する場合は、必ず医師に相談してください。自己流のマッサージは、症状を悪化させる可能性があるので控えましょう。保湿は、皮膚の再生を促進し、ダウンタイムを短縮する効果があります。
低刺激の保湿剤を使用し、優しく塗布しましょう。内出血が気になる場合は、コンシーラーなどでのカバーも可能ですが、患部に直接触れることは避け、清潔な状態を保つようにしましょう。アフターケアの方法や注意点については、クリニックでの施術前に詳しく説明を受けられますので、しっかりと確認しておきましょう。
以下の記事では、脂肪溶解注射のダウンタイムの具体的な症状や期間、症状を軽減する方法について詳しく解説しています。施術を検討中の方は、事前にチェックしておくと安心です。
>>脂肪溶解注射のダウンタイムとは?期間や症状、軽減する方法を解説
脂肪溶解注射の選び方のポイント
脂肪溶解注射を受けるにあたっては、以下のポイントを参考に、適切な施術を選びましょう。
- おすすめの施術を医師に相談する
- 施術のリスクと副作用を理解する
- 口コミや実績を確認する
おすすめの施術を医師に相談する
脂肪溶解注射は、医師の技術と経験によって仕上がりに大きな差が出ます。体質や脂肪の分布、希望する仕上がりに応じて、最適な施術プランを提案できる医師を選ぶことが大切です。カウンセリングでは、気になる部位や理想のボディライン、過去の病歴やアレルギーの有無など、詳細な情報を医師に伝えましょう。
信頼できる医師とのコミュニケーションは、施術への安心感にもつながります。施術方法や注射の種類、注入量などは、医師の診察にもとづいて決定されます。経験豊富な医師は、副作用やダウンタイムなどのリスクについても丁寧に説明します。不安な点や疑問点はそのままにせず、納得できるまで確認することが重要です。
施術のリスクと副作用を理解する
脂肪溶解注射はメスを使わないため比較的安全な施術ですが、腫れや内出血、痛みなどの副作用が生じることがあります。ほとんどは一時的なものですが、まれに症状が長引くケースもあるため、施術前に医師から十分な説明を受けておきましょう。アレルギー反応や感染症などのリスクも存在します。
頻度は高くありませんが、万が一に備えて、適切な対処法を確認しておくことが大切です。医師に事前に相談し、理解したうえで施術に臨むようにしましょう。
口コミや実績を確認する
クリニック選びでは、実際に施術を受けた人の口コミや症例実績を確認することが重要です。口コミサイトや体験談を参考に、クリニックの評判や対応の丁寧さ、医師の技術力などを確認しましょう。ビフォーアフター写真などの症例画像もチェックすると、施術のイメージや仕上がりの精度が把握しやすくなります。
信頼できるクリニックを選ぶことは、施術の成功に大きく関わってきます。しっかりと情報収集を行い、時間をかけて慎重に検討することが大切です。料金や使用する薬剤の種類、注入量などによって費用が異なるため、事前に詳細を確認しておきましょう。
まとめ
脂肪溶解注射には、BNLSアルティメットやカベリン、チンセラプラス、FatXなど複数の種類があります。成分や作用の特徴、ダウンタイムの長さなどがそれぞれ異なります。初めて脂肪溶解注射を受ける方は、医師としっかり相談し、ご自身の希望や体質に合った注射を選びましょう。
副作用として、腫れや内出血、痛みなどが生じる可能性もあるため、事前に医師から説明を受けておきましょう。副作用の多くは一時的ですが、不安がある場合は相談することで安心して施術を受けられます。施術後のアフターケアも重要です。
患部の冷却や保湿、生活習慣の見直しなどを適切に行うことで、施術効果の維持や回復のサポートが期待できます。理想のボディラインを目指す一歩として、自分の目的やライフスタイルに合った脂肪溶解注射を検討してみましょう。
特に顔への脂肪溶解注射を検討している方は、「何cc必要なのか?」という具体的な量も気になるポイントです。以下の記事では、顔の部位ごとの適正量や効果の目安について詳しく解説しています。
>>脂肪溶解注射は顔に何cc必要?部位別の適正量と効果を解説
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参考文献
Yao Jin, Tong Liu, Zhiqiang Tong, Mei Dong. Analysis of the Efficacy of Polyenyl Phosphatidylcholine in Combination with Liraglutide in Nonalcoholic Fatty Liver Disease and the Effect of Omentin-1 and Vaspin Expression. Altern Ther Health Med, 2025, 31, 4, p.273-277